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『めぐり逢い/荒木一郎』 [荒木一郎]

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こんばんは。
だんだん空気が冷え込んできて、秋の到来を実感しています。
ミスドのブレンドコーヒーをついついお代わりしたくなります(お代わりは無料だし、美味しいし)。

さぁ、荒木一郎作品で今宵も星に唄おう。
荒木さんのシングルを、トリオ時代、フィリップス時代と紹介してきましたが、今回は遡ってデヴューから60年代に在籍していたビクター時代のシングルを。

1968年のシングル『朝まで待とう』です。
が、しかし。
まず先に紹介したいのはそのB面の『めぐり逢い』なんです。
こっちの曲がとっても大好きです。
この曲は同年に公開された東宝映画『めぐり逢い』の主題歌として起用されました。
監督は恩地日出夫、主演は酒井和歌子、黒沢年雄。
60年代末期に数多く制作された《東宝青春映画》の中の一本。
少し前にCSで放送されたモノを録画して観たことがあります。
酒井和歌子さんがとにかく可憐で21世紀の見地からしても大変魅力的でありました。
相手役の黒沢年雄さんはお若い頃からハングマンのイメージで全然青春っぽくありませんでした。
参った参った。
もっと爽やかな俳優さんだったらもう少しこの映画も良くなった筈なのに・・・・。
あとクレイジーケンバンドのファンとしては横浜ドリームランドが映っているのが見ものです。
さて、
このお二人の共演作品ではこれまた少し前にシネヌーヴォで小林正樹監督の『日本の青春』も観ました。彼らの主演ではないですが、映画はとても良かったです。
でも恩地日出夫監督による青春モノでは何と言っても『あこがれ』です。
これは1966年の作品ですが、もう大大大好きです。
もともとはテレビの『木下恵介劇場』の中の『記念樹』というシリーズものの中のひとつのエピソードだったのですが、それを映画として再構成したのが『あこがれ』です。
脚本は木下恵介監督の弟子の若き日の山田太一氏です。
だから当然面白いに決まってます。
やってやろうじゃないかー!(深い意味はありません)
主演は内藤洋子さんと田村 亮さん。新珠三千代さんや加東大介さんも出てました。
もうとにかく内藤洋子さんがメチャクチャ麗しいです。
さらに可愛くて。
ウェイトレス姿のシーンがあるのですがもう最高です。
記念碑を建てたいくらい。
勿論ドラマとしても素晴らしいです。
ビデオで観て感動したことがあるのですが、
数年前に東京へ遊びに行ったときに、少し時間があったので神保町シネマをチェックしたら、
この映画を偶然上映していて観に行きました。
フィルムの状態は良くなかったですが関係ないね(柴田恭平風に)!
やっぱり良い映画で嬉しかったです。
東京って面白い名画座が沢山あるというところがイイですね。
それくらいで後はどうでもイイです。

思いっきり話が脱線しまくってますね。
イイんです。
こんな時間にブログを観てる人なんていないんですから。
という気持ちは大切です。

さぁ、話をグイッと引き戻しましょう。
荒木一郎さんのシングルのB面曲『めぐり逢い』。
青春映画のテーマソングに相応しい、瑞々しい歌とメロディです。
この曲ではイッチャンは作詞のみを担当しています。
作曲はなんと名匠・武満 徹氏です。
まさに天才同士のコラボレーション。
晴れやかで朗々とした武満先生のメロディのひろがり。
若者たちの希望を明るく支えるような三連のバラード。
そして健気な恋人同士の情熱を綴った荒木さんの歌詞。
その荒木さんによるクルーナーな魅惑の歌声。
うっとり。
さらに、編曲は服部克久氏が手掛けています。
フランスのコンセンバトワール出身の華麗なるオーケストレーションの輝きが恋する二人を優しく包み込みます。
もうどこまで名曲やねんと。
ええ加減にせえと。

どんな曲かと、ご存じない方の為に、おせっかいながら音源をアップしたいのですが、
荒木さんによるバージョンが上がっていませんので、
アン・サリーさんとショーロクラブの共演での音源をどうぞ。
楽曲の良さは十分伝わるのではないかと。


https://youtu.be/oPVL5cYX9XY

『まわり舞台の上で』に寄れば、
この曲は武満先生のからのオファーで荒木さんの歌詞と歌が決まったそうです。
芸術祭受賞者同士という事で。
映画とは殆ど関係は無かったそうです。


続いてA面は『朝まで待とう』。
朝まで待てずに記事にしちゃいましたが。
こちらは荒木さんの作詞作曲、編曲は同じく服部先生。
ひとりGSっぽい、ビートが効いたマイナー調のアップテンポのナンバー。
荒木さんの気怠くスモーキーな歌声が夜霧の街のムードを湛えています。


今夜まで数回に渡り、荒木一郎さんの世界にまつわるシングルを取り上げてみました。
まだまだ他にも荒木さん関連の面白いシングルはあるので、また機会があれば記事にしてみようと思います。

『めぐり逢い』《SV-675》〈作詞:荒木一郎/作曲:武満 徹/編曲:服部克久〉



まわり舞台の上で 荒木一郎

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  • 作者: 荒木一郎
  • 出版社/メーカー: 文遊社
  • 発売日: 2016/10/22
  • メディア: 単行本



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  • 作者: キネマ旬報社
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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: インディーズ・メーカー
  • 発売日: 2002/12/25
  • メディア: CD



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『忘れるさ 忘れるさ/エル・ソタノ』 [荒木一郎]

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おハローございます。
今回も荒木一郎の世界へ、もう少し深く。

前回のパルに先駆けること10年前の1969年、ビクター時代の荒木さんは男女混成のコーラスグループのデヴューシングルの両面に曲を書きました。
エル・ソタノという名前の6人組(女性2人と男性4人)。

和製ソフトロックのコンピレーションCDの名シリーズ、ソフトロック・ドライヴィンのビクター編『空と海とわたし』にB面曲の『北のアカシア』も収録されていて、
土龍団によるライナーノーツによると、赤坂の三丁目のクラブ《エル・ソタノ》で演奏しているところを同社のディレクターに見初められてレコードデヴューすることになったそうです。
『まわり舞台の上で』での荒木さんの壊述では、当時の荒木さんはその店によく出入りしており、彼らを知っていたそうです、その縁かは判りませんがビクターに所属していた荒木さんに楽曲の依頼が来ます。

まずはA面『忘れるさ 忘れるさ』。

♪ Dan Dan   Dan Do Dan .....

と、ドゥーワップ・グループ風な男性が唄う低音のベースラインからのイントロに、ニール・セダカの『Breaking up is hard to do(悲しき慕情)』が少し頭を過りますが、そこまでオールディーズタッチな若者向けのポップスという感じではなく、より大人向けな感じのポピュラー音楽。
しかしカレッジポップスに近い明るく爽やかなテイストは当時としては垢抜けています。
澄み渡るような混成のコーラスワーク。


B面は『北のアカシア』。
こちらはよりムード歌謡テイストのロマンチックな楽曲。
荒木さんのメロディアスな魅力が炸裂しています。
ラテン調の演奏の疾走感、そして途中で急にテンポを落としてバロック風なコーラスが挿入されたり、緩急自在なサウンドも素晴らしい。
ビクターオーケストラ大活躍。
ソフトロックドライヴィンに収録されるだけあって和製ソフトロック度が高めです。
同作には荒木さんが楽曲提供した有沢とも子さん(梶 芽衣子さんの妹)のシングル曲も収録されていました。

今回のシングルはどちらもアレンジは近藤 進さんと言う方が担当されていて、
洗練されたサウンドが耳を惹き付けます。
荒木さんの曲の魅力をさらに引き出してます。


『まわり舞台の上で』には詳細な荒木一郎さんの仕事のリストが掲載されていて、
出演した映画やドラマだけではなく、音楽面でのプロデュースワークや楽曲提供作品のリストも載っています。
この本を読んでエルソタノのコトを知りました。
それからシングル盤を探し始めて、なかなか見つからなかったのですが、
フォローしていたとある中古レコード屋さんがこのレコードの入荷をツイートしていて、すぐさまメッセージを送って在庫を確認してもらい、取り置きして貰ってそのレコード屋さんへ買いに行きました。値段も手頃だったので嬉しかったです。いい買い物をしました。
こういうときだけツイッターの有難味を感じます。

このシングルの二曲とも荒木さんが書いたと、申しましたが、名前を変えて《水木順子》名義でクレジットされています。
荒木さんはそれ以外でも《水木京子》とか《小野京子》《枯木 華》《ナポレオン》とか名乗ってました。
そういえば、変名をアレコレ使うところも、大滝さんに似ていますね。

因みに、エル・ソタノには後に編曲家として活躍する竜崎孝路氏が在籍していました。
五木ひろしの『よこはまたそがれ』、キャンディーズの『あなたに夢中』『危い土曜日』『ハートのエースが出てこない』、八代亜紀『舟唄』『雨の慕情』、美空ひばり『川の流れのように』などなどを手掛けています。

『忘れるさ 忘れるさ』《SV-900》〈作詞・作曲:荒木一郎/編曲:近藤 進〉(02’39’’)【1969】



ソフトロック・ドライヴィン ビクター編 ~空と海とわたし

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2006/01/21
  • メディア: CD





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『夜明けのマイウェイ/パル』 [荒木一郎]

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こんばんは。
今宵も荒木一郎の世界で星に唄おう。

引き続き荒木さんを特集。
裏方としても沢山の素晴らしい仕事を残しています。
イッチャンが作曲家としての作品を紹介しましょう(急に馴れ馴れしい)。


パルで『夜明けのマイウェイ』。
これは1979年の日本テレビ系で放送されたドラマ『ちょっとマイウェイ』の主題歌としてヒットしました。

鎌田敏夫脚本、桃井かおり初主演ドラマです。
『まわり舞台の上で』によれば、
彼女が出演したシャンプーのCMに目を付けたテレビ局のプロデューサーが、桃井かおり主演でドラマをと、マネージャーの荒木さんに仕事を持ち込みます。
ドラマの音楽も頼まれ、丁度その時に別の件で荒木さんにプロデュースをレコード会社から依頼されていた三人組の男性グループと一人の女性歌手。
みんなまとめて面倒見よう、といったかどうだか判りませんが、
ドラマの為に三人組と女性歌手をひとつのグループに組ませたのが《パル》でした。
彼女たちの歌をフィーチュアして、ドラマのサウンドトラックを制作し、
同時にパルとしてのファーストアルバムも成立させます。
全て荒木一郎さんプロデュース。
作詞作曲も担当。
アレンジは桜庭信幸さん。
惜しくも2014年にお亡くなりになりました。

物語が始まりそうな、なにやらドラマチックなイントロです。
ミュージカルの様な、女性ヴォーカルの歌いだし。
タイトルの中に引用されているだけあって、曲調はちょっと『MY WAY』っぽいのです。
これも荒木さんの狙いなのでしょう。
桃井さんもマイウェイだし。

人生への新しい夜明けの始まりを告げる、すがすがしいメロディとコーラスワークに花が咲きます。
歌詞とメロディに荒木さんらしい、優しい眼差しが感じられます。



このドラマは残念ながら見たことがありません。
DVDボックスになっているんですが、高いです。
どこかのCSチャンネルで放送しないかな。
過去に放送されていたんですが見逃しちゃいました。
面白そうなキャストだから絶対面白そう。

この曲はのちの1983年に出たアルバム『SCENE-PHONIC』にて荒木さんのセルフカバーが収録されていますが、そっちの方が好きです。


B面は『ラジコン・ブルース』。
一転してブルース調のロックンロールに仕上げています。
やや泥臭いギタープレイが印象的。
こちらは男性メンバーがリードを務めています。
三人のメンバーの中に、新井正人さんがいて、後にソロで活躍します。
ZZガンダムの主題歌『アニメじゃない』とか。


主題歌のシングルもサントラのアルバムもヒットを記録しますが、
さあ、これからというときに、
メンバーのリーダー格の男性が荒木さんを出し抜いて別の事務所と契約します。
このドラマに始まり、移籍騒動などの顛末は『まわり舞台の上で』に詳しいです。
なかなか芸能界はままなりません。
イロイロありますね。



『夜明けのマイウェイ』《GK-8089》〈作詞・作曲:荒木一郎/編曲:桜庭伸幸〉(03’08’’)【1979】


まわり舞台の上で 荒木一郎

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  • 作者: 荒木一郎
  • 出版社/メーカー: 文遊社
  • 発売日: 2016/10/22
  • メディア: 単行本



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『俺の呼び名はロンリーボーイ/荒木一郎』 [荒木一郎]

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こんばんは。
時刻は間もなく午前3時54分の『03’54’’』です。

荒木さんの音楽を取り上げるには秋はお誂え向きだと思います。
この辛子色の季節に。

前回のシングルはトリオレコード時代(1974~1976)のシングルでしたが、
今回はそれ以降のフィリップスレコード時代のシングルです。
レコード移籍第一弾のアルバム『口紅色の夜想曲』から『俺の呼び名はロンリーボーイ』です。
当時荒木さんは桃井かおりさんをマネージメントしていて、彼女の歌手活動も
荒木さんがプロデュースされていて、彼女の作品はフィリップスから出ていたという経緯もあるそうです。
このアルバムはさらに多彩な荒木一郎ワールドを楽しめる作品集です。
フィンガー5に書いた曲や、井上陽水さんの『ダンスはうまく踊れない』のアンサーソングのような歌もあったり、SFもあったり。
トリオ時代での作品より洗練された、明るい感じの曲が多い様な。
聴きやすい感じもあります。
桃井かおりさんという実に個性的な女優をマネージメントしたことで荒木さんにも少なからず影響があった事も『回り舞台の上で』では語られています。
それはもう大変だったそうです。
その御蔭で荒木さんも角が丸くなったそうです。

さて、話が逸れますが。
荒木一郎さんのことをイロイロと僕なりに考えていると、一人の男性のことに思い当たります。
まぁ、僕の考えですからだいたい的外れも甚だしいのですが・・・・。

その男性とは“大滝詠一”です。
大滝さんと荒木さんって意外と共通点があるのです。

まずは

1.母子家庭だったこと。
2.一人っ子だったこと。
3.アマチュア時代にはドラムを叩いていたという事。
4.飛行機が苦手だという事。
5.ラジオのDJとして人気があったという事。
6.そして《クルーナー唱法》を得意としていたという事。
7.作曲家、プロデューサーとして活躍していたという事。

どうでしょうか。
まだ他にもあるかもしれません。
全く同じではないけれど、お二人の実質的な音楽活動(個人名義としての)が80年代前半で終わっていることも何だか興味深いと云えます。
荒木さんは1966年から1983年まで。
大滝さんは1970年から1984年まで。
(もちろんその後もお二人は単発的に作品を発表されたり、編集盤を発売されたりしていますが)

一人っ子でお母さんもお仕事であまり子供に構っていられないという環境ということは、
家に帰っても誰もいなくて、自分で考えて時間を潰したり遊んだりする《発想力》や《孤独》と対峙する力が養われたのではないでしょうか。
大滝さんや荒木さんの一匹狼の様な孤高な在り方に生い立ちが関係しているではないでしょうか。
お二人とも名前に《一》が入ってるのも見逃せません。
ドラマーあがりと言うコトでやはりリズムに関しての拘りはあると思われます。
大滝さんは『ゴーゴーナイアガラ』、荒木さんは『星に歌おう』というラジオが伝説として語られますね。というわけでおしゃべりも上手ですし、面白い。
唄い方も似ています。
とても巧いし、きれいな歌声ですね。
そして表舞台だけで活躍していも十分なのに裏方の仕事も多くされています。
お二人とも作曲家としてプロデューサーとしての活動も有名なのも似ています。
文筆業も得意ですし、
荒木さんなんかは事務所を立ち上げて、女優のマネージメントもしたり映画の劇伴もされてたり。
とにかく。
お二人とも《パイオニア》なのですね。
当時のギョーカイに無い型破りな存在で。

そしてもうひとつ付け加えるのなら、

アレンジャー・井上 鑑との仕事です。
70年代後半、井上氏は学生時代から鍵盤の演奏やアレンジの仕事をしていましたが、
ちょうどその頃に大滝さんと荒木さんとの仕事を同時期にされているのです。

つー訳で。
前置きが長くなりました。
アルバム『口紅色の夜想曲』はアルバム一枚を井上氏が編曲を担当しているのです。
勿論このシングル曲『俺の呼び名はロンリーボーイ』も。
アルバムの冒頭を飾る曲でもありました。
そして珍しいカントリータッチのサウンド。
荒木さんと言うとジャズが得意なのですが、カラッとした陽気な曲調が意外でした。
この曲も荒木さんのストーリーテラーの魅力が歌詞に溢れています。
歌詞の中に“メリー・ルウ”という名前が出てきますが、
60年代に主に活躍したカントリーシンガーのリッキー・ネルソンに『Hello Mary-Lou』というヒット曲があります。
『俺の呼び名~』もこの曲調を少し匂わせています。
因みにリッキー・ネルソンは大滝さんのお気に入りのシンガーですね。
荒木さんは明るいサウンドとメロディの中に男の孤独をお得意のクルーナー唱法で歌っています。

井上 鑑さんによるカントリー&ウェスタン調のアレンジ。
スティールギターの眩い響きが印象的です。




アルバムでも井上 鑑さんのアレンジは冴えまくります。
井上さん以外でも荒木さんはこの時代様々な若手のアレンジャーをご自身の作品に起用してました。

B面は『まわり舞台の上で』。
勿論、前回の記事で話題にした荒木さんの本のタイトルはこの曲から由来しているのでしょう。
この曲はアルバム未収録で、編曲は林 哲司さんです。
作曲家として活動して間もない頃の仕事だと思われます。
ドラマ『青春の甘き香り』の主題歌に起用されています。
まわり舞台というのは舞台用語に出てくる言葉で、その名の通りに舞台装置が回転して別のシーンに転換する為の機構です。
ご本でのインタビューの中で荒木さんはまだ芸能界に入る前の若い頃に浅草などの演芸場などへ遊びに行って様々な舞台を観ていたそうです。
そのときのイメージを膨らませて作られた曲なのかもしれません。
もの悲しい調べに乗って舞台役者の恋の傷跡をしみじみ歌っています。



荒木さんが歌う世界にはやはり幼い頃から住んでいる東京の有りし日の風景が感じられます。
今はもう消えてしまった風景、喫茶店や洒落た街並み、大人の社交場、演芸場。
60年代から70年代にはまだ残っていた粋な世界。
酒とタバコのにおい。
そんな世界を求めるように『ありんこアフター・ダーク』を読み直します。

『俺の呼び名はロンリーボーイ』《FS-2061》〈作詞作曲編曲:〉(02’52’’)【1977】



まわり舞台の上で 荒木一郎

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  • 作者: 荒木一郎
  • 出版社/メーカー: 文遊社
  • 発売日: 2016/10/22
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ありんこアフター・ダーク (小学館文庫)

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  • 作者: 荒木 一郎
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2014/10/07
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口紅色の夜想曲

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『君に捧げるほろ苦いブルース/荒木一郎』 [荒木一郎]

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おはようございまーす。
増田明美で〜す。
ひょっとこ、
じゃない、『ひよっこ』でーす。

という訳で、朝ドラ観てましたか?
もう終わっちゃいましたが面白かったですねー。
僕も観てました。

さて、
終盤にかけて、9月中旬から下旬にかけて、
僕のブログに関して、とある二方に関するシングルへのアクセスが急上昇していました。
そのうちの一つは、荒木一郎さんの『いとしのマックス』でした。
折角アクセスしたのに殆ど内容の無い記事でがっかりだったと思います。
お生憎様。
もう十年前の記事ですしね。

この曲にこの時期にアクセスが集まったのは恐らく『ひよっこ』のエピソードにて、『いとしのマックス』がフィーチュアされたからでしょう。
物語の時代背景は1967年。
この歌が流行っていた頃のお話でした。

という訳で、今回は荒木一郎さんのシングルを。
昨年、デヴュー50周年を迎えた荒木さん。
記念ライブも開催されました。
残念ながら行けませんでしたが。
アニバーサリーと言うことで、
荒木さんのこれまでの活動を俯瞰する本『まわり舞台の上で』が出版されました。
かなりのボリュームの内容で、荒木さんへの超ロングインタビュー、
それから俳優、歌手、プロデューサー、作家としての多岐に渡る活動についても言及や評論や資料が掲載されており、質、量ともに読み応えありすぎの本です。これまで語られる事のなかった数奇なお話がいっぱい。
60〜70年代、あの頃、芸能界の異端児の軌跡を楽しみました。

そんな訳で今回ご紹介するのは日本のシンガーソングライターの草分けでもある荒木さんの70年代の代表曲『君に捧げるほろ苦いブルース』です。
先にお話した本を読んで、荒木さんの作る歌は人と人の繋がりや出会いの中で自然と生まれてくるというコトが分かります。
仕事とかお金とかの為では無く。
荒木さんの生活の中で、
趣味の音楽活動の延長で紡がれる歌なんだそうです。非常にパーソナルな、まさにシンガーソングライターの世界。
但しこの曲は正確には《人との繋がり》では無く、荒木さんが飼っていた猫ちゃんの歌です。
この猫ちゃんがお亡くなりになったときに、猫ちゃんが生きていた証として、その思い出を偲んで作られました。
歌詞には直接反映されていませんが、物悲しいマイナー調の旋律には、猫ちゃんへの愛惜の念が溢れている気がします。
荒木さんの歌唱は過剰にエモーショナルでは無く寧ろ淡々と呟くようですが独白のような表現に却って深い悲しみが伝わってきます。
バンジョーやクラリネットの音色がいいです。
鼻歌のようなシンプルな曲ですが、聴けば聴くほどに味わいが増します。




B面は『ジャニスを聴きながら』。
一転して朗らかで楽天的な曲です。
世間への皮肉をユニークに織り込んで、プレイボーイの色気を嗅ぐわせながら歌う荒木さんの魅力に満ちてます。
華やかな女性コーラスを侍らせて。
彼女たちとの歌の掛け合いも聴きどころの一つ。
タイトルにある《ジャニス》とはやはりジャニス・ジョプリンなんでしょうか。それともジャニス・イアンかな。
これも鼻歌みたいに軽やかなメロディですぐに覚えてしまいます。



つまらなそうに素っ気なく歌う荒木さん最高。途中から少しノッてきますが。

両面に配した二曲を収めた同年のアルバム『君に捧げるほろ苦いブルース』は荒木一郎としての代表作といって過言では無い名作。バラエティに富んだ楽曲たち、そして俳優としても脂が乗っていた時期の豊かな表現力が歌唱や歌詞に伝わってきます。
何よりメロディメイカーとしての才気が爆発してます。
痺れます。
荒木さんを海外のアーティストに例えるならセルジュ・ゲンズブールでしょうね。
当時31歳の天賦の才を思い知らされます。

まだまだ荒木一郎さんには書きたいコトがありますが、今このブログを実家へ向かう途中の新幹線の中でスマホから書いてます。
下車する駅に近づいてるのでこの辺にしましょう。
次回も荒木一郎さんのシングルでお会いしましょう。
二、三日の内に。
では良い連休を。

『君に捧げるほろ苦いブルース』《3A-145》〈作詞・作曲:荒木一郎/編曲:荒木一郎、畠山博明〉(03’34’’)【1975】


まわり舞台の上で 荒木一郎

まわり舞台の上で 荒木一郎

  • 作者: 荒木一郎
  • 出版社/メーカー: 文遊社
  • 発売日: 2016/10/22
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ありんこアフター・ダーク (小学館文庫)

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  • 作者: 荒木 一郎
  • 出版社/メーカー: 小学館
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荒木一郎 プライム・ベスト

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  • アーティスト: 荒木一郎,チト河内,深町純,小谷充,安川ひろし,江夏健二,竜崎孝路,海老原啓一郎,船山基紀,神保正明,松井忠重
  • 出版社/メーカー: テイチクエンタテインメント
  • 発売日: 2007/02/21
  • メディア: CD



君に捧げるほろ苦いブルース

君に捧げるほろ苦いブルース

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: インディーズ・メーカー
  • 発売日: 2001/12/18
  • メディア: CD



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『ラストテーマ/荒木一郎』 [荒木一郎]

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お早うございます。

遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
健やかに穏やかに一年が過ぎますように。

素敵なシングルとの出会いがありますように。

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『涙の風景/荒木一郎』 [荒木一郎]

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こんばんは。
前園直樹グループに続いては、この方。
荒木一郎さんです。
「いとしのマックス」つながり。
最近、荒木さんのライヴDVDを入手しました。
荒木さんのオフィシャルサイトを通じて、一般発売よりも早く。

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『北風よ/岸本加世子』 [荒木一郎]

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こんばんは。
今夜は岸本加世子さんの70年代のシングル。
伝説のTBSドラマ『ムー』(1977)の劇中歌でした。
このドラマ、とっても幼い頃に観た覚えがあります。殆ど内容に記憶はないのですが。
久世光彦氏演出の番組でした。
デヴュー間もない岸本さんもレギュラーで。
「時間ですよ」の浅田美代子さん同様ドラマの中で歌を唄うらしいのです。

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『いとしのマックス/荒木一郎』 [荒木一郎]


こんばんは。
キンクスの前回のヒットが生まれた1967年、日本ではこんな曲が大ヒットしていました。
荒木一郎さんの名曲『いとしのマックス マックス・ア・ゴーゴー』《SV-564》です。
本日は日本のシンガーソングライターの草分け、天才・荒木一郎の世界を覗いてみましょう。

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