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『GOLDEN TIME/オリジナル・ラブ』 [オリジナルラヴ]

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こんばんは、俵 孝・・・、いや、都市色です。
《03’54’’》の時間です。

ご紹介するのは田島貴男さんことオリジナル・ラブさんの新曲『GOLDEN TIME』です。
今年メジャーデヴュー25周年を迎え益々絶好調。
レコードでゲット。

黙々と貪欲に音楽を作り続けて25年。
時代が変わろうとも、過去にとらわれずポジティヴな姿勢でライヴにレコーディングに勤しむ男。
田島さんのイメージはずっとそんな感じです。

まさに今回のシングルはそんな感じが詰まってます。
25周年を記念して、歌詞の中に過去の楽曲のタイトルが見え隠れしますね。
そのタイトルの楽曲が作られたときのミュージシャンが起用されています。
ベースは小松秀行、ドラムは佐野康夫。
両氏のミラクルで強靭なリズムセクションを起用して、更なるポップスの高みを目指して見事に最新の名曲が誕生しましたよ。

聴こえてきた瞬間からハートを鷲掴み。
そんな曲ばっかりですね、田島さんの音楽は。
聴いていて笑みが零れてしまいます。
25周年を迎えて、新たなスターを切ろうとする前向きなメッセージが歌詞から伝わってくるでしょう。

そしてめくるめくポップなメロディの展開にドキドキ。
エネルギッシュなヴォーカルにワクワク。

混迷の時代を“ゴールデンタイム”と言い切る男のカッコよさ。
スケールの大きな快男児です。



B面は同曲のリミックス。
口ロロの三浦康嗣氏が担当。
楽曲の良さをスポイルすることなく、しなやかに再構築。
口ロロのメンバーの村田シゲ氏のベースのプレイも光ってます。

近年はソロだったり、バンドセットだったりと様々な趣向で旺盛なライヴの数をこなしておられる田島さん。
ホントに音楽がお好きなのだなぁと思います。
年を取ると新しいことに対して鈍感になったり、無精になったりしがちですが、田島さんは若い世代や新しい音楽に対してフレキシブルですよね。
若いです。
エヴァ―グリーンなり。
僕も少しは見習わなくては、と思います。
誕生日が一日違いの田島さんに。


以上、都市色がブログをお届けしました。


『ゴールデンタイム』《WWEP-001》〈作詞・作曲・編曲:田島貴男〉(04’11’’)【2016】


ゴールデンタイム

ゴールデンタイム

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SPACE SHOWER MUSIC
  • 発売日: 2016/06/01
  • メディア: CD



ラヴァーマン

ラヴァーマン

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SPACE SHOWER MUSIC
  • 発売日: 2015/06/10
  • メディア: CD



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『アーノルド/ミックスナッツハウス』 [邦楽ロック10年代]

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ども、3分54秒です。
魅惑の日曜シングル盤アワー。

今回はミックナッツハウスの『アーノルド』。
前回の達郎さんのシングルと“空飛ぶイラスト”繋がりで。

イラストレーター/漫画家・本 秀康先生の7インチシングル専門レーベル“雷音レコード”についてはかねがねご紹介しなくてはと思っておりました。
音楽ファンなら、先生がこれまで数多くのミュージシャンのCDのジャケットのイラストを手掛けられてきた事は御存じでありましょう。
勿論、レコードコレクターズ誌に連載されていた『レコスケくん』でお判りの通り、博覧強記のレコードマニアであらせられます。
漫画家がレコードレーベルを設立、という事自体が凄いですが、その本気度は半端じゃありません。
本業以外の余技の範囲を超えてます。
遊びじゃないのよ、この恋は。
ご自身のイラストによるジャケットは勿論ですが、先生がセレクトしたミュージシャンの音源を初シングル盤化し、音源によってはその為に再レコーディングをしたり、未発表音源を使用したり。
そのレコードのプレスに先生自身も立ち会います。
勿論これらの費用は先生が自腹でされているのでしょう。
恐れ入谷の・・・・。
そしてその値段設定。
なんと1000円(税別)です。
今どきこの値段は凄い。
近年だとアナログの7インチの値段はまちまちですがだいたい1500円くらいで、2000円のところもあります。
2000円なんて、アルバムが買えますよ。
輸入盤のCD以上の値段で平気な顔して売っている輩が多い中、1000円は良心的です。
本当に素晴らしいです。
高い値段で売ってる奴らに先生の爪の垢でも煎じてやりたいです。
音楽業界の鑑。
レーベル名の雷音“RHION”は勿論、RHINOのもじりです。

あ、話が長くなっちゃいましたが、勿論一番肝心なのは“音”ですね。
先生が選ぶミュージシャンだけあって、一癖も二癖もある個性的な方ばかり。
ひねくれていて、ユーモラスでポップです。
今回ご紹介するミックスナッツハウスはスリーピースのインディーズのバンド。
詳しいことはあまり知らないのですが。

そんな彼らによる『アーノルド』。
本先生の同名作品のテーマソングであります。
アーノルドという名前の戦闘用巨大ロボットが開発者の六頭博士と共に行方不明に。
博士とロボットを捜索して軍部へ戻す為、大佐の命により内山田君はトリ号に乗って博士の元へ向かうのですが・・・・。
先生お得意のバッドエンディングが炸裂。
可愛さ(とユルさ)余って残酷さ百倍。
僕が初めて買った本先生の漫画『君の友だち』収録。

この漫画のアニメ版はスネオヘアーの『冬の翼』のPVをご覧いただくとして。

シングルの『アーノルド』。
マンガを元にバンドメンバーによって書き下ろしました。
あだち麗三郎氏がプロデュース。
どことなくキンクスっぽい感じのポップナンバーで。
朗らかなメロディのフォークロック。
本先生は後期ビートルズと評されていましたので当たらずも遠からずと。

原作をもとに歌詞は書かれていますが、漫画のバッドテイストは薄められています。





B面は『蒸し暑い中華街』。
こちらも今回の為に再レコーディングされています。
細野さんの『トロピカルダンディー』あたりのサウンドを髣髴させる楽曲。

ジャケットのいかにも、70~80年代のアニメソングっぽいアートワークも技ありです。

本先生の漫画を今回のシングルに連動して改めて沢山読み返しましたが、
やっぱり“何とも言えない”気分になりました。
唯一の長編作『ワイルドマウンテン』はやはり名作。
まだ読んでいないよい子の漫画ファンは是非お読みください。
最近はイラスト業の方がお忙しいようですが、
是非是非また漫画を描いて頂きたいです。

シングル『アーノルド』は先月にリリースされた現時点の雷音レコードの最新作ですが、
次なるシングルも期待しています。

『アーノルド』《RHION-12》〈作詞:林 良太/作曲・編曲:ミックスナッツハウス〉(04’35’’)【2016】




君の友だち

君の友だち

  • 作者: 本 秀康
  • 出版社/メーカー: 青林工芸舎
  • 発売日: 1999/12
  • メディア: コミック



アーノルド (河出文庫 も 6-1)

アーノルド (河出文庫 も 6-1)

  • 作者: 本 秀康
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2007/02/03
  • メディア: 文庫



ワイルドマウンテン 1 (IKKI COMICS)

ワイルドマウンテン 1 (IKKI COMICS)

  • 作者: 本 秀康
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2004/06/30
  • メディア: コミック



ワイルドマウンテン 2 (IKKI COMICS)

ワイルドマウンテン 2 (IKKI COMICS)

  • 作者: 本 秀康
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2005/04/26
  • メディア: コミック



ワイルドマウンテン 3 (IKKI COMICS)

ワイルドマウンテン 3 (IKKI COMICS)

  • 作者: 本 秀康
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2006/02/28
  • メディア: コミック



ワイルドマウンテン 4 (IKKI COMICS)

ワイルドマウンテン 4 (IKKI COMICS)

  • 作者: 本 秀康
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2007/02/28
  • メディア: コミック



ワイルドマウンテン 5 (IKKI COMICS)

ワイルドマウンテン 5 (IKKI COMICS)

  • 作者: 本 秀康
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2007/11/30
  • メディア: コミック



ワイルドマウンテン 6 (IKKI COMIX)

ワイルドマウンテン 6 (IKKI COMIX)

  • 作者: 本 秀康
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2009/06/30
  • メディア: コミック



ワイルドマウンテン 7 (IKKI COMIX)

ワイルドマウンテン 7 (IKKI COMIX)

  • 作者: 本 秀康
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2009/06/30
  • メディア: コミック



ワイルド マウンテン 8 (IKKI COMIX)

ワイルド マウンテン 8 (IKKI COMIX)

  • 作者: 本 秀康
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2010/03/30
  • メディア: コミック



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『Cheer up ! The Summer/山下達郎』 [山下達郎]

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オイ―ッス!

 しーん

もういっちょ、オイース!


 閑 閑

ま、いいや。

おひさしブリンギング・イット・オール・バック・ホーム。
今夜も?シングル盤を取り上げていきましょう。

山下達郎さんの3年ぶりのシングル『Cheer up ! The Summer』であります。
いまや秋の始まりですが構いません。

前作『光と君へのレクイエム』は映画の主題歌でしたが今回はテレビドラマの主題歌とのことで。
まだ観てませんが。
初回盤はアナログ7インチサイズのジャケットにCDが収められています。
だったら、レコードも出して欲しいなぁ。
イラストは勿論、とり・みき先生のタツローくん。

さて。
タイトルに“Cheer”とあるように、達郎さんによる応援ソング。
身近な仲間を励ますような、温かく力強いメッセージが歌詞に滲んでいます。
達郎さんならではの言葉の使い方、語感が確認できます。
60歳の人生の先輩の深みのある響きも。
この楽曲での“夏”とは勿論季節のことではなく、人生にとっての輝ける瞬間そして前向きな姿勢を意味しているのでしょう。
躍動感のあるアップテンポのサウンド。
楽器の殆どを達郎さん自身で担当し、リズム等のプログラミングもご自身によるもの。
風通し良く開放的なサウンドを楽しめます。
80年代の初頭の作風を思わせる爽やかなメロディ。
そして衰えを知らぬ歌唱。
現在の達郎さんご自身、そして氏の音楽活動こそが“夏”真っ只中であるのです。



PVのお嬢さんは、『とと姉ちゃん』のあやさんですね。

B面、いやカップリングはライヴ音源。
達郎さんのライヴ音源とならばクオリティは保証済みですが、
特に今回は凄い。
昨年から今年にかけて開催された最新のツアーから、
ライヴの中でのハイライトの一つとなったあの音源。
フランキー・ヴァリのソロでのヒット曲『君の瞳に恋している(Can't take my eyes of you)』のカヴァーです。
カヴァーと言うと、
近年のツアーではラスカルズの『グル―ヴィン』やビーチボーイズの『神のみぞ知る』を演ってくれましたが、
まさかこの曲が聴けるなんて!
近年のフォーシーズンズのミュージカルやそれを端に発した伝記映画でも改めて再評価が高まる不滅の名曲。
ボブ・ゴーディオとボブ・クリューの名コンビによる珠玉中の珠玉ナンバー。
所謂《ベタ》な曲。
ですが何度聴いても胸を掻き毟りたくなるような甘く切ないメロディとサウンド。
勿論フォーシーズンズから多大な影響を受けた達郎さんなのでこの曲を歌うの造作も無いこと、朝飯前なのでしょうけど、
獅子は一匹の兎を追うにも全力で、というように、気合の籠った熱唱を聴くことが出来ます。
達郎バンドの面々の抑えた演奏も素晴らしいです。
今回のツアーには二度ほどお邪魔しましたが、ホールの花道を歩きながら、オーディエンスの大喝采に応えるように人差し指を向けたり、興に載っての大袈裟な振りも楽しみました。
ファンを喜ばせる渾身のサーヴィス、大エンターテイメントの極致。
Aメロからサビへ突入するときの『Let's GO !!』『GO NOW !!』にシビれ、
サビの高揚感、転調の至福感に悶絶。
エンディングの感動。
芸道40年の為せる業。
カヴァーとは喧嘩だと仰るだけあってオリジナルに見劣りしない貫禄の熱唱。
達郎さんご自身も歌っていて楽しそうでした。
細い瞳をさらに細くして。
我々ファンもそれが嬉しいのです。
あと、ライヴではこの歌の後、フランキー・ヴァリの歌唱法の分析のお話も聴けました。

今後の達郎さんはレコーディングを敢行されて、あわよくばフルアルバムも実現しそう、とのこと。
う~ん、楽しみ。
そして来年はまたツアー。
新宿ロフトの40周年のアコースティックライヴはハナから諦めていますが、来年もまた大阪フェスティヴァルホールで観られたら幸せです。
1986年のポケットミュージックの30周年記念盤はもう少し後かな。

とにかく達郎さんにはいつまでもお元気で、と切に切にお祈りしています。

このブログも負けずに続けていきます。

Cheer up ! 03'54''

『Cheer up ! The Summer』《WPCL-12426》〈作詞・作曲・編曲:山下達郎/ストリングス編曲:牧戸太郎〉(04’13’’)【2016】



CHEER UP! THE SUMMER

CHEER UP! THE SUMMER

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2016/09/14
  • メディア: CD



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『SATURDAY NIGHT AT THE MOVIES/THE DRIFTERS』 [ソウル/60年代]

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ども、土曜日よりの使者、『03'54’’』どえーす。

本日も《土曜日のシングルたちへ》で参りましょう。
前回は70年代のグラムロックでしたが、今回は50年代のR&B。
ご紹介するのはザ・ドリフターズ。
『SATURDAY NIGHT AT THE MOVIES』。
ドライブインの次は映画館で。

カタカナ表記だと、どうしても頭の中ではコントが楽しい、おかしな5人組の“ドリフ”をイメージしちゃうのは昭和のテレビジョン・エイジの性(さが)なのでしょうか。





 ♪ ちがう、ちがう、そうじゃない!

ニューヨークの黒人コーラス・グループのTHE DRIFTERSです。
50年代から60年代、アトランティックレーベルにて数々のヒットを残した名門グループ。
そんな彼らの1964年のシングル。
DRIFTERSはリードヴォーカリストが何度か変わっています。
この時期のリードを取ったのはジョニー・ムーア。
彼は1954年に加入して、57年に一度脱退していますが、1964年に復帰しまして、
その時期の作品。

歌の内容は、一言で言えば、

“8時だョ!映画館に彼女と集合!!”

です。
お気に入りの彼女を連れて、土曜日の夜8時に近所の映画館へ。
お茶の間にいる場合じゃないぞ、と。
二階席の最後列で彼女とイチャついて観るのならどんな映画でも構わない。

ですと。

曲を書いたのは夫婦ソングライターコンビのバリー・マンとシンシア・ワイル。
シャッフルっぽいリズムに乗って明朗なメロディが展開されます。
ジョニー・ムーアさんのゴキゲンな歌声。
どこまでも届きそうな晴れやかな節回し
さりげなく響かせるファルセットもイイ感じ。



実に表情豊かに歌っているジョニー。
達郎さんもこのシンガーがお気に入りなのでした。

プロデュースはバート・バーンズ。
この方もヒットメイカー。


“後半しゅっぱーつ”。

B面は『SPANISH LACE』。
かつてのグループのメンバー、ベン・E・キングには『スパニッシュ・ハーレム』という作品があり、間違えそうになりました。失礼。
この曲はカヴァー曲で、オリジナルは、黒人シンガーのジーン・マクダニエルの1962年の作品。
曲を書いたのはこちらも名ソングライターコンビのドク・ポーマスとモート・シューマン。
ミディアムテンポの繊細で清廉なバラード。
しっとりと落ち着いたムードで朗々と唄うジョニー・ムーア。
厳かな雰囲気のコーラスも良いですね。
『ラストダンスは私に』に通じる感じです。

スペイン風な織り方で出来たレース、なのでしょうか。





さぁ、土曜日の夜。
映画に行くにしても大抵は一人で観に行きます。
でもそれは悲しいことではなく。

今夜は何を観ようかな。

では、はばないすさたでー。

『SATURDAY NIGHT AT THE MOVIE』《45-2260》〈Written by BARRY MANN & CYNTHIA WEIL Arranged by TEACHO WILSHIRE〉(02'26'')【1964】


Definitive Collection

Definitive Collection

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Spec. Mkt. UK
  • 発売日: 2003/05/27
  • メディア: CD



Born to Be Together-Songs of Barry Mann & Cynthia

Born to Be Together-Songs of Barry Mann & Cynthia

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Ace Records UK
  • 発売日: 2013/03/05
  • メディア: CD



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『6月の歌/曽我部恵一』 [邦楽ロック10年代]

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こんばんは。

気が付けば、今年も半分くらい過ぎようとしています。
はぁ。

という訳で、6月なので、川の流れのように『6月の歌』をご紹介。

曽我部恵一さんの3年前にリリースしたシングル。
毎年6月になったら取り上げよう取り上げようと思ったまま3年経ってしまいました。

ソロになってからの曽我部さんはご自身で立ち上げた個人のレコードレーベル『ローズ・レコード』から音楽を発信しています。
それも実に精力的に。
かれこれ12年になりますが、
これまで出したソロ名義の作品はどのくらいあるのでしょう。
ちょっと数えきれません。
軽いフットワークで旺盛な創作意欲で作品を出し捲ってます。
ソロ以降、ご自身の生活と音楽がより密接に繋がっており、日記を書くように、日々の心象を音楽でスケッチするように楽曲を発表されています。
其処がサニーデイ・サービスと異なるところだと思います。

この『6月の歌』も彼のモノローグの様な仕上がり。
アコースティックな編成で、マイルドな歌とメロディを紡いでいます。
良いモノも悪いモノもあるがままに全てを受け入れてくれるような大らかさ、そしてまなざしの優しさが伝わってくるのです。
彼の音楽の強さも感じます。

小さなひとときのしあわせに浸るようにこの曲が心を静かに流れていきます。




この曲も収録している、
2013年に発表された彼のアルバム『超越的漫画』は数あるアルバムの中でも
素晴らしい内容でした。
モノラル録音でシンプルでプリミティヴな曽我部さんならではのロックン・ロールを響かせていました。
とにかく音がイイです。

そして、『6月の歌』は、今年発売されたかもめ児童合唱団のファーストアルバムでカヴァーされました。

あとの曽我部さんのファーストアルバム『曽我部恵一』には『5月』と言う曲もあります。
この曲も好きです。



B面は『コーヒーとアップルパイ』。
『超越的漫画』に未収録の楽曲。
『6月の歌』にも参加した北山ゆう子さんのドラム、伊賀 航さんのベースのリズム隊のグルーヴがとても効果的にファンキー。高野 勲さんの鍵盤の響きもメロウな一曲。
曽我部さんのファルセットの歌声もセクシー。
隠れた名曲と言えるでしょう。


さまざまな形態のソロ活動、そしてサニーデイサービスでの活動などなど、自由で大胆でポジティヴで元気な曽我部恵一さんの音楽活動はロックン・ロールの理想です。
同世代の尊敬するミュージシャン。
これからも楽しみです。

『6月の歌』《ROSE161X》〈作詞・作曲・編曲:曽我部恵一〉(03’05’’)【2013】



超越的漫画

超越的漫画

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ROSE RECORDS
  • 発売日: 2013/11/01
  • メディア: CD



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『THE DRIVE-IN SATURDAY/DAVID BOWIE』 [英国ロック/70年代]

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お早うございます。

週末のエアポケット、『土曜日のシングルたちへ』。
先週は更新をお休みしてしまって、全国3億5400万人《推定》の土曜日愛好家の皆さんをヤキモキさせてしまいました。
ですが無事に行方不明だった北海道の小学生が保護されてホッとしましたね!!

さて今回は初の海外からの土曜日のシングル。
そして逝けるロックロール・スターを偲んで。

デヴィッド・ボウイの『ドライブ・インの土曜日』。
アルバム『アラジン・セイン』からのシングル。
アルバムもこのシングルも1973年の4月にリリースされました。
僕の生まれた年の生まれた月の作品という事もあり特に好きなデヴィッド。ボウイの作品です。
確かフェイセズの『ウー・ラ・ラ』も1973年の4月に発表されたと思います。
とにかく1973年に発表された音楽、そして映画は面白いモノが多いのです。

このシングル盤は2013年のレコードストアデイで発売されたピクチャーシングル。
同時期に発表された『アラジン・セイン』の40周年記念のデラックス版のCDと連動して発売されました。
そのときに買ったものです。
2012年の『ジギースターダスト』の40周年記念盤と連動して発売された『スターマン』以降、毎年のように彼のシングルがレコードストアデイでピクチャーレーベル仕様にて発売されるようになりました。

それはそれとして。
前年の1972年に出された『ジギー・スターダスト』の大成功であのアルバムの架空のキャラクター、ジギーを演じることへの反動のように次のアルバムでは『アラジン・セイン〈A Lad Insane〉(狂気の青年)』と名乗り、アメリカ・ツアーで訪れた当時のアメリカの街並み、人々、世相を作品でスケッチしています。



本日、取り上げる『ドライブインの土曜日』もそんな彼独特の視点を感じます。
世紀末感のある退廃的なムードが三連のロッカバラードで唄われています。
コーラスは彼の多重コーラスで被せられています。
50年代風ドゥーワップな感じもします。
静かに始まる演奏から、
淡々とクールに進行するAメロ、Bメロから一転堰を切ったようにエモーショナルに展開するサビのメロディがかっこいい。ボウイ氏の繊細でニヒルな歌いっぷりにも痺れます。
う~ん、素敵過ぎる。
終盤の激しい歌声とシャウトも良い。

It's a crash course for the ravers
 
  享楽者たちの為の破滅コース

 It's a drive-in Saturday

  それは土曜日のドライブ・イン


土曜日のドライブインで何が起こったか?

アルバムとしては全体的にジャズピアニスト、マイク・ガーソンの耽美的なピアノ演奏がフィーチャーされていますが、この曲ではケン・フォードハムによるサキソフォンが活躍しています。
マイク・ガーソンはこれ以降、ボウイのレコーディングへ長期に渡り参加し続けることになります。


この曲は英国では3位までチャートを上り詰めるヒットとなりました。


B面は同曲のライヴテイク。
この記事で紹介している動画、ロンドンのテレビ番組《RUSSELL HARTY PLUS POP》からのスタジオライヴでの演奏と同じ音源が奇しくも使用されています。


振り返るとこの時期のデヴィッド・ボウイは凄いですね。
プロデュースしたルー・リードの『トランスフォーマー』、楽曲を提供したモット・ザ・フープルの『すべての若き野郎ども』もほぼ同時期。
そして僕が生まれた1973年4月に初の来日公演を敢行しているじゃないですか。
それだけで興奮してきました。
10月には次なる作品の『ピンナップス』、これはカヴァーアルバムですが、リリースをします。

そしてお亡くなりになる今年まで精力的に創造力豊かな活動を続けてこられたのですね。
ギリギリの最期の最期まで紛う事の無きアーティストであったと。
拙い文章ですが、
改めてその偉業に敬意を表します。

真実のスター、★になったデヴィッド・ボウイ。
類稀なる感性、比類なき美貌、そして
あのジャケットの顔面の額に描かれた稲妻のように才能の閃きは永遠です。

では、はばないすさたで~。


『THE DRIVE-IN SATURDAY』《DBDRIVE 40》〈Written by David Bowie〉(04’18’’)【2013】


アラジン・セイン 40周年記念盤 (完全生産限定盤)

アラジン・セイン 40周年記念盤 (完全生産限定盤)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2013/04/17
  • メディア: CD



アラジン・セイン(紙ジャケット仕様)

アラジン・セイン(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージックジャパン
  • 発売日: 2009/10/28
  • メディア: CD




ジギー・スターダスト  <FOREVER YOUNG CAMPAIGN 2015>対象商品

ジギー・スターダスト <FOREVER YOUNG CAMPAIGN 2015>対象商品

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2014/01/29
  • メディア: CD



★(ブラックスター)

★(ブラックスター)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SMJ
  • 発売日: 2016/01/08
  • メディア: CD



ベスト オブ ボウイ デヴィッド・ボウイ SCD-W14-KS

ベスト オブ ボウイ デヴィッド・ボウイ SCD-W14-KS

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: 株式会社ラティーノ
  • 発売日: 2016/06/10
  • メディア: CD



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『I’m gonna love you a long long time/PATTI & THE EMBLEMS』 [ソウル/60年代]

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こんばんはー。

新しい一週間が始まりました。
いつもながら月曜日は気分が重いものです。
そんなブルーマンデーをぶっとばせ!
って感じで元気はつらつ、ノーザンソウル!

あ、もう火曜日か。

今宵は
レアなソウル系7インチを再発する海外のレーベル、RECORD SHACKからの一枚。
PATTI & THE EMBLEMSのシングル『I’m gonna love you a long long time』です。

ソウル系の女性シンガーのパティというと、パティ・ラベルが思い浮かびますが、
違う方のパティさん。
リードヴォーカルのパティ・ラッセルさんと、コーラスの3人の男性による、60年代に活動したニュー・ジャージーの4人組のヴォーカル・グループ。
1964年にデヴュー曲『Mixed-up,Shake-up girl』がビルボードで37位まで上昇するヒットを記録。
これを書いたのが、フィリーサウンドの有名なプロデューサー/作曲家チーム、ギャブル&ハフの片割れのレオン・ハフ氏でした。
本日紹介するのは1968年のKAPPからのシングル。

威勢のよく高らかに鳴り響くホーンセクションのイントロ。
躍動するミディアムの8ビート。
魅惑のヴィヴラフォンの響き。
パティ嬢の陽気で張りのある歌声。
末永い愛を誓います。
そして彼女の歌声に呼応するバックの男性コーラス。
若々しさが漲っています。

プロデュースと作曲曲はLeroy Lovett と Frank Bendinell 。この方たちもフィリー系の作品で多く良い作品を残しています。



モダンでクールでパワフルでポップでダンサブルなブラック・ミュージック、ノーザン・ソウルの魅力が詰まったサウンドですね。
日頃の憂さを吹き飛ばすような、カラッとした清涼感、明るさがノーザン・ソウルにはあります。


60年代そして70年代、ロンドンのMODな若人達はクラブでかように享楽的な音楽に合わせて踊ったり、愛を交し合ったのでしょう。

B面は彼らの66年のCONGRESSというKAPPの傘下のレーベルから発表したシングル『IT'S THE LITTLE THING』。
こちらも実に切ない旋律がメロディアスで転調の使い方が憎いです。
ハートをガッチリと掴まれてしまいます。
曲を書いたのは、《Rensick-Leka》のコンビ。
Artie Rensnick とPaul Lekaの事でしょうか?
バブルガムポップ系の作曲家かな。
アレンジはご存じジミー・ワイズナー。
イントロのヴィブラフォンの響きから誘惑されます。




う~ん、素晴らしい。
ホントはこういうノーザン・ソウルやガール・ポップモノだけを追求して余生を送ることが出来ればいいのになぁとときどき思います。

自分の記憶の中で初めて聴いたノーザンソウルは何だったかと思い出すと、ラジオの深夜放送でオールナイトニッポンの放送の終わり頃の時間帯で当時僕が住んでいた地方のラジオ局がCМの時間調整に決まって流していたシュープリームスの『恋はあせらず』だったと思います。あの当時曲名も知らなかったのですが、無性に聴いていて胸がときめいていました。あの時のワクワクした感じが今回紹介したパティとエンブレムズの楽曲にも感じられるのです。

ああ、昨日もイロイロと散々な目に合いましたが、晴れ晴れとしたシングルを聴いて、
明日の風に吹かれたいと思います。

『I’m gonna love you a long long time』《RS.45-023》〈Written & arranged by Leroy Lovett &Frank Bendinell〉(02’15‘’)【2015】


Mixed-Up Shook-Up Girl

Mixed-Up Shook-Up Girl

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Philly Archives
  • 発売日: 2001/06/14
  • メディア: CD


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『The Saviors /BART DAVENPORT』 [米国ロック/00年代]

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こんばんは、

ほーんと、世の中、ヤな事ばっかりですね。
そんなときはツイッターから避難して、ブログに籠って自分の世界へ。

ひさしぶりに洋楽のシングルを。

今宵御登場いただくのはロス・アンジェルスのシンガーソングライター、バート・ダベンポート
調べると、90年代から活動しているのですが、このミュージシャンを知ったのはそれほど前の事ではなく、
二、三年前、とあるネットの大きな輸入盤屋さんで試聴して気に入ったからです。
ジャケットはスーパーマンの様ないでたちの風采の上がらなそうな男が高層ビルに腰かけてギターの弦を張っているというイラスト。F先生の中年 スーパーマン左江内氏みたい。
このイラストもユーモラスで気に入りました。
PHYSICAL WORLD』というタイトルのアルバムは彼にとって6作目。
レコードで手に入れてたちまち何度も何度も繰り返して聴くほど気に入ってしまいました。
ポップなツボを押さえたソングライティングで、パワーポップ、ロック、ネオアコ、AOR、SSWなどの魅力に溢れた一枚。歌声もどこかポール・マッカートニーに通じる若々しい年齢不詳な、親しげな感じ。
サウンドもそれほど奇を衒ったものでは無く、リラックスした感じですが決めるとこは決めてます。
僕にしては久しぶりの大当たり。ドンピシャ。
当然、彼のディスコグラフィが気になってそれまでの作品をチェックしていく途中で、昨年に手に入れた一枚のシングル盤。
場所はアメリカ村のタイムボムでした。

さぁ、A面の『THE SAVIORS』は2003年発表のセカンド・アルバム『GAME PRESERVE』に収録されていた曲を何故か2014年になってシングルとしてリリース。
愁いを帯びたアコギのストロークからの疾走感のあるネオアコースティックなポップソング。
翳りのあるビターでシンプルな演奏。
小気味良いドラミング。
フリューゲルホルンの優しく悲しげな調べがどことなくぺイル・ファウンテンズっぽくないですか。
間奏のアコギのソロの幻想的なコードチェンジ。
叙情と清涼感のある2分半。



“SAVIOR”とは救世主という意味。

街角でギターを弾き語りで唄うバートさん。
ギター一本だと、ノースマリン・ドライヴっぽくないですか。




B面は『Beg, Steal, Borrow』、2001年に発表された彼のソロデヴューアルバム『BART DAVENPORT』からの楽曲。乞え、盗め、借りろ。
バートさんのソングライティングでのメロディアスな冴えが十分伝わってくる甘美なミディアム調の一曲。
優しげな彼の歌声ともマッチします。
曲の終わり頃にストロベリーフィールズ・フォーエヴァーになりそうなメロディ展開のところもキュンとします。

バートさんの弾き語りでどうぞ。



彼のホームページを覗いたら、去る5月18日にカリフォルニアにて、ジョナサン/リッチマンのライヴをサポートしたとのコト。良いですねぇ。観たかったなぁ、と無理を言う。

先に述べたアルバム『PHYSICAL WORLD』は後に国内盤でCDでリリースされました。
片寄明人さんも絶賛されてました。
気になられた方は是非、乞え、盗め、借りろ。
盗んじゃダメ。いけないいけない。

沢山売れたら、いや売れなくても、いやいや、出来れば売れて欲しいけど、そのうちに来日でもして欲しいと思います。

次の作品も楽しみにしています。
と、日本の片隅から応援しています。
バートさん。

『The Saviors』《Ref YATC 08》〈Witten by Bart Davenport〉(02’34’’)【2014】


Physical World

Physical World

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Love Monk Spain
  • 発売日: 2014/03/04
  • メディア: CD



Palaces (Dig)

Palaces (Dig)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Antenna Farm
  • 発売日: 2008/09/09
  • メディア: CD



Searching for Bart Davenport

Searching for Bart Davenport

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Tapete Records
  • 発売日: 2011/02/15
  • メディア: CD



Maroon Cocoon

Maroon Cocoon

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Antenna Farm
  • 発売日: 2005/02/22
  • メディア: CD



Game Preserve

Game Preserve

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Antenna Farm
  • 発売日: 2003/10/21
  • メディア: CD



Bart Davenport

Bart Davenport

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Antenna Farm
  • 発売日: 2008/10/14
  • メディア: CD


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『土曜の夜は/Negicco』 [邦楽女性アイドル10年代]

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押忍。

あなたの払い過ぎたお金を取り戻します!
過払い金のお悩み、ブログで簡単解決。
3分54秒無言診断でお馴染みの、『03’54’’』どえーす。

ハイ、今日はサタデイという事で

この胸に サタデイ!
違うよ サムデイ!
信じる心いつまでも をモットーに今回も土曜日のシングルをご紹介。

前回は60年代まで遡ってみましたが、何も起こりませんでした。
何も過去の作品にばかり土曜日のシングルがある訳じゃ御座いません。
次元は会議室で怒っていません。
つい最近リリースされたばかりのNegiccoさんのドーナツ盤を取り上げてみましょう。
タイトルは『土曜の夜は』。

快進撃を続けるNegiccoのお嬢さんたち、21世紀産のシティ・ポップを追及する手を微塵も緩めません。
やはりシティ・ポップスの総本山が《土曜日》にあるコトを見抜いていたのですね。
さすがの猿時(皆川)です。
今回は新進気鋭のポップス・ユニット“ウワノソラ”の角谷博栄氏を作曲・編曲者に起用しています。
間もなくリリースされる彼女たちのサードアルバムからの先行シングル。
“ウワノソラ”はスペクターサウンド、ナイアガラサウンドの流れを組む音作りで最近にわかに注目を浴びています。僕もこのブログではまだ取り上げてませんが、昨年彼らの7インチ『恋するドレス』を買いました。
LAMP、流線形、あたりの70年代のシティポップを分母とするミュージシャンたちに引けを取らないセンスでした。
それはともかく、Negiccoさんの今回のシングルはズバリ“SUGAR BABE”。
1975年に大滝詠一氏の運営するレーベル・ナイアガラからシングルとアルバムを一枚ずつ残して解散したバンド。当時は様々な理由からブレイクはしませんでしたがバンドの元メンバーたちのその後の日本のポップス史を大きく塗り替える様な目覚ましい活躍から伝説のバンドへと評価を揺るぎないものにしています。
僕が語るまでも御座いませんでした。
『土曜の夜は』は『SHOW』のリズムパターンで大貫妙子さんがメロディを作ったなら、という妄想で生まれたような目くるめく軽音楽。
リリカルなピアノの爪弾きに誘われ、
七色のたそがれが降りてくるような自由な夜の解放感が躍動するリズムと爽やかなコーラスワークに溶けていきます。
Nao☆、Meg、Kaede、ご三方のヴォーカルも淑やかに。
作詞はNegiccoの座付き作家、connie氏。
歌詞に“雨”が出てくるあたり、『土曜日の恋人』への目配せが感じられます。
サウンドの質感は笛吹童次というより、吉田 保ミックスと言う感じでしょうか。
1986年にリリースされたCD版の『SONGS』風。
つまり、ロックではなくソフトロック解釈のシュガーベイブ、です。
エンディングでテンポが微妙に上がるとこも好きです。

B面は『土曜の夜は』のカラオケというかインスト。
褒め過ぎるとアレなので、同じ曲なんだから値段は1500円(税抜き)じゃ高いぞと。

それはそれとして、シュガーベイブ愛がサウンドに詰まってます。
シングルのジャケット、左上の隅に見覚えのあるロゴが見えますが、〔niigata〕と表記されています。
御間違いなきように。

『SHOW』っぽい曲を聴いたら、お次は『DOWN TOWN』で。

彼女たちのニューアルバム『ティー・フォー・スリー』も楽しみですね。
『土曜の夜は』を少しだけ聴くことが出来ます。
なお、この7インチはタワレコオンライン限定での販売なり。



最近リリースされた《土曜日》をテーマにしたシングルは実はもう一枚あるのですが、またの機会にしましょう。

じゃあまた、はばないすさたでー。


『土曜の夜は』《TPRV-0020》〈作詞:connie/作曲・編曲:角谷博栄〉(04’42’’)【2016】


ティー・フォー・スリー

ティー・フォー・スリー

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: T-Palette Records
  • 発売日: 2016/05/24
  • メディア: CD







SONGS -40th Anniversary Ultimate Edition-

SONGS -40th Anniversary Ultimate Edition-

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2015/08/05
  • メディア: CD



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『北京ダック/細野晴臣』 [邦楽ロック/70年代]

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こんばんは、時刻はちょうど午前3時54分。
今宵のシングルはコレです。
去る5月7日、8日に細野晴臣さんが中華街でライヴを開催されたそうですね。
行きたかったぁ。
場所は、横浜の広東料理店、同發新館。
勿論、彼のファンなら思い出すのは今から40年前(1976年5月8日)に同場所で開催された伝説の中華街ライヴ。
ハリー細野カムバック!!

そのライヴは今回取り上げるシングルのリリース記念でもあったそうです。
北京ダック』は1976年4月25日発売でした。
前年の6月25日に発売されたアルバム『トロピカル・ダンディー』からのシングルカット、あらたにレコーディングされたバージョンです。

この曲は藤子不二雄先生の短編漫画からインスパイアされたそうですが、
僕も読んだことありますが、F先生じゃなく、A先生の方の作品で、ブラックユーモアの効いた恐ろしい内容でした。食欲は減退。

シングル・バージョンはキーもリズムも変更されています。
横浜の中華街、外は雨が降っています。ある一軒の中華料理屋さんの軒先で火事が!
お店からアヒルたちが飛び出して。
雨と火事、そして逃げ回るアヒル。
幸運にも、北京ダックになり損ねたアヒル。
騒ぎに紛れて、赤い靴を履いた君もアヒルを抱きかかえて逃げている(盗んだ?)。

上に下への大騒ぎの様子が、アルバムバージョンよりも速まったテンポでよりユーモラスに演奏で表現されています。バイヨンの弾むリズム。
キーも上がっているので賑やかな感じに拍車がかかっています。
異国情緒あふれるムードと、コミカルな世界観、ほのぼのとした細野さんの鼻歌。
今聴いても微笑ましく。
懐かしい感じとはまた少し違うのです。
サウンドがちっとも古びていないし。

当時の音楽ファンは細野さんのエキゾチックな路線に戸惑いを覚えたかもしれません。
今聴いても新しいくらいですので。

B面は1976年にリリースされた『泰安洋行』からの先行シングルとなる『ブラックピーナツ』。
和製カリプソナンバー。
当時の《ロッキード事件》での賄賂の金銭を“ピーナツ”と呼称していたことから、この事件を皮肉った歌詞と言われています。遊び心を練り込んだ歌声で陽気に歌うハリー細野氏。

サビのメロディはリチャード・A・ホワイティングの作品から引用しているそうです。
細野さんの叩くマリンバのイントロからリズミカルな演奏が始まります。

それにしてもA面、B面ともティンパンアレーの卓越した演奏がバクハツしています。
日本人離れしたリズム。
ギターは鈴木茂さん、ドラムは林立夫さん、そして細野さんのベース。

『泰安洋行』といえば、収録されている『香港Blues』はハワード・ホークス監督の映画『脱出』で使われた音楽で、少し前に梅田のプラネットプラスワンというミニシアター観ることが出来ました。
作曲者のホーギー・カーマイケルが劇中にピアノで弾き語りで唄っていました。
映画自体も面白かったです。
ボガードとバコールもイイですね。

俗に、ティンパンアレーの布陣で製作された、70年代後半の『トロピカル・ダンディー』『泰安洋行』『はらいそ』をエキゾチック三部作と称しますが、浮世離れした、夢にいる様な世界観が今でも新鮮です。
細野さんはこのとき20代後半でもっとも才気走ってる感じが伝わっています。
熱に浮かされた感じというか。
南国で育ったリズムを多用しながら、細野さんならではのクールな視点が貫かれていてそのバランスが絶妙です。
この時期、方や大滝さんもナイアガラレーベルから実に個性的な音楽を作りまくってました。
どこかライバル心もあったのだと思います。
松本 隆さんの情緒を重んじる言葉世界から見事に切り離されて。
当時の日本のロックの主流から独立していました。
だからこそ今でも音楽が生き残っているのでしょう。

細野さんのライヴは昨年の6月に初めて行きました。
もう大感激でした。
もうあれから一年近くになるのですね。早いなぁ。
またツアーで大阪に来られるそうですが、今回は行けそうにありません。

先日の中華街での宴は6月に国営放送でオンエアされるそうですね。
観ねば。
40年前の中華街ライブの模様はボックスセット『クラウン・イヤーズ1974-1977』のDVD に収録されていますね。

最後に、この場を借りて、
細野さんの育んでこられた魅惑の音楽に感謝します。
これからも御達者で浮世離れした音楽で楽しませてほしいです。

因みの今回のシングルはオリジナル盤ではなく、90年代中期に発売されたヴィヴィッドレコードからの再発盤です。これはこれでレア。

以上、(午前)三時の子守歌でした。

『北京ダック』《VSEP-805》〈作詞・作曲・編曲:細野晴臣〉(02’41’’)【1976】


泰安洋行(紙ジャケット仕様)

泰安洋行(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: 日本クラウン
  • 発売日: 2000/12/16
  • メディア: CD



トロピカルダンディー(紙ジャケット仕様)

トロピカルダンディー(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト: 細野晴臣,細野晴臣,M.Gordon,矢野誠
  • 出版社/メーカー: 日本クラウン
  • 発売日: 2000/12/16
  • メディア: CD



ハリー細野 クラウン・イヤーズ1974-1977

ハリー細野 クラウン・イヤーズ1974-1977

  • アーティスト: 細野晴臣,ティン・パン・アレー
  • 出版社/メーカー: 日本クラウン
  • 発売日: 2007/02/07
  • メディア: CD



矢野顕子+TIN PAN PART II さとがえるコンサート (完全生産限定盤)

矢野顕子+TIN PAN PART II さとがえるコンサート (完全生産限定盤)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2016/04/06
  • メディア: CD



さとがえるコンサート(完全生産限定盤)

さとがえるコンサート(完全生産限定盤)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2015/03/18
  • メディア: CD



はらいそ

はらいそ

  • アーティスト: 細野晴臣&イエロー・マジック・バンド
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2005/03/24
  • メディア: CD



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