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『いちご畑でつかまえて/サニーデイサービス』 [邦楽ロック10年代]

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こんばんは、
カーネーションの次は
サニーデイ・サービスです。
フロム・ローズレコード。
これもファンなら知らぬはモグリですが、
曽我部さんも青山さん、直枝さんと同じバースデイ。
8月26日はなんてメロディアス。

サニーデイ・サービスのライヴも昨年末に観に行きました。
大阪のメルパルクホール。
新幹線の新大阪駅の近く。
真野ちゃんのライヴもそこで観ました。
彼らの音楽をデヴューアルバムから追っかけていながらライヴを観に行くのは初めての事でした。
観る前はサニーデイは演奏があんまり上手くないのでは、と思っていました。
ところがメチャクチャ素晴らしい演奏でした。
ギター、ベース、ドラムのスリーピースでガンガンにバリバリに演奏してました。
もう勝手にヘタだなんて思い込んでいて申し訳ありませんでした。
テクニックもあると思いましたが、そんなコトではなく、ロックンロール・バンドとしての気合、スピリット、ガッツが凄い。
エモーショナル、エネルギッシュ。
卓越した曽我部さんのギタープレイ。
エレクトリックもアコースティックも良い音がします。
そして歌の圧倒的な巧さ。
ブンブンと弾けるベースを奏でながら田中 貴さんのコーラスも爽やかで。
ドラムは丸山晴茂さんでは無かったようです。
恐らく初恋の嵐のドラマー、鈴木正敏さんだと思われるのですが、パワフルなドラミングで前方の二人を盛り上げていました。
ニール・ヤングとクレイジーホースみたいでした。
カッコよかったです。
МCも控えめにこれまでの彼らの代表曲を惜しげもなくドンドン披露していて、あらためてイイ曲ばかりだと思いました。
90年代の僕の生活に溶け込んでいた曲たち。
世田谷での大学時代、そしてフリーター時代の記憶が蘇って来ました。

ライヴの本編ではみんなホールの客席に座って聴いていました。
じっくり楽しんで。
そしてアンコールでは曽我部さんが「みんなもっと前に来ていいよ」と言ったら、
待ってましたとばかりに客席を離れて多くのファンがステージ前方にかぶりつきで集まってきました。
みんな子供のように無邪気に演奏を楽しんでいました。
恐らく僕と同年代の、90年代に青春を送った方々なのでしょう。
僕は二階席だったのですが、楽しく観られました。
12月の最後の日曜日。
サニーデイ、サンデー。
ハートが芯から温まるようなライヴでした。

そんな彼らの新しいシングルがリリースされました。
いちご畑でつかまえて』。
大滝さんが聖子さんに書いた曲とは同名異曲。

16ビートのゆったりとしたリズムに乗って、
ゆらゆらと煌めくエレキギターのリフレインが耳に心地良いです。
ソフトな歌声と甘美なメロディが冬の厳しい空気を優しくほどいていきます。
曽我部さんのメロディメイカーぶりが遺憾なく発揮されています。
夜の闇をだんだんと明るく染め上げる朝日の様な爽やかさ。
この時期にぴったりなミディアムナンバー。
聴けば聴くほど味わいも増して。



B面は『コバルト』。
フォークロック調の作品。
気だるくセンチメンタルなムードに微睡みながら、ハートウォームなメロディを味わいます。
少年の様な曽我部さんの唄声も良いですね。
瑞々しいブルー。

う~ん、サニーデイ健在なり。
新年の名曲一番乗り。


サニーデイと言えば、
昨年に彼らが90年代に発表したアルバム群をアナログで再発しました。
再発されたのは『若者たち』『愛と笑いの夜』『Sunnyday Service』そして『24時』の4ダブル。
それ以外の3枚は90年代にアナログで出されました。
『Mugen』と『LOVE ALBUM』は持っています。
『東京』を買い逃したのが悔やまれます。
一度だけ三軒茶屋にあったレコファンで売っていたのを見かけたのですが、そのときは買わなかったのです。
所持金が足らなかったのか、覚えていません。
返す返す残念です。『Future Kiss』も持ってませんでした。
結成20年以上も経ちますが、サニーデイサービスはまったくそんな感じはしなくて、時間の経過を越えて年齢不詳な青いサウンドをこれからも聴かせてくれるのでしょう。

それと、このジャケットのアートワークはおなじみの小田島 等さんが担当されているのですが、

つい先ほどのツイートでデザインのアイディアを永井 博さんが手掛けられたサザンの『いなせなロコモーション』から得ている、とコメントされていました。
なるほど。
『いなせな~』はピンク色の地にピーマンのイラストが描かれてました。
『いちご畑~』は黄色の地にイチゴのイラスト。

サザンのあの曲もジャケットも良いですよね。
という訳で、

“サ”の付くバンド同士、
野菜と果物のジャケットについてのタネあかしでした。

チャンチャン。

『いちご畑でつかまえて』《ROSE195》〈作詞・作曲:曽我部恵一/編曲:サニーデイサービス〉(05’05’’)【2016】





苺畑でつかまえて [Analog]

苺畑でつかまえて [Analog]

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Independent Label Council Japan(IND/DAS)(M)
  • 発売日: 2016/01/15
  • メディア: LP Record



Sunny

Sunny

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ROSE RECORDS
  • 発売日: 2014/10/21
  • メディア: CD



サニーデイ・サービス

サニーデイ・サービス

  • アーティスト: 曽我部恵一
  • 出版社/メーカー: ミディ
  • 発売日: 1997/10/22
  • メディア: CD



東京

東京

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ミディ
  • 発売日: 1996/02/21
  • メディア: CD



本日は晴天なり

本日は晴天なり

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ROSE RECORDS
  • 発売日: 2010/04/21
  • メディア: CD



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『アダムスキー/カーネーション』 [邦楽ロック10年代]

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こんばんは。
青山陽一さんのシングルに続いては、
カーネーションです。

青山さんと直枝さんはかつてはメトロトロンのレーベルメイトでしたが、
その後、異なるさまざまなレコード会社の所属を経て、
再び現在共にP-Vineに籍を置いています。
勿論ファンの方なら百も承知の同じ誕生日同士。

カーネーションの2015年を締め括るニューシングル『アダムスキー』。
シングルのリリースとしては2009年の『ジェイソン』以来です。
ジェイソンとアダムスキー。
関連性はあるのでしょうか。

そういえば、『ジェイソン』でドラムを叩いていたのが、現在青山陽一 the BM'sのメンバーの中原由貴さんでした。


それはそれとして。
アダムスキー、というと、《空飛ぶ円盤》に遭遇したことのある方。
その体験から広まったUFOのイメージは不変です。
今回のシングルのジャケットにも円盤が映ってますね。
ジャケットのロケ地は東京の永福町にあるつり掘の武蔵野園。
孤独のグルメのエピソードでも有名です。

ジャケ写の摩訶不思議なイメージにも負けない『アダムスキー』の摩訶不思議なロックサウンド。
直枝さんの脳内を垣間見る様なストレンジな白昼夢のような世界。
混沌とした言葉の羅列を繋ぐホットでポップなロックンロール。
ひねくれていてもバンドサウンドの衝動的なパワーに惹かれます。
ちょっと巻き舌気味の直枝さんの唄声も気だるくってセクシー。
不動の大田譲氏のベース。
サポートの
張替智広氏のワイルドなドラム。
佐藤優介氏のバリー・アンドリュース気味なキーボード演奏。
ほんのり初期XTCっぽくもあり。

♪ 笑いながら泣いたりしてもいいよね?

良く判らないけど、いいとも。

因みにシングルを再生する回転数は33回転。
青山さんのシングルも33回転にすれば、両面にしなくても良かったのかも。



B面は『メテオ定食』。
こっちは45回転。
これまた掴み処の無い曲名。
近未来の空想世界のようなイメージの曲調とサウンド。
そして歌詞もカート・ヴォネガット・ジュニアの小説のようにSFっぽくてシニカル。

♪ 戦いたいなら“お前”が行ってください


このシングルにはダウンロードコードが付いていて、2014年のライヴ音源を聴くことが出来ます。
イイ曲がいっぱい。
あ、でもまだダウンロードしていませんでした。
これからしよう。


昨年は直枝さんは鈴木惣一郎氏のとのソギー・チェリオスのセカンドアルバムをリリース。
1973年前後のロックのダイナミズムと叙情を滾らせた名盤でした。

今年はカーネーションでの活動がメインなのでしょうか。

昨年末と年明けの先日に大阪でライヴを開催して下さったのですが、
都合が合わなくていけませんでした。
先日のライヴのあった土曜は仕事があって、開演の18時には間にあわないのです。
その代わりに、19時半からビルボード大阪で開催された吾妻光良&スウィンギンバッパーズのライヴを行きました。
これも仕事が何とか終わって急いで移動して電車を乗り継いでギリギリ間に合ったくらいで。
バッパーズは長年観に行きたいと思いつつ、都合が合わなかったのですがようやく観に行くことが出来ました。
大満足でした。
吾妻さんのエンターテイナーぶりに感激しました。

カーネーションのライヴも是非また行きたいと思います。


『アダムスキー』《P7-6213》〈作詞・作曲:直枝政広/編曲:カーネーション〉(05'14''’)【2015】




ADAMSKI [Analog]

ADAMSKI [Analog]

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Pヴァイン・レコード
  • 発売日: 2015/12/16
  • メディア: LP Record



Carnation Billboard Live 2015 [LIVE DIRECT]

Carnation Billboard Live 2015 [LIVE DIRECT]"a Beautiful Day" 20th Anniversary Live

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Amazon Records
  • 発売日: 2015/08/22
  • メディア: CD



SWEET ROMANCE[初回限定盤]

SWEET ROMANCE[初回限定盤]

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Pヴァイン・レコード
  • 発売日: 2012/09/19
  • メディア: CD



EELS & PEANUTS

EELS & PEANUTS

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Pヴァイン・レコード
  • 発売日: 2015/10/14
  • メディア: CD



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『Freezer Bag(Part 1 & 2)/青山陽一 the BMs』 [邦楽ロック10年代]

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こんばんは。

いつかこのライヴを思い出してきっとブログに上げてしまう、のコーナー!

ハイ、今夜も松坂世代に大人気なコーナーがやってきました。
突撃レポーターの都市色です。
今回のライヴレポは昨年10月18日(日)、阿波座のmarthaというカフェレストラン。
そこでの青山陽一 the BM'sのライヴ。
前回彼のライヴを観たのは四年前の難波ベアーズでした。
そのときもバンド編成で。
ベアーズと言うアンダーグラウンドの巣窟で熱気溢れファンキーな演奏が繰り広げられました。
薄暗い闇の中でみんな体を激しく揺らしていました。
あのときの興奮をもう一度という訳です。
狭かったベアーズから一転、比較的ゆったりとし手、明るいカフェレストランで寛ぎながら濃厚なグルーヴの振動で心も体も響きました。
僕の周りの客席の方々も大いに盛り上がって、メンバーの演奏にもさらに火が注がれます。
青山さんの華奢な体から鋼のようにしなやかで逞しいギタープレイの数々、そして癖のある楽曲と歌声が。
年を追うごとに固定されたメンバーとのコンビネーションも深まり、演奏時の表情にも自信と余裕が感じられます。
四人のフォーリズム(ギター、ベース、ドラム、キーボード)の他に、ゲストで田村玄一さんがスティールギターで参加していて、さらにサウンドに厚みが出ていました。
このときに、ちょっとしたハプニングが起きたのですが、それまた後ほどお伝えします。

このライヴは2015年で活動25周年を迎えた青山さんが記念となるオールタイムベストアルバムのレコ発ツアーでありまして、ベスト盤のタイトルは『Quarter Century of Odrelism』。
そのベスト盤に収録されている新曲『Freezer Bag』がアナログシングルとして発売されました。
まさに現行のブルース&ファンク路線ど真ん中の作品。
バンドとの蜜月を感じさせるサウンドなり。
ありし日のソウル/リズム&ブルース系のシングル盤にあったようなパート1、パート2構成で、A面とB面にまたがってのロングプレイ。
タイトルは冷凍保存に使うアレです。

フリーザーバッグに入れたまま冷蔵庫で長期間保管して、すっかり放置。
思い出したは良いけど、その中に何が入っているのか判らない。
何だかちょっと怖い。
さて、どうしたもんだろう。

そんな感じの内容。
青山さんの歌詞は日常からあんまり他の方が考えないような視点から歌詞が形成されたり、
どこかもの悲しい、滑稽な状況を言葉にしますね。
ハッピーな状況を歌うことは殆どありません。
そこが実にブルースですね。
少々怪しげな歌詞に相応しい、ノワールなダーティな演奏。
中原由貴女史と千ヶ崎 学氏による重量感のあるリズム隊の演奏に乗って青山さん自身の切っ先の鋭いエレキギターのソロが繰り出され、それも聴きどころです。ギターが内心を訴えています。泣いてます、叫んでいます。
延々とドファンクが展開されいきます。
ギターソロ、そして伊藤隆博氏のキーボードソロ、そして再びギターソロ。
リズムに魅せられているうちにレコードの溝の内周へ。
つれないフェイドアウト。

この続きはライヴにて。

A、B面合わせて一曲なんですが、シングルを買ったときに特典としてCDが貰えました。
ベスト盤と同名の楽曲『Quarter Century of Odrelism』。
ファンキーでちょっとメロウな楽曲でライヴ音源で収録されてます。
先ほど述べたライヴではオープニングで演奏されました。
ベスト盤には未収録ですが、お気に入りです。

バンドの充実ぶりが伝わる青山さんの最新シングルです。

最後に、

ライヴの途中で、田中玄一氏のスティールギターの弦が切れました。
一度弦を交換したのですが、また演奏の際に切れてしまいました。
もう一度弦を交換する為に一旦、演奏を中断。
少し長引きそうなので、彼以外のメンバーでブルースのセッションを始めます。
ゆったりとしたリズムのセッションが続くと、ようやく弦の張替が終わった田村氏が演奏に合わせて治った楽器を弾き出し、さらにおもむろに歌いだします。

♪ 何故なんだ~ どうして弦が切れるんだ~ 2度も~

これには会場内が大いに沸きました。
いっしょに演奏してるバンド面々も大笑い。
青山さんも調子に合わせて

♪ 玄さんの弦が切れた~

と唄い出すので益々大盛り上がり。

こういうライヴでの意外な出来事は盛り上がりますね。
演奏をとちったり、歌詞を忘れて中断したり。

でもこういう機知に富んだユーモアから演奏が生まれたりするのはさらに面白い。
このライヴでは田村玄一さんは即興でブルースを歌い出しました。

ブルースと言うのはアメリカ南部の黒人の奴隷制から来る悲哀や憂鬱を歌にしたもの。
日常の苦しみを開放するべく民衆の間から歌が生まれました。
ライヴ中に不本意にも楽器の弦が切れてしまった悲しみを即興でブルースにしたのです。

ブルースが生まれる瞬間を目撃したのです。
大袈裟かもしれませんが、僕はとても感激しました。
音楽と日常の深い結びつきに感銘を受けました。
これぞライヴの醍醐味なり。
そして、
ブルースは深い。

そんな大発見をした青山陽一さんのライヴでありました。
今年は是非、ニューアルバムを期待しています。
ブルーマウンテンのブルースを聴かせて欲しいです。





『Freezer Bag』《P7-6210》〈作詞・作曲:青山陽一〉(Part 1:03'48'' ,Part 2:03'38'')【2015】
  

Quarter Century Of Odrelism (1990-2015)

Quarter Century Of Odrelism (1990-2015)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Pヴァイン・レコード
  • 発売日: 2015/05/20
  • メディア: CD




Freezer Bag (Part 1) c/w Freezer Bag (Part 2) [7inch Analog]

Freezer Bag (Part 1) c/w Freezer Bag (Part 2) [7inch Analog]

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Pヴァイン・レコード
  • 発売日: 2015/11/04
  • メディア: LP Record




ブルーズ・フォー・トマト

ブルーズ・フォー・トマト

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Pヴァイン・レコード
  • 発売日: 2011/10/19
  • メディア: CD


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『太陽のバカンス/シーナ&ロケッツ』 [邦楽ロック10年代]

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こんばんは。

自分が過去に観に行ったライヴを思い出しながらそのミュージシャンに関するシングルを紹介する、
題して、
『自分が過去に観に行ったライヴを思い出しながらそのミュージシャンに関するシングルを紹介しよう』のコーナー!

ハイ、今夜はシーナ&ロケッツ

昨年の9月、梅田クラブクワトロでライヴを観てきました。
仕事が終わって急いで会場へ。
開演から一時間くらい経っていて、途中でどうしようかと思いました。
中途半端にしか楽しめないなら、辞めようか。
でも行きました。
行かない後悔より、行ってからの後悔。
これを見逃したら、暫くは観られないだろう。

これまでも何度か観たいと思いつつ、一度も観に行くことはありませんでした。
なかなか都合がつかなくて。

昨年、2月にシーナさんは天に召されてしまいました。

当日券を握りしめて、クワトロのライヴ会場の重たいドアを開けました。
初めて観る彼らのライヴでしたが、なんだか初めてじゃないような親しみのあるムードがありました。
ロックンロールが好きな人なら、どんな奴でも受け入れてくれるようなオープンな雰囲気がすでに出来上がっていて。
そのときはブルースのような曲を演奏していました。
オーディエンスの皆がとても楽しそうに寛ぎながら演奏を楽しんでいました。
敷居の低さがありました。
当然、ステージにはクールでセクシーでナスティでスレンダーな女性ヴォーカリスト・シーナさんはいません。
ギターの鮎川 誠さん、ベースの奈良敏博さん、ドラムの川嶋一秀さんの3ピースの演奏で。
僕が見始めたあたりから、一昨年にリリースされた最新作『ROKKET RIDE』からの楽曲が多く演奏されました。
シーナさんが担当したヴォーカルパートは主に鮎川さんが歌って。
技巧的な歌の上手さではなく、朴訥としたストレートな唄い方に味わいがあります。
彼女の不在を悲しむのではなく、シーナさんがきっと喜ぶような元気で前向きな演奏を貫いていました。
ロケッツの3人の熱い演奏とオーディエンスの声援をどこかでシーナさんが見守っているような、そんな気分でした。
鮎川さんの濃厚な博多弁でのМCはとても親しみ深く、実直で純粋で誠実な人柄が伝わって来ます。
シーナさんを思いやる良き夫の面が垣間見られて、心を打たれました。
ホント、カッコいい人ですね。
気骨のある九州男児って感じで痺れます。

鮎川さんの書かれたロックのディスクガイドは聖典です。

ライヴの終盤では代表曲の『レモンティー』も『YOU MAY DREAM』も聴けました。
滅茶苦茶素晴らしかったです。
演奏に合わせて、シーナさんの歌声が脳内から聴こえてくるようでした。
会場にいたみんなもそうだったかもしれません。
ライヴ会場の壁にはシーナさんを讃えるポスターのようなモノが貼られていました。
久しぶりにカッコいいロックンロールを思いっきり深呼吸しました。
ライヴを観に行って、良かったです。
また行きたいと思いました。

という訳で、シーナ&ロケッツのシングルを。
先に述べた最新作『ROKKET RIDE』から、先行シングルがドーナツ盤でリリースされました。
A面は『太陽のバカンス』。
60~70年代のエレキ歌謡風味のロックンロール。
限りなく恋のバカンスに近いロック。
懐メロに陥らないのは演奏と音質がバリバリに尖っているから。
あの時代のムードを嗅ぎ取ったような柴山俊之氏の歌詞。
妖艶なシーナさんの唄声にクラクラ。作曲も手がけてます。



そんなマコトに騙されて、サイケな夏をシモキタで。

B面は『電撃BOP』。
ラモーンズのカヴァーではなく、シナロケのオリジナル曲。
まさにタイトルの言うとおりに電光石火のパワフルな一撃のロックンロール。
まじりっけなしのロック、パンク、ガレージサウンドの詰め合わせ。
アンプリファイアされた鋼のノイズの渦の中心からシーナさんのシャウト交じりの熱唱が轟きます。
空々しい現代をぶった斬る鋭いメッセージを込めて。
実に若々しい。
作詞は柴山俊之氏、作曲は鮎川 誠氏。

このアルバムを聴く限りシーナさんが亡くなるなんて微塵も感じません。
シーナさんにとっての最期のアルバムの予感を感じさせない位に瑞々しくパワーが漲ってます。
そんな充実作『ROKKET RIDE』であります。

最近は訃報が日々舞い込んできて、穏やかじゃありません。
今年に入っても多いですね。
昨日も一昨日も。その数日前も。
ロックンロールの黄金時代、60~80年代を活躍されたミュージシャンたち。
鮮烈な感性の火花を散らして。
永遠に若く。
でも誰にも避けようもなく人生には限りがあります。
ただそれだけの当たり前の事なのですが。
素晴らしい思い出を多く残して下さったことが逆に悲しさを増加させてしまう皮肉。

来月でもう一年になるのですね。

湿っぽい話になりました。
そんなことは、
またレコードに針を下ろして音楽を聴いて忘れましょう。


『太陽のバカンス』《NJS-704》〈作詞:柴山俊之/作曲:シーナ/編曲:シーナ&ロケッツ〉(03’56’’)【2014】


ROKKET RIDE

ROKKET RIDE

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2014/07/23
  • メディア: CD



#1

#1

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ヴィヴィッド
  • 発売日: 2004/02/25
  • メディア: CD



GOLDEN HITS-THE ALFA YEARS

GOLDEN HITS-THE ALFA YEARS

  • アーティスト: シーナ&ロケッツ
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2007/07/25
  • メディア: CD



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『浪人まかり通る/北島三郎』 [ドラマ主題歌]

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新年明け~、あ、もう言いましたね。
こんばんは。
景気のイイ、明るいシングルを紹介しましょう。
僕はとんと最近のテレビドラマはご無沙汰なのですが、
CSのドラマは時々観ます。

現在、時代劇専門チャンネルで絶賛放送中、
素浪人 花山大吉』はとっても大好きで観ています。
60年代終わりに制作された時代劇。
〈大吉〉なんて春から縁起がイイや。

時代劇にも色んなものがあります。
歴史があるだけに、これまで沢山の番組が作られたと思いますが、
その中でももっとも陽気で大笑い出来るドラマではないでしょうか。

いわゆる“股旅もの”で、浪人と渡世人の男二人の当てのない珍道中。
バディもの(2人組)のロードムーヴィって訳なんですが、
このふたりが実におかしい。
おかしな2人でも海の向こうのジャック・レモンとウォルター・マッソーにも引けを取りません。
マッソーも真っ青、なんて。

浪人の方は剣の腕は立つが、シャックリが止まらなくなるのが玉にキズ(気付け薬のお酒を飲むと治る)、それから無類のおから好きの花山大吉
演じるのは近衛十四郎
もう一方は曲がったことが大嫌いで(持っている刀も真っ直ぐ)でお調子者だけど蜘蛛が苦手な一本独鈷(どっこ)の旅烏・焼津の半次
演じるのは品川隆二
花山の旦那と半次兄さんのイカれたきままな珍道中。
珍道中という言葉がこれほど当てはまる作品もないでしょう。

とにかくこの二人の個性的過ぎるキャラクターに度肝を抜かれます。
漫才コンビと間違えそうなほどの台詞の応酬。
こっれが実にくだらない。
勿論褒めてます。
放送時間が約50分とすれば、冒頭の20分はお互いを罵り合いです。
どうでもいい様な内容で毎度毎度お互いを貶しています。
これが馬鹿馬鹿しくて嬉しくなってしまいます。
クールな二枚目のイメージがある品川隆二氏のオーバーアクション気味の演技に呆気に取られれば、
負けじと大人げないくらいに好物のおからにがっつく近衛十四郎にもドン引きします。
普段は泰然自若としてるけど、おからのこととなると急に人が変わってしまいます。

「おい、オヤジぃ この店におからは置いとらんのかぁ?
なにっ、置いとらんだと!
んん~ けしからん店だな~!!
繁盛せんこと請け合いだぞぉ!」

これが口癖です。

「このバカタレが~」

もそうです。

残りの30分で旅先の宿場町で起きた事件を解決します。
旅先で出会う連中も実に間が抜けてたりしてそのやりとりも最高です。
でも困った者を見ると黙っていられず、弱きを助け、強きを挫く頼もしいチャンバラぶりも楽しい。
特に近衛十四郎の剣捌きは豪快でカッコいいです。
彼が演じる花山の旦那は町の相談屋として生計を立ててますが、事件の謎を推理して解決するという、“探偵もの”の楽しみもあります。ここのところは『相棒』にきっと影響を与えてますね(ウソ)、どちらもテレビ朝日だし。
悪役は見るからに悪役って感じで判り易いです。
だいたい同じ役者が何度も出てきます。
判り易くてイイです。

近衛十四郎主演による素浪人ドラマはシリーズ化されていて、『素浪人花山大吉』は前作『月影兵庫』の続編です。
『月影~』と『素浪人~』だけで合計200話以上作られる人気ドラマでした。

花山大吉の脚本の殆どを担当している森田 新という方について50~60年代に映画やドラマで脚本を多く制作した人という以外判りません。
毎回ドラマのタイトルがヘンテコで、字体が下手くそで妙に味わいがあり、脱力感が溜まりません。

そんな名作ドラマを引き立てるテーマソングが詰まらない訳がない!
オープニングを歌うのはこの方、北島三郎さんです。
曲名は『浪人まかり通る』。

サブちゃん、張り切ってどうぞ!



雄々しく勇ましい節回し。

♪ 要らぬお世話さ どっちへ行こうと
 天下御免の 浪人ひとり
 でっかい青空 背中にしょって
 曲がり道でも 待ったはかけぬ
 まかり通るぞ まかり通るぞ 真っ直ぐに

豪快な歌詞ですね。
これぞ時代劇。
花山の旦那と半次兄さんの魅力をドッキングしてますね。

作詞は結束信二氏。
50~70年代に作られた、時代劇の映画やドラマで数多くの脚本を残しています。
『花山~』の脚本は担当してません。

映像での
刀で人を斬るとき、食いしばった歯を剥き出しにする旦那の表情がイイですね。

B面はエンディングテーマの『風来坊笠』。
唄ってるのは品川隆二兄さん。
朗々と魅惑のテノールを披露しています。



 ♪ 向こう意気なら 焼津の判次
 引けはとらねえ 風来坊
 それがどうした 男が惚れた
 腕も気っぷも 腕も気っぷも 
 俺のうわてを ゆく旦那

ついつい鼻歌で口づさんでしまいそうな楽しい曲調。

この曲の作詞は佐々木 康氏。
この方も時代劇の黄金時代を支えた代表的な監督です。
早撮りの名手と呼ばれました。
このドラマでも演出で参加されています。

明るい曲調をさらにコミカルに演出する“ビヨン ビヨン”という音。
口琴という楽器が効果的に使われていますね。
ミュートのトランペットも。

そして両面とも作曲は阿部皓哉氏。
この方も時代劇の音楽を多く担当されました。

つまり、
A面にサブちゃん、B面に品川隆二氏と言う、奇しくも鼻の穴のビッグな者同士のスプリットシングルと相成りました。
ふたりのビッグショーです。
なんのこっちゃ。


ドラマ全体が明朗で呑気というか、トボケたムードで覆われていて、観たあとに日頃の嫌なことを忘れてしまいます。元気が出ます。
自由気ままに旅をする旦那と半次の二人に憧れてしまします。
実際は渡世人の旅なんて、長谷川 伸の戯曲や『木枯らし紋次郎』のように厳しくて辛いことの方が多いのでしょうが。
市川 崑監督の『木枯し~』のドラマも良いですよねぇ~。

 ♪ ど~こかで~ だ~れかが~

おっと、
それはそれとして、
とっても面白い時代劇ドラマなのですが、
残念ながらDVD化されていないのです。
実にけしからん。
という訳でこのドラマを時代劇専門チャンネルからDVDに録って楽しんでいます。

因みにこのドラマを教えて下さったのが、
やはり安田謙一氏の文章でした。
ありがとうございます。

その文章は著書『ピントがボケる音』に掲載されています。

ご覧になったことの無い方は是非、時代劇専門チャンネルでチェックしてみてくださいね。

爆笑すること請け合いだぞぉ!


『浪人 まかり通る』《CW-906》〈作詞:結束信二/作曲:阿部皓哉〉(03’34’’)【1969】


素浪人 月影兵庫 オリジナル・サウンドトラック

素浪人 月影兵庫 オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: TVサントラ
  • 出版社/メーカー: ビー!スマイル
  • 発売日: 2007/11/14
  • メディア: CD



ちょんまーじゅ

ちょんまーじゅ

  • アーティスト: TVサントラ
  • 出版社/メーカー: Sony Music Direct
  • 発売日: 2006/11/29
  • メディア: CD



北島三郎~主題歌集~「兄弟仁義」「炎の男」「ジャンゴ~さすらい~」

北島三郎~主題歌集~「兄弟仁義」「炎の男」「ジャンゴ~さすらい~」

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: 日本クラウン
  • 発売日: 2015/03/04
  • メディア: CD



ピントがボケる音―OUT OF FOCUS,OUT OF SOUND

ピントがボケる音―OUT OF FOCUS,OUT OF SOUND

  • 作者: 安田 謙一
  • 出版社/メーカー: 国書刊行会
  • 発売日: 2003/10
  • メディア: 単行本



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『はじまり/Daisy』 [邦楽ロック/00年代]

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(7日も過ぎて~)
新年明けましておめでとうございます。
03’54’’』です。
(7日も過ぎて)2016年のはじまりはじまり~。

さて、松田マヨさんという女性シンガーをご存知でしょうか。
90年代末から21世紀初頭に活動していたガールズバンド“Daisy”の中心人物でした。
彼女が2002年にソロ活動としての“Daisy”名義で再デヴュー。MiDiからワーナーへ移籍。
昔の名前で出ています。
デヴューシングルはその名も『はじまり』です。
昨年の最後のシングルは町 あかりさんという素晴らしい才女を紹介しましたが、
天才女流SSW繋がりで。

颯爽と吹き抜ける春風のようなストリングスの響き。
疾走感のあるビート。
愁いを帯びた彼女のヴォーカル。
ひらめきとときめきに満ちたメロディ。
形容しがたい胸騒ぎから恋の始まりを確信する“うた”。
奥行きのある生演奏のアンサンブル。
アレンジも彼女自身が担当。

エヴァ―グリーンなポップスを堪能できます。

21世紀初頭に盛り上がった“うたもの”や“喫茶ロック”の時代を思い出します。
70年代の終わりごろ、洋楽の洗練されたサウンドに追い越せ追いつけとばかりに、
日本のロックと歌謡曲の両サイドから、若きミュージシャンたちが切磋琢磨してソングライティングやサウンドメイキングに凝り始めていた頃の音、いわゆる“シティポップス”に松田マヨさんは近い気がします。

でも単なるあの時代のポップスの焼き直しに感じられないのが才能。



しかし、このPVはあんまりです。
がっかり。
酷い。
どうすれば、浜辺でブーちゃん1号とブーちゃん2号がイチャイチャする映像がこの曲からイメージ出来るのですか。
私怒ってます。
カラオケで流れてくる映像だってもうちょっと考えて撮影する筈。
目を瞑って聴きましょう。

カップリングは『スピード』。
こちらも堂々たるシティポップス、三分間のシンフォニー。
イントロから名曲の予感は直ちに確信に変わります。
歌の内容は一転して、恋の終わりの遣る瀬無さを歌っています。
めくるめくセンチメンタルなメロディにハートを焦がされます。
サウンドの要である躍動するベースライン、二曲とも演奏するのは伊賀 航さん。

とにかく、とびぬけた才能しか感じさせない松田マヨさんのシングルですが、
非常に、そして甚だ残念なことに、彼女の作品はこの一枚で終わっています。
最初で最後のシングルですが、
それぞれに『はじまり』と『グッバイ』のフレーズが奇しくも織り込まれています。

何があったのでしょうか。
当時のサブカル雑誌に掲載されていたインタビューにはこのシングルの後もリリースが予定されていたはずなのですが。
未だに僕は松田マヨさんの活動再開を心のどこかでいつも祈り続けているのです。

そういえば、当時彼女がレコーディングを手伝っていたバンド(同じ所属事務所でした)、“初恋の嵐”はなんと信じがたいことに14年ぶりにニューアルバムをもうすぐ発表するというじゃありませんか。
急逝した西山達郎さんの残された音源を元に残されたメンバーとゆかりのあるミュージシャンたちが協力して制作されたそうです。
この知らせを松田マヨさんはどんな思いで聞くのでしょうか。
彼女に勝るとも劣らない才能を持った西山達郎さんの音楽。

ソロとしてのDaisyの作品はこのシングルだけと申しましたが、実はもう一枚、松田マヨ名義のミニアルバムがあります。
2000年に曽我部恵一さんのプロデュースでリリースされた、鍵盤の引き語りでのソロ作品。
タイトルは『』。



このアルバムも忘れられません。
夏が来れば思い出す一枚。

という訳で、何だか未練に溢れた文章になってしまいました。
本当に素晴らしいSSWなのに勿体ないです。
ジャケットは藤子不二雄Ⓐ先生の描き下ろしだぜ!
サイコー。

尚、このブログでは松田マヨさんに関する情報を募集しています。
ご存知の方はどうぞ、ご一報ください。



と、こんな感じではじまりました“03’54’’”。
今年は昨年以上にギャンギャン更新して行きたいと思ってるぞコノヤロー。

まだまだ紹介し足りない大好きなシングルがいっぱいです。


Yes,We are SINGLES !!

Yes,高須クリニック!


『はじまり』《WPC7-70001》〈作詞・作曲・編曲:松田マヨ〉(04’50’’)【2002】


はじまり

はじまり

  • アーティスト: デイジー
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2002/10/09
  • メディア: CD




夏

  • アーティスト: 松田マヨ
  • 出版社/メーカー: ミディ
  • 発売日: 2000/08/23
  • メディア: CD




セカンド

セカンド

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルミュージック
  • 発売日: 2016/01/27
  • メディア: CD



初恋に捧ぐプラス

初恋に捧ぐプラス

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2012/06/27
  • メディア: CD


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