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『GREATEST LOVE OF ALL/WHITNEY HUSTON』 [ソウル/80年代]

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こんばんは。
またまた映画の話をしましょう。

7月の下旬に『ありがとう、トニ・エルドマン』という作品を観ました。
2016年の世界で最も高い評価を得た映画との呼び声も高いドイツ映画作品。
監督と脚本はマーレン・アデという女性。
不勉強で全く知らない方でした。
一言で言うと父と娘の愛憎劇なのですが、実に何とも言えない味わいがあります。
とにかく面白かったです。
悪戯好きなお父さんと海外で暮らしている独身のキャリアウーマンの娘。
それぞれの性格も異なり、仲もそれほど良くないふたり。
海外に住む娘の元へ父が様子をみに訪れたコトから始まる物語。
絶妙にユーモアとペーソスが絡み合いながらドキュメンタリー風な撮り方で物語は淡々と進みます。
これ見よがしな劇的な展開は無いのですが、ふと油断すると意外な方向へ物語が進み、観る者を唖然とさせる事たびたび。
その主犯がお父さんなのです。
へんなおじさん、いやへんなお父さんなんです。
うさん臭いです。
父にとっては娘はどんなに大きくなっても心配の種で、可愛い子どもであるのですが、そのお父さんの娘への気遣いの仕方が変なのです。
彼が繰り出すユーモアや行動がことごとく裏目に出ます。
それが面白いです。
これも前知識なしに観て圧倒されました。
2時間半以上ありますが最後まで楽しめました。
興味がありましたら、是非機会がありましたらご覧ください。
すでに多くの劇場で公開は終了していますが、地方ではこれから上映するところも少なくありません。

という訳で、前置きが長くなりましたが、
今回のシングル『GREATEST LOVE OF ALL』。
最高峰の女性シンガー、ホイットニー・ヒューストンの不朽の名曲。
といっても正確にはこれはこの映画の主題歌ではありません。
劇中のとある場面で娘のイネス(ザンドラ・ヒュラー)がこの曲を歌います、いや、急遽歌わされます。
お父さんであるヴィンフリート(ペーター・ジモニシェック)の無茶ぶりによって。
一度会っただけのご婦人が開催したパーティに呼ばれもしないのにアポなしでお邪魔して、いきなり娘に彼が弾く電子ピアノでホイットニーの曲を歌うように提案します。
困惑する娘。お構いなしに演奏を始める父。
その模様です。



おっと、3分54秒だぞ。

どうでしょう、娘のイネスの歌いっぷり。
カラオケの十八番なのでしょうか。
以前から歌い込んでいるのが伺える熱唱。
お見事。
お父さんもこの曲がイネスにとって大切な歌だという事を知っているのでしょう。
2人の思い出の曲なのかも。
映画の中ではその事は全く触れられていません。
それがこの映画の素晴らしい所だと思います。
日本映画だとここら辺で陳腐な回想シーンでいかにこの曲が親子にとって重要な歌なのかを冗長に描くでしょうね、きっと。
まぁ、僕のつまらない解説も冗長か。
この辺にして置きましょう

とにかく名曲なんです。
僕がくどくど言わなくて良いくらい。

ハートフルで素直なメロディ。
胸にともしびが生まれて温かくなってくるような。
ドラマティックな展開。
ホイットニー・ヒューストンのデヴューアルバムにして大ヒットアルバム『そよ風のおくりもの』からのシングルカット曲。
リンダ・クリードの作詞、マイケル・マッサーの作曲。
普遍的で偉大なる愛の歌。

元々は70年代にモハメッド・アリの伝記映画の為に作られてジョージ・ベンソンが歌ったものがオリジナルでした。
時を経て、ホイットニーさんがソロ歌手としてデヴューする際にカヴァーされました。
母はシシー・ヒューストン、従姉にディオンヌ・ワーウィックを持ち、歌手として進んで行く娘へその心構えを歌った曲とも思えます。
選曲はプロデューサーでもあるマイケル・マッサーの意向なのでしょうか。
尊厳や自己愛を持って未来に進んで行こう、というような熱いメッセージが込められている歌詞です。
それではホイットニーさんの唄うバージョン。




僕のブログにしてはややベタな感じかな。

最後に、この曲がヒットした1986年の4月に作詞を担当したリンダ・クリードは惜しくも乳癌でお亡くなりになりました。主に70年代、フィリーソウルの作品で沢山のヒット曲を手掛けました。
肉体は滅んでも残された歌詞の魂は永遠です。


B面は『THINKING ABOUT YOU』。
作曲とプロデュース、アレンジはカシーフ。
アップテンポの都会的でダンサブルな曲。


今回の曲は映画を観るまでは知りませんでした。
こんな有名な曲を知らないなんて、お恥ずかしい。

ホイットニーもう!

わッ、おやじギャグだ。

とにかく、素敵な曲を教えてくれてありがとう、『ありがとう、トニ・エルドマン』。

『GREATEST LOVE OF ALL』《7RS-141》〈Written by Michael Masser and Linda Creed〉(04’50’’)【1986】



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