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『夏の幻影/Minuano』 [邦楽ロック10年代]

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こんばんは。
会社の行き帰り、アスファルトの道端に蝉の亡骸をよく見かけます。
命の限りに鳴き尽くして夏の盛りに息絶える。
潔い生き方ですね。
蝉が鳴く音はなんだか不快ではありません。
うるさく感じません。
蝉しぐれ、大好きです。

夏ももう終わりに近づいているのですね。

という訳で今宵も夏の軽音楽を。
今回は珍しく配信の曲です。

前回の記事で、Overdose of Joyというイベントのコトを書きました。
そのときにLampのライヴを観た話もしました。
メンバーの3人とサポートのパーカッション奏者、尾方伯郎さんの計4人で演奏されました。
主にグループのオリジナルソングを新旧混ぜて聴くことが出来たのですが、一曲だけ尾方さんによる楽曲が演奏されました。
その尾方さんが主体となって活動している音楽ユニットが今回のMinuanoです。
尾方さんは主に楽曲制作と演奏・プロデュースを担当しており、歌唱はLampの紅一点、榊原香保里さんです。ライブでもそうでした。
Minuanoはこれまでに二枚のオリジナルアルバムを発表しています。
今回ご紹介するのは5年前に配信で発売されたEPです。
タイトルは『夏の幻影』。
3曲入り。
Lampのライヴで尾方さんの曲が歌われるように、
MinuanoとLampの音楽性は非常に近いです。
MPB、AOR、ソフトロック、SSW系からの影響が強い音楽。
何と言ってもどちらも歌っているのが榊原さんなのが大きいでしょう。

僕は榊原香保里さんの歌唱が大好きです。
魅惑の歌声。
サザンの原 由子さんに昔から声が似ているなぁ、と思っていて。
原坊も声が素敵で。
せつない響きを湛えている声質ですね。
お二方とも素晴らしいヴォーカリスト。

という訳で、『夏の幻影』。
夏の夜に恋人と線香花火に興じているひとときを曲でスケッチ。
花火大会を二人で見ているのではなく、線香花火をしている、というのがイイですね。
賑わいを逃れた、静寂の中で。
恋人との限られた時間を名残惜しむような、儚い火遊び。
闇の中、線香花火のともしびだけが二人の面影を浮かび上がらせる。
叙情的で文学的な歌詞の硬質さが、日本の夏を醸し出します。
憂いとせつなさを帯びた香保里さんの唄声が歌詞に相応しい。
彼女の歌声に寄り添うウーリツアーの翳りのある音色。
間奏で吹かれる香保里さんのフルートの繊細な響き。
線香花火に火がついて、火花が瞬いて、散っていくまでの様がミディアム調の旋律で展開していきます。花火を見つめる二人の緊張感も伴っているようにゆったりと幻想的に。
そして終盤、一瞬の間を置いて、これまでのメロディの展開と異なる曲調が展開します。
アップテンポで華々しいストリングスでメロディが咲き乱れます。
火花が散ってしまったあとの一瞬の静けさのあと、二人の気持ちがざわざわと波立っているような。

劇的な4分弱の恋模様。
緊張の夏、日本の夏、名曲。



打ち上げ花火もイイですけど、線香花火もイイですね。
そういえば、一昨日の夜、シネ・ヌーヴォで蔵原惟繕監督の60年代の映画を観に行く途中、
九条の裏通りで花火をしている家族をお見かけました。久しぶりに見る光景。
手持ち花火がいくつか咲いていました。
夜の暗闇にだんらんの灯が明るかったのです。


二曲目は『蜃気楼
ボサノヴァのリズムに乗って物憂げで浮遊感のあるメロディが流れていきます。
淡々と囁くような香保里さんの唄声がクールでノクロームなムードを醸し出します。

三曲目は『ある春の恋人』。
セカンドアルバム『ある春の恋人』の表題曲。
こちらもゆったりとしたボッサ。
春の穏やかで淋しげで微睡むような雰囲気がなんとも心地よい一曲。
アルバムとミックス違いです。
ストリングスの音がカットされています。

今回の楽曲はi tunesで手に入ります。
榊原香保里さんの甘く気怠いウィスパーヴォイスを堪能できる三曲。
楽曲のクレジットですが、3曲目以外は作詞担当がハッキリしないのですが(香保里さんか尾方さんと思われるが)、作曲編曲は尾方さんでしょう。3曲目の作詞は芝田那美さんという方。
素晴らしい。
彼女は日本一ワンピースのお洋服が似合うしっとりとした黒髪の魅惑な女性。
加古川アラベスクホールでのライヴが思い出されます。
ライヴのあと、物販会場でLampの『ランプ幻想』のアナログ盤を買ったときに少し御三方とお話が出来たのですが、ライヴで披露された尾方さんによる楽曲は新曲なのですが、まだMinuanoとして発表するか未定だそうです。染谷さんの希望でライヴで歌うコトになったとか。
是非、染谷さんのレーベルからMinuanoの新作を出して欲しいと切に願います。
そのときにアナログ盤にも三人のサインも貰いました。
ちなみに我が家には『ランプ幻想』のアナログが計3枚あります。

ガッハッハッハ。

『夏の幻影』《品番不明》(04’15’’)【2012】



ある春の恋人

ある春の恋人

  • アーティスト: 尾方伯郎,榊原香保里
  • 出版社/メーカー: ポリスター
  • 発売日: 2010/04/21
  • メディア: CD



Love Logic

Love Logic

  • アーティスト: 尾方伯郎,榊原香保里
  • 出版社/メーカー: Import music service(IND/VC)(M)
  • 発売日: 2009/03/04
  • メディア: CD



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