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『秋の扉/日暮し』 [邦楽ロック/70年代]

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こんばんは。
夏をあきらめて、
ちいさい秋、みーつけた。

日暮し”のみなさんにご登場願いましょう。

70年代に活動していた三人組のメロウ・フォークトリオ。
代表曲は1977年にスマッシュヒットした『い・に・し・え』があります。
名前は以前からずっと知っていたのですが、
実際に音源を手に入れたのは二年程前にディスクユニオンのレーベルからCD化された、彼らの後期にあたる二枚のアルバムでした。
その内の一枚、『ありふれた出来事』のタイトル曲を聴いて、どこかで聴いたなぁ、と思ったらRCサクセションの1988年の二枚組アルバム『MARVY』に収録されている『An old story ありふれた出来事 pt.2』でした。
歌詞は異なってましたが、アルバムのクレジットを確かめると作詞はキヨシローですが、作曲は日暮しの武田清一さんです。
この曲はRCサクセションの前身となる“The Remainders of The Clover”時代の楽曲で武田さんもバンドのメンバーとして在籍していました。
なるほど。
日暮しの音楽を僕は聴いたことなかったと思い込んでいましたが、ずっと以前の80年代から聴いていたのです。いにしえからその曲を気に入って鼻歌で唄っていたのです。
間違いは無かったのです。
初めて買ったRCのアルバムが『MARVY』でした。
『カバーズ』の半年前に出たアルバムでこのアルバムもとってもいい曲が多いです。

そんな訳で再発された二枚のアルバムも素晴らしい内容で。
さて、“日暮し”とはすでにご紹介した武田清一さんと、中村幸雄さん、そして紅一点の榊原尚美さんの三人組。
このグループの魅力は清涼感のある洗練されたメロディとサウンド、そして優美な榊原尚美さんの歌声。前回に続いての美人歌手。
デヴューが1973年の4月ということは、僕が生まれたとき。つまり同期。
今回再発された後期のアルバムはアレンジャーに星 勝氏を迎えて、がっぷり四つに組んでの共同作業が実を結び、より洗練された洋楽的なサウンドと日本の抒情的な歌詞が見事にブレンドされた作品を楽しめます。
星 勝氏というとRCの『シングルマン』と陽水さんの『氷の世界』のイメージですが、それらの名盤に負けない位のクオリティです。
彼らのような音楽性を今のシーンで当てはめるとするならば、まず思い浮かぶのはLAMPでしょうか。
男性二人に紅一点の三人組だし。そして美声の持ち主である女性ヴォーカルの苗字は“榊原”なのですから、見事な合致グー。

という訳で、シングルのご紹介。
秋の扉』。
1978年に発表されたシングル。
アルバム『記憶の果実』の収録曲でもあります。
彼らにとっての実質のラストアルバム。
作詞は武田さんで、作曲と編曲が星 勝氏。
夏の終わりの空気の中に、淑やかに秋の気配を感じるときの心地よい感覚と淋しい感覚。
そして恋の終わり。
イントロの揺らめくような風通しの良いサウンド、そして榊原尚美さんの浮遊感のあるコーラス。
ミディアムスローのゆったりしたグルーヴ。
絹の様な弦の響き。
ドラムは林立夫、ベースは高橋ゲタ夫、ギターは椎名和夫、高中正義、アコースティックギターは安田裕美、鍵盤は佐藤 準諸氏、名うてのプレイヤーによる確かな演奏。
そして成熟した榊原尚美さんの優美な声の響きにうっとりします。
榊原さんは80年代に入り、ドラマの主題歌となってヒットした『サンセットメモリー』を歌っていました。この歌も当時テレビで聴いていましたが、日暮しの方とは存じませんでした。

それはともかく。
彼らの楽曲には四季折々の季節感のある歌詞がよく描かれて色彩豊かで奥行きのあるサウンドと実にマッチするのです。

B面は『旅の童話』。
こちらはアルバム未収録で作詞は武田さん、作曲は武田さんと星氏との共作。
アレンジは星氏。
快適なテンポに乗って爽やかで瑞々しいメロディとサウンドが耳元を吹き抜けていきます。
そよ風の様で少しミステリアスな尚美さんの歌声がこれまた絶品。
旅情を掻き立てる歌詞もお誂え向き。
三人のコーラスもグッド。

彼ら音楽からは雄大で豊かな自然の空気が感じられます。
心が安らぎます。
メンバーは中村さんと榊原さんは東京生まれですが、武田さんは岩手出身。
岩手の大自然が音楽性に溶け込んでいるのかもしれません。
キヨシローさんと交流があったという事で住まいは国立なので、東京のローカルでディープな雰囲気も感じます。
シティポップスとは一味異なる洗練されたポップス。

さて、
今年の初めに彼らの未発表音源集『エヴァーラスティング』が発売されました。
これには当時録音されながら発表を見送られた楽曲たち、そしてアルバムの再発を機に武田さんを中心として再びメンバーが集まって再レコーディングした作品が収められています。
解散から30年以上過ぎて、止まった時間が動き出したように《あの頃》と変わらない丁寧に紡がれた音楽を新曲として楽しむことが出来ました。まさにエヴァーラスティングでエヴァ―グリーンな音楽でした。現代のデジタルのレコーディングを取り入れても武田さんの深いこだわりが貫かれていました。
榊原尚美さん、今は阿倍尚美さんの唄声の魅力も変わりなくて。
流行とは無縁の音楽だからこその強さを感じます。
素晴らしいです。
きっとこれからも聴き続けるコトでしょう。

出来ればコンサートも聴いてみたいです。
何時か何処かで。

是非とも。



『秋の扉』《VIH-1025》〈作詞:武田清一/作曲・編曲:星 勝〉(04’31’’)【1978】



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