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『エンジン/奥田民生』 [邦楽ロック10年代]

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こんばんは、レトルトカレーが美味しい季節になりました。

さて、
8月の終わりに『カーズ /クロスロード』を観ました。
なんばパークスで。
ディズニーが贈る夏休み映画。
カーズのシリーズを観るのは初めてだったのですが、
映画館の予告編を観たときにとても興味が湧いたのです。
主題歌を歌うのが、なんと奥田民生さんでした。

という訳で映画の日本語吹替え版のエンディングソングとなった、
民生さんのニューシングル『エンジン』です。

以前に彼のシングルをブログで紹介したのは『風は西から』でした。
これも自動車の唄。
そして『Car songs of the years』というアルバムを出されるくらいに車がお好きなお方。

ですが、まさかディズニーのアニメで主題歌に起用されるとは前方不注意でした。
映画を観ました。
シリーズ第三作ですが、この作品だけを観ても十分楽しめました。
泣けました。
物語の終盤、クライマックスのシーンで。
意外な展開にグッときました。
やはりディズニーは凄いなと思いました。
『ズートピア』もメチャクチャ素晴らしかったですし。
ピクサーの作品を観るのは『トイストーリーズ3』以来でしたが、これも泣けましたね。
さすが。
『カーズ』も音楽はランディ・ニューマンでした。
良かったです。

そして物語のタイトルクレジットで流れるのが『エンジン』。
乾いたアコースティックギターの弦を弾く音が轟くイントロ。
滋味で渋いロックンロール。
ハンドルを握って、アクセルを踏んで孤独の旅路へ。
荒野のハイウェイをひたすらに走る車と己の追及する音を求めてひたすら活動する奥田民生さんの姿勢がぴったりとハマります。
ハッキリ言ってワンパターンかもしれませんがハッキリ言ってそれがカッコいい。
無駄なモノを削ぎ落としたサウンド、メロディ、歌詞。
考えるな、感じろ、の世界。
唄う内容もメロディも特に凝ってはいないかもしれない、でも出力される音の塊が只々カッコいい。
整った音ではなく雑音かもしれないけど、まさに機械のエンジンが調子よく唸るような、音の轟音。
エクスキューズの要らない演奏のパワー。
近年のソロワークは一人多重録音が中心でしたが、ツアーでの固定されたMTR&Yメンバーとのセッションで録音して作られています。
湊 雅史(ドラム)小原 礼(ベース)、斉藤有太(キーボード)ら諸氏による息の合った走行音。
ロマンと哀愁漂う民生さんの孤高の熱唱も最高。
劇場の大スクリーンからの大音響で聴く音も良かったです。




クルーズ役の声優として参加した松岡茉優さんが良かったです。

日本人の歌手やミュージシャンが歌う日本語版のみの主題歌って基本的にはあんまり魅力を感じませんが、民生さんが担当した主題歌はとても良いと思いました。
担当する人次第でしょうか。
という訳で『ワンダーウーマン』は無論、字幕版を選んで観に行きました。
薄っぺらく陳腐なメッセージを込めた日本版の主題歌を聴かなければならない吹き替え版なんて勘弁して欲しいです。

因みに映画を観始めて、何だか違うアニメが始まったのでスクリーンを間違えたのではと一度席を離れてしまいました。スタッフさんに教えて貰ってまた戻りましたが。
同時上映の短編が本編の前に流れたのですね。
全くうっかり屋さんです。

話が逸れました。

カップリングは『ENGINE』。
『エンジン』の英語詞吹き替え版。
演奏は『エンジン』と同じ。
英語詞は日本語詞を元にうつみようこさんが担当しています。
シンガーのうつみようこさんでしょうか。
英語で唄うバージョンも良いですが、オリジナルの日本語のシンプルな語感の方が曲に合っていると感じます。
英語版は単語がゴチャゴチャしている感じがして。
飽くまで好みの問題ですが。
民生さんもやや歌いにくそうな気が。

出来ればシングルもアナログ盤を出して欲しいな。
今回のシングルを含むMTR&Yによる演奏で構成されたソロアルバム『サボテンミュージアム』はアナログが出てます。
そして今回のシングルとアルバムの発表で民生さん自身によるレーベル“RAMEN CURRY MUSIC RECORD”としての民生さんのソロの本格的な活動が始まったと云っていいでしょう。
今までは完全な新作はサンフジンズのアルバムのみであとライブアルバムやとかTシャツとかグッズが多かったので。
まさにラーメンやカレーのように飽きの来ないスタンダードな感じの民生さんの音楽。
早く買わなきゃ美幸。
来年開催されるツアーも参戦したいぜ。


『エンジン』《RCMR-006》〈作詞・作曲・編曲:奥田民生〉(04’32’’)【2017】



サボテンミュージアム

サボテンミュージアム

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ラーメンカレーミュージックレコード
  • 発売日: 2017/09/06
  • メディア: CD




エンジン

エンジン

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ラーメンカレーミュージックレコード
  • 発売日: 2017/07/12
  • メディア: CD



奥田民生になりたいボーイに贈るプレイリスト

奥田民生になりたいボーイに贈るプレイリスト

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: KRE
  • 発売日: 2017/09/13
  • メディア: CD



サボテンミュージアム(完全生産限定盤) [Analog]

サボテンミュージアム(完全生産限定盤) [Analog]

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ラーメンカレーミュージックレコード
  • 発売日: 2017/09/06
  • メディア: LP Record



カーズ/クロスロード オリジナル・サウンドトラック

カーズ/クロスロード オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: WALT DISNEY RECORDS
  • 発売日: 2017/07/12
  • メディア: CD



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『旅とフェリー/婦人倶楽部』 [邦楽ロック10年代]

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お晩です。
今夜の『03’54’’』はこの方たちにご登場願いましょう、婦人組合!

じゃない、失礼、婦人倶楽部の皆さんです。

前回のブリッヂからの流れ。
両者を続けて聴いてもなんの違和感もありません。
24年前の音源と最近の音源なのに。
どちらが古いとか新しいとか関係なく。
どちらもトレンドから一定の距離を置いているからいつでも新鮮。

婦人倶楽部も渋谷系とか言われますし。

昨年出た傑作ファーストアルバム 『フジンカラ―』から約一年、
婦人たちの夏向けの新曲が出来ました。
彼女たちが割烹着で旅に出る理由が唄われているかも。
彼女が割烹着に着替えたら。

♪パーヤッパッパーっと、
颯爽としたスキャットと軽快な演奏が始まります。
ムッシュレモン氏の指揮する華麗なるアンサンブル。
淀みなく耳元を流れていくハイカラでモダンな軽音楽。
心地よいメロディと婦人Bの魅惑の歌声が音楽で旅情へ誘います。

割烹着で買い物に出かける様なフットワークの軽さで旅に出たくなりますね。



二曲目は『お茶うけ物語』。
ブルボンのルマンド賛歌。
程よい高級感と庶民感がミックスされたお
菓子。
飽きのこない風味。
紫色のエレガ~ントな外見。
僕も物心がつかない頃から食べています。
今でもときどきスーパーで買ってます。
それにしてもルマンドアイス、食べてみたいなぁ。
おっと曲紹介がまだでした。
ピッコロの音色が印象的なミディアムテンポの甘美な調べ。

三曲目は『夏は夏野菜』。
食べ物の歌が続きます。
夏だから夏野菜を食べるという習慣が無いのですが、
健康の為に摂取しなくてはいけませんね。
佐渡の野菜は美味しいのかな。
サッポロベジタブルは良く食べるけど。
おっと曲紹介がまだでした。
クラリネットの音色が印象的なワルツテンポのクラシカルな調べ。

四曲目は『旅とフェリー』のカラオケ。

五曲目は『たらい舟に乗って』のムッシュレモン氏によるリミックス。
テクノというかハウスなアレンジ。
この曲はアルバム『フジンカラ―』の一曲目の大変ポップな曲ですね。
とにかくこのアルバムは素晴らしい。
フリッパーズの『カメラトーク』やピチカートの『ボサノバ2001』に匹敵するようなクオリティですね。
アナログで出して欲しかったなぁ。


婦人Bさんの唄声も榊原香保里さんに比肩するほど大好きですねぇ。
つまり僕はアニメ声の歌手が大ッ嫌いなんですね。

という訳で、夏~の元気なご挨拶!代わりの婦人倶楽部のシングルなのでした。

『旅とフェリ―』《GPWF-0002》〈作詞・作曲・編曲:ムッシュ・レモン〉(03’37’’)【2017】


旅とフェリー

旅とフェリー

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Grand Pacific Work
  • 発売日: 2017/06/14
  • メディア: CD



フジンカラー

フジンカラー

  • アーティスト: 婦人倶楽部,M.Lemon
  • 出版社/メーカー: Grand Pacific Work
  • 発売日: 2016/07/13
  • メディア: CD



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『夏の幻影/Minuano』 [邦楽ロック10年代]

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こんばんは。
会社の行き帰り、アスファルトの道端に蝉の亡骸をよく見かけます。
命の限りに鳴き尽くして夏の盛りに息絶える。
潔い生き方ですね。
蝉が鳴く音はなんだか不快ではありません。
うるさく感じません。
蝉しぐれ、大好きです。

夏ももう終わりに近づいているのですね。

という訳で今宵も夏の軽音楽を。
今回は珍しく配信の曲です。

前回の記事で、Overdose of Joyというイベントのコトを書きました。
そのときにLampのライヴを観た話もしました。
メンバーの3人とサポートのパーカッション奏者、尾方伯郎さんの計4人で演奏されました。
主にグループのオリジナルソングを新旧混ぜて聴くことが出来たのですが、一曲だけ尾方さんによる楽曲が演奏されました。
その尾方さんが主体となって活動している音楽ユニットが今回のMinuanoです。
尾方さんは主に楽曲制作と演奏・プロデュースを担当しており、歌唱はLampの紅一点、榊原香保里さんです。ライブでもそうでした。
Minuanoはこれまでに二枚のオリジナルアルバムを発表しています。
今回ご紹介するのは5年前に配信で発売されたEPです。
タイトルは『夏の幻影』。
3曲入り。
Lampのライヴで尾方さんの曲が歌われるように、
MinuanoとLampの音楽性は非常に近いです。
MPB、AOR、ソフトロック、SSW系からの影響が強い音楽。
何と言ってもどちらも歌っているのが榊原さんなのが大きいでしょう。

僕は榊原香保里さんの歌唱が大好きです。
魅惑の歌声。
サザンの原 由子さんに昔から声が似ているなぁ、と思っていて。
原坊も声が素敵で。
せつない響きを湛えている声質ですね。
お二方とも素晴らしいヴォーカリスト。

という訳で、『夏の幻影』。
夏の夜に恋人と線香花火に興じているひとときを曲でスケッチ。
花火大会を二人で見ているのではなく、線香花火をしている、というのがイイですね。
賑わいを逃れた、静寂の中で。
恋人との限られた時間を名残惜しむような、儚い火遊び。
闇の中、線香花火のともしびだけが二人の面影を浮かび上がらせる。
叙情的で文学的な歌詞の硬質さが、日本の夏を醸し出します。
憂いとせつなさを帯びた香保里さんの唄声が歌詞に相応しい。
彼女の歌声に寄り添うウーリツアーの翳りのある音色。
間奏で吹かれる香保里さんのフルートの繊細な響き。
線香花火に火がついて、火花が瞬いて、散っていくまでの様がミディアム調の旋律で展開していきます。花火を見つめる二人の緊張感も伴っているようにゆったりと幻想的に。
そして終盤、一瞬の間を置いて、これまでのメロディの展開と異なる曲調が展開します。
アップテンポで華々しいストリングスでメロディが咲き乱れます。
火花が散ってしまったあとの一瞬の静けさのあと、二人の気持ちがざわざわと波立っているような。

劇的な4分弱の恋模様。
緊張の夏、日本の夏、名曲。



打ち上げ花火もイイですけど、線香花火もイイですね。
そういえば、一昨日の夜、シネ・ヌーヴォで蔵原惟繕監督の60年代の映画を観に行く途中、
九条の裏通りで花火をしている家族をお見かけました。久しぶりに見る光景。
手持ち花火がいくつか咲いていました。
夜の暗闇にだんらんの灯が明るかったのです。


二曲目は『蜃気楼
ボサノヴァのリズムに乗って物憂げで浮遊感のあるメロディが流れていきます。
淡々と囁くような香保里さんの唄声がクールでノクロームなムードを醸し出します。

三曲目は『ある春の恋人』。
セカンドアルバム『ある春の恋人』の表題曲。
こちらもゆったりとしたボッサ。
春の穏やかで淋しげで微睡むような雰囲気がなんとも心地よい一曲。
アルバムとミックス違いです。
ストリングスの音がカットされています。

今回の楽曲はi tunesで手に入ります。
榊原香保里さんの甘く気怠いウィスパーヴォイスを堪能できる三曲。
楽曲のクレジットですが、3曲目以外は作詞担当がハッキリしないのですが(香保里さんか尾方さんと思われるが)、作曲編曲は尾方さんでしょう。3曲目の作詞は芝田那美さんという方。
素晴らしい。
彼女は日本一ワンピースのお洋服が似合うしっとりとした黒髪の魅惑な女性。
加古川アラベスクホールでのライヴが思い出されます。
ライヴのあと、物販会場でLampの『ランプ幻想』のアナログ盤を買ったときに少し御三方とお話が出来たのですが、ライヴで披露された尾方さんによる楽曲は新曲なのですが、まだMinuanoとして発表するか未定だそうです。染谷さんの希望でライヴで歌うコトになったとか。
是非、染谷さんのレーベルからMinuanoの新作を出して欲しいと切に願います。
そのときにアナログ盤にも三人のサインも貰いました。
ちなみに我が家には『ランプ幻想』のアナログが計3枚あります。

ガッハッハッハ。

『夏の幻影』《品番不明》(04’15’’)【2012】



ある春の恋人

ある春の恋人

  • アーティスト: 尾方伯郎,榊原香保里
  • 出版社/メーカー: ポリスター
  • 発売日: 2010/04/21
  • メディア: CD



Love Logic

Love Logic

  • アーティスト: 尾方伯郎,榊原香保里
  • 出版社/メーカー: Import music service(IND/VC)(M)
  • 発売日: 2009/03/04
  • メディア: CD



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『桜 super love/サニーデイ・サービス』 [邦楽ロック10年代]

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こんばんは。

季節は、春。
桜満開。
ゆっくりと木々に咲いた花々を愛でている時間は残念ながらなくて、
通勤途中に電車の車窓から景色を見ているだけですが。

2017年の〈さくらソング〉をご紹介。
サニーデイ・サービスのニューシングル。
昨年リリースされた傑作アルバム『Dance to you』からのシングルカット『桜 super love』です。

前回のインディーズのジャケットに続いて、
こちらもピンクなイラストが目を惹きますね。
ご存じ、岡崎京子先生のイラストをあしらったジャケ。

レコーディング途中でドラマーの丸山晴茂さんの体調不良により、録音の方向性や進行に変更を余儀なくされ、ベース以外は曽我部さんが演奏を殆ど担当。ドラムも代役を立てずに、彼自身が叩いたり、リズムアレンジを施して仕上げたという難産なアルバムだと云います。
が、ピンチはチャンスといいますか、嵐のあとの日本晴れといいますか、
もうひとつ例えるなら、ちあばきお先生の名作『キャプテン』にて、丸井主将時代、地区予選の決勝で墨谷二中と青葉学園との死闘の末の18回裏のイガラシのサヨナラホームランの様な激闘のあとが伺える、だからこそ美しいアルバムなのだと思います。
活動再開以降のアルバムも優れた内容ですが、90年代の『東京』『MUGEN』に匹敵する内容で。
昨年のベストアルバムでした。


そして今回のシングル。
アルバムの終盤のハイライトとなる名曲。
歌詞がとってもせつなくて美しい。

きみがいないことは きみがいることだなぁ

という一行に感動します。
喪失感と対峙した含蓄の深いことばですが、作為が感じられません。
この《きみ》とは恐らくドラムの丸山さんに捧げられていると思われます。

ソロ以降の曽我部さんはメロディより歌詞に重きを置いていたと思いますが、
その歌詞の素晴らしさがこの曲に極められていると思いました。
そしてサニーデイ時代のメロディの良さもここにきて熟成されて。
彼の優しい歌声とミディアムテンポ、でもリズムはダンサブルな16ビート。
キラキラしたシンセの音は陽だまりのよう。
勿論その春のんびりとした気分の背景には言い知れない悲しみも横たわっていて。
厳しい冬を経ての短い春爛漫。
サウンドで春の穏やかで儚い表情をスケッチしています。



まるで岡崎京子さんの漫画の世界に通じる様なドラマ仕立てのMVで素敵ですね、切なくなりますね。

B面は同曲のラブリーサマーちゃんによるリミックス。
昨年、メジャーデヴューを果たした、女性によるソロの宅録ユニットのラブリーサマーちゃんによるサウンドは、サニーデイのバージョンよりもバンドサウンドっぽい仕上がり。
誰もいない春休みの学校の校舎で放課後の空気感が味わえるような、爽やかなリミックス。
ユーミンの『最後の春休み』みたいな。
ラブリーサマーちゃんの桜の花びらのような、はらはらと切ない歌声もフィーチュア。
リミックスにありがちな過剰な演出を加えずに、楽曲の良さを生かした“ly summer chan remix”なり。

春っていいなぁ、思わずにはいられないシングル。

今回ご紹介したのは限定の7インチですが、同時発売でCDも発売されています。
そちらには更に、新曲やRCサクセションのカバー、そしてアルバムリリース後に開催された昨年のツアーの模様を捉えたライヴ音源などが収録された、55分に及ぶデラックスな内容。
特にライヴ音源は“サニーデイの激情”って感じのパワフルな演奏が襲ってきます。
聴きどころ満開なり。

ライブには参加していなかったドラマーの丸山さんの体調は徐々に回復に向かっているようでなによりです。
サニーデイは今年の夏に久々に野音でライブをするとのこと、行けるかな。

桜は散ってもこれからも活動が楽しみです。

蛇足ですが、
文中に『キャプテン』のコトに触れましたが、そういえば、コージィ城倉先生による、ちばあきお先生の名作『キャプテン』と『プレイボール』の続編『プレイボール2』が連載開始されましたね。
第一回を読みました。絵のタッチに違和感がありました。それは勿論仕方がないですが、さすが長年ちば漫画を研究されているだけあって、ストーリーの細部にまで『プレイボール』の世界観が再現されていると思います。物語の続きが楽しみになりました。
コージィ城倉先生は原作だけに回って、ちばあきお先生のアシスタントを経験されていた高橋 広先生が作画を担当すればより『プレイボール』な世界観が出たのにな、と思います。高橋先生は今は漫画を描かれていないようですが。
是非是非、ちば先生の世界観を絶対損ねることなく楽しませて欲しいです。
大変なコトでしょうけど。
がんばらなくっちゃ。
因みにキャプテンのシングルはこちら


『桜 super love』《ROSE 207》〈作詞・作曲・編曲:曽我部恵一〉(04’28’’)【20017】


桜 super love(7inch) [Analog]

桜 super love(7inch) [Analog]

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ROSE RECORDS
  • 発売日: 2017/03/15
  • メディア: LP Record



桜 super love

桜 super love

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ROSE RECORDS
  • 発売日: 2017/03/15
  • メディア: CD



DANCE TO YOU

DANCE TO YOU

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ROSE RECORDS
  • 発売日: 2016/08/03
  • メディア: CD




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『東京カラー/婦人倶楽部』 [邦楽ロック10年代]

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こんばんは。
2016年ももう終わり。
早いですね~。

さっきお雑煮を食べたと思ったら、もうあと数日で大晦日。

今年もイロイロ聴いたり、観たり。
楽しませて頂きました。

でも総じて時間が足りませんでした。

観たい映画や舞台やライヴが多すぎて。
行きたい日に限って仕事だったり。
家でじっくり音楽を聴く時間も少なかったような。


年々時間が早く感じられるのは何なんでしょう。

今年の年間ベストが発表される時期ですが、
おおっぴらに発表できるほど今年出た新譜は買えませんでした。


数少ない今年買った新譜のアルバムの中で特に愛聴した作品に、
夏に発表された“婦人倶楽部”のファーストアルバム『フジンカラー 』があります。

婦人倶楽部とは、佐渡島に居住する主婦4人組とのこと。
一般人らしいので顔見せNGで、割烹着と手拭いの姉さん被りがトレードマーク。
なんだか主婦の秘密のバイト、って感じでワクワクしますねって冗談です。
それはそれとして。
彼女たちの音楽のキーパーソンとなるのが、プロデュースを担当するムッシュ・レモン氏。
実は“カメラ=万年筆”というユニットのメンバーの佐藤 望氏の仮の名前。
このユニットのファーストアルバムは以前よく聴いてました。

クラシカルでカラフルなポップミュージック。
90年代に隆盛した渋谷系を髣髴させるような軽音楽、それが婦人倶楽部。

今回ご紹介するのは彼女たちの2枚目のCDシングル。
東京カラー』。

お洒落なメロディと80年代の化粧品のCМになりそうな甘美でモダンなサウンド。
そしてミスティで香しい女性ヴォーカル。
4人のメンバーはそれぞれA、B、C、Dと名乗られていまして、知的で魅力的なヴォーカルを披露しているのは、
婦人Bさん。
謎の女Bって感じでミステリアス。
この方の歌声、とっても好きです。
野宮真貴さん、佐藤奈々子さんらにも通じる感じで。

東京へ佐渡島からフェリーで出かける主婦の女性ひとり。
若い頃に遊んだ思い出のある街、東京。
懐かしい街に久しぶりに訪れて、ウキウキしながらも、
相変わらず賑やかで慌ただしいムードは、少し年を取った身には違和感が。
若い頃とのギャップを感じつつの東京散歩。

そんな、なかなか趣のある歌詞、さすがムッシュレモン氏。
婦人Bの歌声と見事に調和しています。




2曲目は『Tech Okesa』。
佐渡と言えば、『佐渡おけさ』という民謡が思い浮かびます。
僕も大して詳しくは無いですが、
婦人倶楽部による《おけさ》はテクノ仕様。
浮遊感のあるデジタルサウンド。
風流なポップミュージック。
細野さんの『オムニ・サイトシーイング』(1989)を思い出しました。

3曲目は『FUJIN CLUB(Minami Kitazono Remix)』。
婦人倶楽部の1stマキシシングルCD『FUJIN CLUB』のタイトルソングを気鋭のミュージシャン、北園みなみ氏がリミックス。僕はCD『FUJIN CLUB』を持っておらず、
オリジナルバージョンよりリミックスバージョンを先に聴いたのでした。
この曲もオシャレでポップなメロディと婦人Bによる気品のある歌が素敵です。
有閑夫人のエレガントな生活がつづられています。
アルバム『フジンカラ―』にオリジナルバージョンも収録されたので聴き比べてみると、原曲よりテンポが速くなり、ダンサブルな仕上がりでした。北園みなみ氏の手腕も炸裂。
そして後から聴いたオリジナルの『FUJIN CLUB』、これがまた大変結構な出来で、洗練の極みで緻密に構築されたムッシュレモン氏のアレンジにクラクラします。

4曲目は『東京カラー』のインストバージョン。
ゲーム音楽っぽい仕上がりで、
1曲目とはアレンジが異なります。
アレンジはフリッパーズやコレクターズのエンジニアを手掛けられていた美島豊明氏が担当。

マキシシングルですが、サウンドの引き出しの多い聴き応えのある4曲。
アルバム『フジンカラ―』もヴァラエティに富んだ内容でユーモアも効いていて、ムッシュレモン氏の華麗なる音楽センスに大いに感激しました。
ピチカートを思い出させます。

婦人倶楽部というのは、現在までシングル3枚と、フルアルバム1枚を発表してますが、
単なる企画モノなのかそれとも、恒久的に続くのかまだ判りません。
僕としては珍しくとっても気に入っているので是非とも来年も活動して頂きたいです。
婦人Bの歌声ももっと聴きたいですし。

そして写真やアートワークはこれまた気鋭の川島小鳥さんが手掛けています。
ほんわか。

という訳で、佐渡島の新しい名物、チャーミングな音楽大使、と言う感じの婦人倶楽部でした。



『東京カラー』《FUJIN-02》〈作詞・作曲・編曲:ムッシュ・レモン〉(04’39’’)【2014】


フジンカラー

フジンカラー

  • アーティスト: 婦人倶楽部,M.Lemon
  • 出版社/メーカー: Grand Pacific Work
  • 発売日: 2016/07/13
  • メディア: CD



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『アーノルド/ミックスナッツハウス』 [邦楽ロック10年代]

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ども、3分54秒です。
魅惑の日曜シングル盤アワー。

今回はミックナッツハウスの『アーノルド』。
前回の達郎さんのシングルと“空飛ぶイラスト”繋がりで。

イラストレーター/漫画家・本 秀康先生の7インチシングル専門レーベル“雷音レコード”についてはかねがねご紹介しなくてはと思っておりました。
音楽ファンなら、先生がこれまで数多くのミュージシャンのCDのジャケットのイラストを手掛けられてきた事は御存じでありましょう。
勿論、レコードコレクターズ誌に連載されていた『レコスケくん』でお判りの通り、博覧強記のレコードマニアであらせられます。
漫画家がレコードレーベルを設立、という事自体が凄いですが、その本気度は半端じゃありません。
本業以外の余技の範囲を超えてます。
遊びじゃないのよ、この恋は。
ご自身のイラストによるジャケットは勿論ですが、先生がセレクトしたミュージシャンの音源を初シングル盤化し、音源によってはその為に再レコーディングをしたり、未発表音源を使用したり。
そのレコードのプレスに先生自身も立ち会います。
勿論これらの費用は先生が自腹でされているのでしょう。
恐れ入谷の・・・・。
そしてその値段設定。
なんと1000円(税別)です。
今どきこの値段は凄い。
近年だとアナログの7インチの値段はまちまちですがだいたい1500円くらいで、2000円のところもあります。
2000円なんて、アルバムが買えますよ。
輸入盤のCD以上の値段で平気な顔して売っている輩が多い中、1000円は良心的です。
本当に素晴らしいです。
高い値段で売ってる奴らに先生の爪の垢でも煎じてやりたいです。
音楽業界の鑑。
レーベル名の雷音“RHION”は勿論、RHINOのもじりです。

あ、話が長くなっちゃいましたが、勿論一番肝心なのは“音”ですね。
先生が選ぶミュージシャンだけあって、一癖も二癖もある個性的な方ばかり。
ひねくれていて、ユーモラスでポップです。
今回ご紹介するミックスナッツハウスはスリーピースのインディーズのバンド。
詳しいことはあまり知らないのですが。

そんな彼らによる『アーノルド』。
本先生の同名作品のテーマソングであります。
アーノルドという名前の戦闘用巨大ロボットが開発者の六頭博士と共に行方不明に。
博士とロボットを捜索して軍部へ戻す為、大佐の命により内山田君はトリ号に乗って博士の元へ向かうのですが・・・・。
先生お得意のバッドエンディングが炸裂。
可愛さ(とユルさ)余って残酷さ百倍。
僕が初めて買った本先生の漫画『君の友だち』収録。

この漫画のアニメ版はスネオヘアーの『冬の翼』のPVをご覧いただくとして。

シングルの『アーノルド』。
マンガを元にバンドメンバーによって書き下ろしました。
あだち麗三郎氏がプロデュース。
どことなくキンクスっぽい感じのポップナンバーで。
朗らかなメロディのフォークロック。
本先生は後期ビートルズと評されていましたので当たらずも遠からずと。

原作をもとに歌詞は書かれていますが、漫画の残虐性は薄められています。





B面は『蒸し暑い中華街』。
こちらも今回の為に再レコーディングされています。
細野さんの『トロピカルダンディー』あたりのサウンドを髣髴させる楽曲。

ジャケットのいかにも、70~80年代のアニメソングっぽいアートワークも技ありです。

本先生の漫画を今回のシングルに連動して改めて沢山読み返しましたが、
やっぱり“何とも言えない”気分になりました。
唯一の長編作『ワイルドマウンテン』はやはり名作。
まだ読んでいないよい子の漫画ファンは是非お読みください。
最近はイラスト業の方がお忙しいようですが、
是非是非また漫画を描いて頂きたいです。

シングル『アーノルド』は先月にリリースされた現時点の雷音レコードの最新作ですが、
次なるシングルも期待しています。

『アーノルド』《RHION-12》〈作詞:林 良太/作曲・編曲:ミックスナッツハウス〉(04’35’’)【2016】




君の友だち

君の友だち

  • 作者: 本 秀康
  • 出版社/メーカー: 青林工芸舎
  • 発売日: 1999/12
  • メディア: コミック



アーノルド (河出文庫 も 6-1)

アーノルド (河出文庫 も 6-1)

  • 作者: 本 秀康
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2007/02/03
  • メディア: 文庫



ワイルドマウンテン 1 (IKKI COMICS)

ワイルドマウンテン 1 (IKKI COMICS)

  • 作者: 本 秀康
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2004/06/30
  • メディア: コミック



ワイルドマウンテン 2 (IKKI COMICS)

ワイルドマウンテン 2 (IKKI COMICS)

  • 作者: 本 秀康
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2005/04/26
  • メディア: コミック



ワイルドマウンテン 3 (IKKI COMICS)

ワイルドマウンテン 3 (IKKI COMICS)

  • 作者: 本 秀康
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2006/02/28
  • メディア: コミック



ワイルドマウンテン 4 (IKKI COMICS)

ワイルドマウンテン 4 (IKKI COMICS)

  • 作者: 本 秀康
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2007/02/28
  • メディア: コミック



ワイルドマウンテン 5 (IKKI COMICS)

ワイルドマウンテン 5 (IKKI COMICS)

  • 作者: 本 秀康
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2007/11/30
  • メディア: コミック



ワイルドマウンテン 6 (IKKI COMIX)

ワイルドマウンテン 6 (IKKI COMIX)

  • 作者: 本 秀康
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2009/06/30
  • メディア: コミック



ワイルドマウンテン 7 (IKKI COMIX)

ワイルドマウンテン 7 (IKKI COMIX)

  • 作者: 本 秀康
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2009/06/30
  • メディア: コミック



ワイルド マウンテン 8 (IKKI COMIX)

ワイルド マウンテン 8 (IKKI COMIX)

  • 作者: 本 秀康
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2010/03/30
  • メディア: コミック



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『6月の歌/曽我部恵一』 [邦楽ロック10年代]

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こんばんは。

気が付けば、今年も半分くらい過ぎようとしています。
はぁ。

という訳で、6月なので、川の流れのように『6月の歌』をご紹介。

曽我部恵一さんの3年前にリリースしたシングル。
毎年6月になったら取り上げよう取り上げようと思ったまま3年経ってしまいました。

ソロになってからの曽我部さんはご自身で立ち上げた個人のレコードレーベル『ローズ・レコード』から音楽を発信しています。
それも実に精力的に。
かれこれ12年になりますが、
これまで出したソロ名義の作品はどのくらいあるのでしょう。
ちょっと数えきれません。
軽いフットワークで旺盛な創作意欲で作品を出し捲ってます。
ソロ以降、ご自身の生活と音楽がより密接に繋がっており、日記を書くように、日々の心象を音楽でスケッチするように楽曲を発表されています。
其処がサニーデイ・サービスと異なるところだと思います。

この『6月の歌』も彼のモノローグの様な仕上がり。
アコースティックな編成で、マイルドな歌とメロディを紡いでいます。
良いモノも悪いモノもあるがままに全てを受け入れてくれるような大らかさ、そしてまなざしの優しさが伝わってくるのです。
彼の音楽の強さも感じます。

小さなひとときのしあわせに浸るようにこの曲が心を静かに流れていきます。




この曲も収録している、
2013年に発表された彼のアルバム『超越的漫画』は数あるアルバムの中でも
素晴らしい内容でした。
モノラル録音でシンプルでプリミティヴな曽我部さんならではのロックン・ロールを響かせていました。
とにかく音がイイです。

そして、『6月の歌』は、今年発売されたかもめ児童合唱団のファーストアルバムでカヴァーされました。

あとの曽我部さんのファーストアルバム『曽我部恵一』には『5月』と言う曲もあります。
この曲も好きです。



B面は『コーヒーとアップルパイ』。
『超越的漫画』に未収録の楽曲。
『6月の歌』にも参加した北山ゆう子さんのドラム、伊賀 航さんのベースのリズム隊のグルーヴがとても効果的にファンキー。高野 勲さんの鍵盤の響きもメロウな一曲。
曽我部さんのファルセットの歌声もセクシー。
隠れた名曲と言えるでしょう。


さまざまな形態のソロ活動、そしてサニーデイサービスでの活動などなど、自由で大胆でポジティヴで元気な曽我部恵一さんの音楽活動はロックン・ロールの理想です。
同世代の尊敬するミュージシャン。
これからも楽しみです。

『6月の歌』《ROSE161X》〈作詞・作曲・編曲:曽我部恵一〉(03’05’’)【2013】



超越的漫画

超越的漫画

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ROSE RECORDS
  • 発売日: 2013/11/01
  • メディア: CD



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『いちご畑でつかまえて/サニーデイサービス』 [邦楽ロック10年代]

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こんばんは、
カーネーションの次は
サニーデイ・サービスです。
フロム・ローズレコード。
これもファンなら知らぬはモグリですが、
曽我部さんも青山さん、直枝さんと同じバースデイ。
8月26日はなんてメロディアス。

サニーデイ・サービスのライヴも昨年末に観に行きました。
大阪のメルパルクホール。
新幹線の新大阪駅の近く。
真野ちゃんのライヴもそこで観ました。
彼らの音楽をデヴューアルバムから追っかけていながらライヴを観に行くのは初めての事でした。
観る前はサニーデイは演奏があんまり上手くないのでは、と思っていました。
ところがメチャクチャ素晴らしい演奏でした。
ギター、ベース、ドラムのスリーピースでガンガンにバリバリに演奏してました。
もう勝手にヘタだなんて思い込んでいて申し訳ありませんでした。
テクニックもあると思いましたが、そんなコトではなく、ロックンロール・バンドとしての気合、スピリット、ガッツが凄い。
エモーショナル、エネルギッシュ。
卓越した曽我部さんのギタープレイ。
エレクトリックもアコースティックも良い音がします。
そして歌の圧倒的な巧さ。
ブンブンと弾けるベースを奏でながら田中 貴さんのコーラスも爽やかで。
ドラムは丸山晴茂さんでは無かったようです。
恐らく初恋の嵐のドラマー、鈴木正敏さんだと思われるのですが、パワフルなドラミングで前方の二人を盛り上げていました。
ニール・ヤングとクレイジーホースみたいでした。
カッコよかったです。
МCも控えめにこれまでの彼らの代表曲を惜しげもなくドンドン披露していて、あらためてイイ曲ばかりだと思いました。
90年代の僕の生活に溶け込んでいた曲たち。
世田谷での大学時代、そしてフリーター時代の記憶が蘇って来ました。

ライヴの本編ではみんなホールの客席に座って聴いていました。
じっくり楽しんで。
そしてアンコールでは曽我部さんが「みんなもっと前に来ていいよ」と言ったら、
待ってましたとばかりに客席を離れて多くのファンがステージ前方にかぶりつきで集まってきました。
みんな子供のように無邪気に演奏を楽しんでいました。
恐らく僕と同年代の、90年代に青春を送った方々なのでしょう。
僕は二階席だったのですが、楽しく観られました。
12月の最後の日曜日。
サニーデイ、サンデー。
ハートが芯から温まるようなライヴでした。

そんな彼らの新しいシングルがリリースされました。
いちご畑でつかまえて』。
大滝さんが聖子さんに書いた曲とは同名異曲。

16ビートのゆったりとしたリズムに乗って、
ゆらゆらと煌めくエレキギターのリフレインが耳に心地良いです。
ソフトな歌声と甘美なメロディが冬の厳しい空気を優しくほどいていきます。
曽我部さんのメロディメイカーぶりが遺憾なく発揮されています。
夜の闇をだんだんと明るく染め上げる朝日の様な爽やかさ。
この時期にぴったりなミディアムナンバー。
聴けば聴くほど味わいも増して。



B面は『コバルト』。
フォークロック調の作品。
気だるくセンチメンタルなムードに微睡みながら、ハートウォームなメロディを味わいます。
少年の様な曽我部さんの唄声も良いですね。
瑞々しいブルー。

う~ん、サニーデイ健在なり。
新年の名曲一番乗り。


サニーデイと言えば、
昨年に彼らが90年代に発表したアルバム群をアナログで再発しました。
再発されたのは『若者たち』『愛と笑いの夜』『Sunnyday Service』そして『24時』の4ダブル。
それ以外の3枚は90年代にアナログで出されました。
『Mugen』と『LOVE ALBUM』は持っています。
『東京』を買い逃したのが悔やまれます。
一度だけ三軒茶屋にあったレコファンで売っていたのを見かけたのですが、そのときは買わなかったのです。
所持金が足らなかったのか、覚えていません。
返す返す残念です。『Future Kiss』も持ってませんでした。
結成20年以上も経ちますが、サニーデイサービスはまったくそんな感じはしなくて、時間の経過を越えて年齢不詳な青いサウンドをこれからも聴かせてくれるのでしょう。

それと、このジャケットのアートワークはおなじみの小田島 等さんが担当されているのですが、

つい先ほどのツイートでデザインのアイディアを永井 博さんが手掛けられたサザンの『いなせなロコモーション』から得ている、とコメントされていました。
なるほど。
『いなせな~』はピンク色の地にピーマンのイラストが描かれてました。
『いちご畑~』は黄色の地にイチゴのイラスト。

サザンのあの曲もジャケットも良いですよね。
という訳で、

“サ”の付くバンド同士、
野菜と果物のジャケットについてのタネあかしでした。

チャンチャン。

『いちご畑でつかまえて』《ROSE195》〈作詞・作曲:曽我部恵一/編曲:サニーデイサービス〉(05’05’’)【2016】





苺畑でつかまえて [Analog]

苺畑でつかまえて [Analog]

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Independent Label Council Japan(IND/DAS)(M)
  • 発売日: 2016/01/15
  • メディア: LP Record



Sunny

Sunny

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ROSE RECORDS
  • 発売日: 2014/10/21
  • メディア: CD



サニーデイ・サービス

サニーデイ・サービス

  • アーティスト: 曽我部恵一
  • 出版社/メーカー: ミディ
  • 発売日: 1997/10/22
  • メディア: CD



東京

東京

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ミディ
  • 発売日: 1996/02/21
  • メディア: CD



本日は晴天なり

本日は晴天なり

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ROSE RECORDS
  • 発売日: 2010/04/21
  • メディア: CD



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『アダムスキー/カーネーション』 [邦楽ロック10年代]

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こんばんは。
青山陽一さんのシングルに続いては、
カーネーションです。

青山さんと直枝さんはかつてはメトロトロンのレーベルメイトでしたが、
その後、異なるさまざまなレコード会社の所属を経て、
再び現在共にP-Vineに籍を置いています。
勿論ファンの方なら百も承知の同じ誕生日同士。

カーネーションの2015年を締め括るニューシングル『アダムスキー』。
シングルのリリースとしては2009年の『ジェイソン』以来です。
ジェイソンとアダムスキー。
関連性はあるのでしょうか。

そういえば、『ジェイソン』でドラムを叩いていたのが、現在青山陽一 the BM'sのメンバーの中原由貴さんでした。


それはそれとして。
アダムスキー、というと、《空飛ぶ円盤》に遭遇したことのある方。
その体験から広まったUFOのイメージは不変です。
今回のシングルのジャケットにも円盤が映ってますね。
ジャケットのロケ地は東京の永福町にあるつり掘の武蔵野園。
孤独のグルメのエピソードでも有名です。

ジャケ写の摩訶不思議なイメージにも負けない『アダムスキー』の摩訶不思議なロックサウンド。
直枝さんの脳内を垣間見る様なストレンジな白昼夢のような世界。
混沌とした言葉の羅列を繋ぐホットでポップなロックンロール。
ひねくれていてもバンドサウンドの衝動的なパワーに惹かれます。
ちょっと巻き舌気味の直枝さんの唄声も気だるくってセクシー。
不動の大田譲氏のベース。
サポートの
張替智広氏のワイルドなドラム。
佐藤優介氏のバリー・アンドリュース気味なキーボード演奏。
ほんのり初期XTCっぽくもあり。

♪ 笑いながら泣いたりしてもいいよね?

良く判らないけど、いいとも。

因みにシングルを再生する回転数は33回転。
青山さんのシングルも33回転にすれば、両面にしなくても良かったのかも。



B面は『メテオ定食』。
こっちは45回転。
これまた掴み処の無い曲名。
近未来の空想世界のようなイメージの曲調とサウンド。
そして歌詞もカート・ヴォネガット・ジュニアの小説のようにSFっぽくてシニカル。

♪ 戦いたいなら“お前”が行ってください


このシングルにはダウンロードコードが付いていて、2014年のライヴ音源を聴くことが出来ます。
イイ曲がいっぱい。
あ、でもまだダウンロードしていませんでした。
これからしよう。


昨年は直枝さんは鈴木惣一郎氏のとのソギー・チェリオスのセカンドアルバムをリリース。
1973年前後のロックのダイナミズムと叙情を滾らせた名盤でした。

今年はカーネーションでの活動がメインなのでしょうか。

昨年末と年明けの先日に大阪でライヴを開催して下さったのですが、
都合が合わなくていけませんでした。
先日のライヴのあった土曜は仕事があって、開演の18時には間にあわないのです。
その代わりに、19時半からビルボード大阪で開催された吾妻光良&スウィンギンバッパーズのライヴを行きました。
これも仕事が何とか終わって急いで移動して電車を乗り継いでギリギリ間に合ったくらいで。
バッパーズは長年観に行きたいと思いつつ、都合が合わなかったのですがようやく観に行くことが出来ました。
大満足でした。
吾妻さんのエンターテイナーぶりに感激しました。

カーネーションのライヴも是非また行きたいと思います。


『アダムスキー』《P7-6213》〈作詞・作曲:直枝政広/編曲:カーネーション〉(05'14''’)【2015】




ADAMSKI [Analog]

ADAMSKI [Analog]

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Pヴァイン・レコード
  • 発売日: 2015/12/16
  • メディア: LP Record



Carnation Billboard Live 2015 [LIVE DIRECT]

Carnation Billboard Live 2015 [LIVE DIRECT]"a Beautiful Day" 20th Anniversary Live

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Amazon Records
  • 発売日: 2015/08/22
  • メディア: CD



SWEET ROMANCE[初回限定盤]

SWEET ROMANCE[初回限定盤]

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Pヴァイン・レコード
  • 発売日: 2012/09/19
  • メディア: CD



EELS & PEANUTS

EELS & PEANUTS

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Pヴァイン・レコード
  • 発売日: 2015/10/14
  • メディア: CD



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『Freezer Bag(Part 1 & 2)/青山陽一 the BMs』 [邦楽ロック10年代]

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こんばんは。

いつかこのライヴを思い出してきっとブログに上げてしまう、のコーナー!

ハイ、今夜も松坂世代に大人気なコーナーがやってきました。
突撃レポーターの都市色です。
今回のライヴレポは昨年10月18日(日)、阿波座のmarthaというカフェレストラン。
そこでの青山陽一 the BM'sのライヴ。
前回彼のライヴを観たのは四年前の難波ベアーズでした。
そのときもバンド編成で。
ベアーズと言うアンダーグラウンドの巣窟で熱気溢れファンキーな演奏が繰り広げられました。
薄暗い闇の中でみんな体を激しく揺らしていました。
あのときの興奮をもう一度という訳です。
狭かったベアーズから一転、比較的ゆったりとし手、明るいカフェレストランで寛ぎながら濃厚なグルーヴの振動で心も体も響きました。
僕の周りの客席の方々も大いに盛り上がって、メンバーの演奏にもさらに火が注がれます。
青山さんの華奢な体から鋼のようにしなやかで逞しいギタープレイの数々、そして癖のある楽曲と歌声が。
年を追うごとに固定されたメンバーとのコンビネーションも深まり、演奏時の表情にも自信と余裕が感じられます。
四人のフォーリズム(ギター、ベース、ドラム、キーボード)の他に、ゲストで田村玄一さんがスティールギターで参加していて、さらにサウンドに厚みが出ていました。
このときに、ちょっとしたハプニングが起きたのですが、それまた後ほどお伝えします。

このライヴは2015年で活動25周年を迎えた青山さんが記念となるオールタイムベストアルバムのレコ発ツアーでありまして、ベスト盤のタイトルは『Quarter Century of Odrelism』。
そのベスト盤に収録されている新曲『Freezer Bag』がアナログシングルとして発売されました。
まさに現行のブルース&ファンク路線ど真ん中の作品。
バンドとの蜜月を感じさせるサウンドなり。
ありし日のソウル/リズム&ブルース系のシングル盤にあったようなパート1、パート2構成で、A面とB面にまたがってのロングプレイ。
タイトルは冷凍保存に使うアレです。

フリーザーバッグに入れたまま冷蔵庫で長期間保管して、すっかり放置。
思い出したは良いけど、その中に何が入っているのか判らない。
何だかちょっと怖い。
さて、どうしたもんだろう。

そんな感じの内容。
青山さんの歌詞は日常からあんまり他の方が考えないような視点から歌詞が形成されたり、
どこかもの悲しい、滑稽な状況を言葉にしますね。
ハッピーな状況を歌うことは殆どありません。
そこが実にブルースですね。
少々怪しげな歌詞に相応しい、ノワールなダーティな演奏。
中原由貴女史と千ヶ崎 学氏による重量感のあるリズム隊の演奏に乗って青山さん自身の切っ先の鋭いエレキギターのソロが繰り出され、それも聴きどころです。ギターが内心を訴えています。泣いてます、叫んでいます。
延々とドファンクが展開されいきます。
ギターソロ、そして伊藤隆博氏のキーボードソロ、そして再びギターソロ。
リズムに魅せられているうちにレコードの溝の内周へ。
つれないフェイドアウト。

この続きはライヴにて。

A、B面合わせて一曲なんですが、シングルを買ったときに特典としてCDが貰えました。
ベスト盤と同名の楽曲『Quarter Century of Odrelism』。
ファンキーでちょっとメロウな楽曲でライヴ音源で収録されてます。
先ほど述べたライヴではオープニングで演奏されました。
ベスト盤には未収録ですが、お気に入りです。

バンドの充実ぶりが伝わる青山さんの最新シングルです。

最後に、

ライヴの途中で、田中玄一氏のスティールギターの弦が切れました。
一度弦を交換したのですが、また演奏の際に切れてしまいました。
もう一度弦を交換する為に一旦、演奏を中断。
少し長引きそうなので、彼以外のメンバーでブルースのセッションを始めます。
ゆったりとしたリズムのセッションが続くと、ようやく弦の張替が終わった田村氏が演奏に合わせて治った楽器を弾き出し、さらにおもむろに歌いだします。

♪ 何故なんだ~ どうして弦が切れるんだ~ 2度も~

これには会場内が大いに沸きました。
いっしょに演奏してるバンド面々も大笑い。
青山さんも調子に合わせて

♪ 玄さんの弦が切れた~

と唄い出すので益々大盛り上がり。

こういうライヴでの意外な出来事は盛り上がりますね。
演奏をとちったり、歌詞を忘れて中断したり。

でもこういう機知に富んだユーモアから演奏が生まれたりするのはさらに面白い。
このライヴでは田村玄一さんは即興でブルースを歌い出しました。

ブルースと言うのはアメリカ南部の黒人の奴隷制から来る悲哀や憂鬱を歌にしたもの。
日常の苦しみを開放するべく民衆の間から歌が生まれました。
ライヴ中に不本意にも楽器の弦が切れてしまった悲しみを即興でブルースにしたのです。

ブルースが生まれる瞬間を目撃したのです。
大袈裟かもしれませんが、僕はとても感激しました。
音楽と日常の深い結びつきに感銘を受けました。
これぞライヴの醍醐味なり。
そして、
ブルースは深い。

そんな大発見をした青山陽一さんのライヴでありました。
今年は是非、ニューアルバムを期待しています。
ブルーマウンテンのブルースを聴かせて欲しいです。





『Freezer Bag』《P7-6210》〈作詞・作曲:青山陽一〉(Part 1:03'48'' ,Part 2:03'38'')【2015】
  

Quarter Century Of Odrelism (1990-2015)

Quarter Century Of Odrelism (1990-2015)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Pヴァイン・レコード
  • 発売日: 2015/05/20
  • メディア: CD




Freezer Bag (Part 1) c/w Freezer Bag (Part 2) [7inch Analog]

Freezer Bag (Part 1) c/w Freezer Bag (Part 2) [7inch Analog]

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Pヴァイン・レコード
  • 発売日: 2015/11/04
  • メディア: LP Record




ブルーズ・フォー・トマト

ブルーズ・フォー・トマト

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Pヴァイン・レコード
  • 発売日: 2011/10/19
  • メディア: CD


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