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『夢で逢えたら 大瀧詠一作品集 Vol.3 / Various Artists』 [ナイアガラ]

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ども。
下町のナポレオンフィッシュこと、都市色だす。


前回に引き続いて、
夢で逢えたら』関連のシングルを取りあげたいと思います。

題して、“春の夢逢えまつり”。
別に白いお皿とか、プレゼントしませんけどね。

今回取り上げるのは『夢で逢えたら VOX』と同時発売の『EIICHI OHTAKI Song Book III 大瀧詠一作品集Vol.3「夢で逢えたら」』のアナログ盤です。
大瀧さんの作品集の第三弾はなんと、“夢で逢えたら”尽くし。
この曲は、発表当初はそれほどの知名度は無かったのですが、ジワジワと音楽ファンの間で愛されて、語られてきました。
そして、
1976年以降、古今東西の様々なシンガー、グループがこの曲を歌い継いできました。
その楽曲達を一堂に会したコンピレーションが遂に登場。
レコード会社、レーベルの枠を取っ払い、集まった楽曲数、五万曲!

アッと驚く為五郎~!

サ~バ言うなコノヤロー!
おっと失礼、86曲
CD4枚組の大作&労作です。

まさに“夢で逢えたら”の金太郎飴状態

というか、

ドキッ 丸ごと夢逢えだらけのコンピレーション!だす。

毒を喰らわば~、いえ、失礼。
これだけの曲群を一気に聴いたら本当に夢にまで出てきそうな勢い。

眠っていたら、いつの間にかベッドごと滝から流されていた美女のジャケットも素敵だす。


世界中を見渡してもこれ程のコンピはどこにもナイアガラでしょう。
コミックソング集のコンピじゃないんだから。
でもユーモアを好み、
前代未聞、空前絶後が好きな大滝さんは天国で微笑んでいることでしょう。

そんな不思議なコンピレーションと同時発売のアナログ盤を取り上げます。
86曲から厳選された『夢で逢えたら』を5曲、レコードの溝に刻んでます。
よりぬき 夢で逢えたら”という訳です。
このレコードは12インチで、ミニアルバムかもしれませんが、
勝手に12インチシングルとカテゴライズして紹介します。

尚、このレコードはソニーが再び自社で製造するアナログレコードの第一号です。
同時にビリー・ジョエルの『ニューヨーク52番街』もアナログで発売されました。
これはソニーの世界初CDの国内作品第一号が『ロングバケーション』と『ニューヨーク52番街』だったことに倣って(でも、今更ビリー・ジョエルの超ベストセラーアルバムをレコードで買い直す方がどの位いるのか甚だ疑問ですが・・・・)。


まずはA面。
一曲目は大滝詠一さん自身によるセルフカヴァーの『夢で逢えたら』。
これはお亡くなりになった翌年の12月にリリースされた、初のオールタイムベストアルバム『BEST ALWAYS』で初披露されました。
いわゆる“死後公開”物件。
最期の最期で伝家の宝刀を抜いた、と言う感じでしょうか。
ご存命中だったら聴くことが出来なかったであろう内容なのでフクザツな気持ちもありますが、
こんな素晴らしいセルフカヴァーを聴かずに死ねない、と思える程に僕はこの大滝さんが歌う『夢で逢えたら』が気に入っています。
大滝さんの歌唱の素晴らしさが溢れています。
間奏の語りも照れ屋な男の誠実さが滲み出ています。
堪りません。
このセルフカヴァーが録音された時期については明記されていません。
いつなんでしょうね。
この曲の7インチシングルがベスト盤が出たときに抽選でプレゼントされたのですが、応募してハズレただけに、今回のアナログ盤は嬉しいです。
でも7インチ欲しいです。
下さい、誰か。
待ってま~す!

2曲目はラッツ&スターによる『夢で逢えたら』。
男性の歌唱によるこの曲のカヴァーは女性版に比べて極端に少ないのですが、
このカヴァー版が売り上げとして最大となり大ヒットしました。
大滝さんを師と仰ぐ鈴木雅之さんの想いが伝わって来ます。
ブラックコンテンポラリー風味のメロウな夢で逢えたらです。


3曲目はシリア・ポールさんの『夢で逢えたら』。
こちらは1987年の吉田 保氏によるリミックスバージョンです。
1977年版よりも深いエコーがさらにミステリアスでロマンティックなり。

B面に移って。
一曲目はいきものがかりのヴォーカル、吉岡聖恵さんのカヴァーバージョン。
放牧中のお仕事。
シリア・ポールさんのオケを利用して歌っています。
当代の人気女性ヴォーカリストの歌声で新しい魅力の『夢で逢えたら』が聴こえます。
可愛らしい歌声。
いきものがたりについてそれほど詳しくはないですが、好きです。
イイ曲有りますね。

トリを飾る、二曲目は吉田美奈子さんの新録の『夢で逢えたら』。
アルバム『フラッパー』(1976)収録のオリジナルバージョンから42年経った『夢で逢えたら』。
美奈子さんのセルフプロデュース。
アレンジは森 俊之氏。
録音は実兄の吉田 保氏が担当。
森氏によるエレキピアノの伴奏で唄われる新しい『夢で逢えたら』。
熟成された深みのある大人の女性の響きが伝わるしっとりとしたララバイ。
エンディングの美奈子さんのラ ラ ラ~にもウットリ。
どこまでも伸びやかに自由に歌声が舞います。
素晴らしいカヴァーバージョン。
美奈子さんのフルートの演奏が聴ける『指切り』(大滝詠一ファースト)から45年以上。
彼女の大滝さんへ万感の想いが伝わって来ます。

まさに不朽の名曲、ラブソング。
ナイアガラ・ロマンティック・クラシックソング。
このレコードを聴いてまた素敵な夢が見られそうです。

きっとこのコンピレーションを元にこれからも新しい『夢で逢えたら』が生まれて来そうですね。
楽しみです。

『夢で逢えたら 大瀧詠一ソングブック Ⅲ』《SRJL 1120》〈作詞・作曲:大滝詠一〉【2018】


EIICHI OHTAKI Song Book III 大瀧詠一作品集Vol.3「夢で逢えたら」(1976~2018)

EIICHI OHTAKI Song Book III 大瀧詠一作品集Vol.3「夢で逢えたら」(1976~2018)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SMR
  • 発売日: 2018/03/21
  • メディア: CD



EIICHI OHTAKI Song Book III 大瀧詠一作品集Vol.3「夢で逢えたら」(完全生産限定盤) [Analog]

EIICHI OHTAKI Song Book III 大瀧詠一作品集Vol.3「夢で逢えたら」(完全生産限定盤) [Analog]

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SMR
  • 発売日: 2018/03/21
  • メディア: LP Record



夢で逢えたら

夢で逢えたら

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  • 出版社/メーカー: SMR
  • 発売日: 2018/03/21
  • メディア: CD



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『夢で逢えたら/シリア・ポール』 [ナイアガラ]

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こんばんは。
都市色です。

『03’54’’』ブログの時間です。

と、何事もなかったかのように土曜日から再開しています。
そこんとこよろしく。

ハイ、今宵も素晴らしいシングルを紹介しましょう。

今年も3月21日はナイアガラ。
何も無いことはナイアガラ。
今回はシリア・ポールさんの1977年に発表されたアルバム『夢で逢えたら』の40周年記念盤『夢で逢えたら VOX』から、
シングル盤の『夢で逢えたら』を取り上げます。
このVOXはCD4枚、LP2枚、そしてシングル盤2枚という大ボリューム。
大滝さん関連の作品として、単体のアルバムでこれだけの容量はありませんでした。
『夢で~』はシリアさんのファーストアルバムです。
最後にCD化されたのが1997年の3月21日で、それ以後は単体では廃盤状態が続いていたので、
待望の再発でした。
ちなみに僕は1997年版のCDは2枚持っていて、1枚はシールドです。

はじめてこのアルバムを聴いたのは1997年でした。
1976年に吉田美奈子さんの歌で発表された『夢で逢えたら』の翌年に発売された、
ナイアガラレーベルからのアルバム。
オリジナルマスターからのCD化は初。
思い返せば大滝さんがアルバムまるまる1枚手掛けた女性シンガーのアルバムとしての第一弾。
大名曲『夢で逢えたら』を中心に、ナイアガラゆかりの楽曲とガールポップのカヴァーで構成されたオーソドックスな構成のアルバム。
大滝さんのプロデュースの下、
福生45スタジオで録音され、
分身の笛吹銅次によるエンジニアリング、
ストリングスは達郎さん。
120%ナイアガラな世界。
逆に言うとそれ以外の余計なモノが無い。
ナイアガラというガラパゴスな世界が70年代の日本のロック/歌謡曲のフィールドを見事にシャットアウトしています。
当時の流行や売れ線を全く無視した世界。
ディスコブームもパンクも関係ありません。
アルバムにはガールポップへの深い敬愛の念がストレートに深く刻印されています。
大滝さんの好きなモノが詰まった、純度の高いサウンド。
とても貴重だと思います。
大滝さんにとってはレーベル経営が大変な時代でありましたでしょうが、
この時代にこういう音楽が残せたことは大変有意義だったと思うのです。
その純度の高さは、21世紀の今こそ評価されるべきだと思うのです。
アナログレコーディングの音質の素晴らしさも。
プロデューサー、大滝さんの仕事ぶり。
スペクターサウンドへの挑戦。
笛吹銅次による魅惑のエコー。
達郎さんのストリングスアレンジメントの流麗さ、
そして、歌手・シリア・ポールさんの魅力。
モコ、オリーブ、ビーバーの“オリーブ”ことシリアさん。
その魅力とは、清涼感のあるミステリアスさ。
美貌は勿論のこと、歌声も美しいし。

シリアさんの美しさが今の僕に余計にグッと来るのは、
最近僕がインド映画を沢山観る機会があったからかも。
『プレーム兄貴、お城へ行く』、
『バーフバリ 伝説誕生』&『バーフバリ 王の凱旋』を観まして、
インドの女優さんの圧倒的な美人ぶりに感激したのです。
大きなスクリーンで見惚れてました。
作品自体どれもメチャクチャ面白かったのですが。
シリアさんもインドの国籍で、
エキゾチックな容姿、大学も出られていて知的でノーブルなムードが感じられますね。
今回のデラックス盤でのブックレットでシリアさんの写真が多く掲載されているのですが、
もう、それはそれはとってもお綺麗なんです。

アルバムのジャケットも好きです。

という訳で、シリアさんの『夢で逢えたら』のシングル盤。
勿論今回のVOXに入っているシングル盤です。
まさか手に入るとは。
昨年のナイアガラ 45rpm VOXには入ってなかったので。
実物にはグッときました。
さらにプロモーションオンリーのモノラル盤も入ってます。

A面の『夢で逢えたら』をターンテーブルに乗せて、
再生ボタンを押して、盤に針を下ろす時はそれはそれはドキドキしました。

今更判り切った事ですが、イイ曲です。
改めて、春の訪れを予感させる、香しき魅惑のポップミュージックに酔いしれました。
何度も聴いているのに、聴くたびにうっとり。


吉田美奈子さんのバージョンも勿論好きですし、
シリアさんのもイイですよね。

今回のVOXにはオリジナルミックスに加えて、ONKIO HOUSEでのミックス、
そして吉田 保氏による1987年のミックスが収録されています。
ONKIO HOUSEの方はオリジナルミックスの以前に作られたのですが、
オリジナルミックスはサウンドシティとフリーダムスタジオで制作されました。
やはりONKIO HOUSEの音はオリジナルの方を聴きなれている所為もあるのか、やや音が硬い気がしました。
まぁ、素人の感想ですが。
そしてロンバケ以降のソニー時代の座付きエンジニアである吉田 保氏による87年ミックスはまさにロンバケでのカラフルな音が聴こえてきますね。
様々なミックスの音の違いを通じて大滝さんのポップスへの理想を追い求めていくパワーを感じない訳には行きません。
ブックレットにはレコーディング日誌も一部掲載されていて録音の苦闘の跡が伺えて大変興味深いです。

話は戻りますが、今回のブログで取り上げているシングルの『夢で逢えたら』。
シングルバージョンはロンバケのミックスが行われた六本木のソニースタジオでされています。
ステレオ、モノラル両方ともシングルバージョンはこのスタジオで行われており、
70年代からすでにロンバケの青写真は見えていたかも、知れません。

シングルで聴く『夢で逢えたら』、最高です。
レコードの音の良さが伝わって来ます。

今回のアナログ盤はロンドン、メトロポリススタジオにおける最新ハーフスピードカッティングマスターを使用した180g重量盤仕様という贅を尽くした内容です。


B面は『恋はメレンゲ』。
イーディ・ゴーメの『恋はボサノバ』(バリーマン&シンシア・ワイル作)にインスパイアされた曲でオリジナルは大滝さんの『ナイアガラムーン』の収録曲のカバー。
リズムの面白さがフィーチュアされた可愛らしい曲ですね。
バックコーラスのシンガーズ・スリーも大活躍。
そういえば、2月に取り上げた大滝さんのシングル『ブルー・ヴァレンタインズデイ』のB面も“メレンゲ”の歌でした。

もうとにかくこのシングル盤は夢見心地なんです。

聴いてると、歌詞のごとくに 春風がそよそよと右の耳を撫でてくれるようです。
夜霧のようなエコーの響き。
素敵な夢の中へ誘ってくれるようです。


まさに、春宵一刻値千金なり。

最後に、

僕がリアルタイムで覚えているシリア・ポールさんと言うと、
1989年頃、FMのラジオ番組を担当されていて、
その番組に元春が出演したことがありました。
アルバム『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』を出した頃で、
そのプロモーションで出たのだと思います。
そのときに、元春はシリアさんにアルバム『夢で逢えたら』が好きだったことを話していた記憶があります。
今回のブックレットには、シリアさんへの萩原健太さんによる最新インタビューが掲載されていますが、そのラジオ番組は『サウンドマーケット』だと判りました。
健太さんは番組の構成を担当されていたのです。



ハイ、そんな訳で今回の『03’54’’』は
3分34秒の『夢で逢えたら』を紹介しました。

良き夢を・・・・。


『夢で逢えたら』《LK-37-E》〈作詞・作曲:大瀧詠一/編曲:多羅尾伴内/ストリングス編曲:山下達郎〉(03’34’’)【1977】


夢で逢えたら

夢で逢えたら

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SMR
  • 発売日: 2018/03/21
  • メディア: CD



EIICHI OHTAKI Song Book III 大瀧詠一作品集Vol.3「夢で逢えたら」(完全生産限定盤) [Analog]

EIICHI OHTAKI Song Book III 大瀧詠一作品集Vol.3「夢で逢えたら」(完全生産限定盤) [Analog]

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SMR
  • 発売日: 2018/03/21
  • メディア: LP Record



EIICHI OHTAKI Song Book III 大瀧詠一作品集Vol.3「夢で逢えたら」(1976~2018)

EIICHI OHTAKI Song Book III 大瀧詠一作品集Vol.3「夢で逢えたら」(1976~2018)

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  • 出版社/メーカー: SMR
  • 発売日: 2018/03/21
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『Saturday night /THE BLUE NILE』 [英国ロック/80年代]

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こんちは。

今日は土曜日という事で、久しぶりにサタデーなシングルを取り上げましょう。
ザ・ブルーナイルの『Saturday night 』。

80年代前半に英国はグラスゴーで結成された3人組のポップユニット。

彼らの2枚目のアルバム『HATS』からのシングルカット。
ブルーナイルを知ったのはプリファブ・スプラウト経由です。
1997年のアルバム『アンドロメダ・ハイツ』の録音のエンジニアを担当したカルム・マルコム氏はブルーナイルの作品を多く手掛けております。

1989年にリリースされた『HATS』は名盤の誉れ高き一枚。
僕も90年代終わりに聴きはじめて未だに繰り返し再生しています。
数年前にこのアルバムのデラックスエディションも発売されて購入しました。
プリファブ・スプラウトに通じる甘美で叙情的なメロディ、歌詞も詩的でロマンティシズムを湛えています。
メンバー兼ソングライターのポール・ブキャナンの才能。
元々は大学の講師を務めていたという事、揺るぎなきインテリジェンスに満ちています。
サウンドは80年代当時のデジタル・サウンドが全編に散りばめられています。
煌びやかなキーボードの音色は現代的な観点ではややチープで軽いのですが、不思議と古臭く感じないのです。
何故なのでしょう。
彼らの音楽はダンスミュージックを主体としたサウンドではなく、ミディアム~バラード系の落ち着いた抑制の効いた楽曲が多いのも魅力です。
当時のシンセサイザーの音色が鳴っていても楽曲の深みのある世界を損ねていません。
名うての画家が絵筆や絵の具を替えても素晴らしい作品を残すのと同じなのでしょうか。
このアルバムで描かれているのは都会に住む市井のひとびとの営み。
孤独と愛。
シンプルな言葉の中にさまざまな思いが伝わって来ます。

そのアルバムの最期を飾る曲が『Saturdaty night』。
土曜の夜を過ごす恋人たちの物語です。
この曲もゆったりとしたリズムに朗々と優しく温かいメロディが流れていきます。
週末の夜の空気の中に静かに発散して風の中に消えていくような。

シングルのA面は『Saturday night 〈edit〉』。
勿論、曲はポール・ブキャナンによるもの。
シングルを切るに当たり、
初出のアルバムでの同曲のイントロが短縮されています。

このバージョンは『HATS』のデラックス・エディションには未収録。

B面はアルバムバージョンが収録されています。



ordinari girl ~と唄われるサビ。
どこにでもいるような女の子、その佇まい。
生活に寄り添ってくれる無二の存在と過ごす週末の夜。

シングルのジャケットが楽曲の世界を端的に表現している気がします。
このジャケットの写真はフランスの名写真家、ジャンル―・シーフによるもの。
タイトルは“Paris La Nuit ”。
社交場で踊るカップルの素敵な写真が使われています。

多幸感溢れる余韻を残して曲は静かにフェイドアウト。

う~ん。


それでは皆さん、素敵な土曜日の午後、そして週末をお過ごしください。

はばないすさたで~。


『Saturday night (edit)』《LKS 5》〈Written by Paul Buchanan〉(04'01'')【1990】



ハッツ<デラックス・エディション>(紙ジャケット仕様)

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2014/07/30
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ア・ウォーク・アクロス・ザ・ルーフトップス<デラックス・エディション>(紙ジャケット仕様)

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  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2014/07/30
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『虹と雪のバラード/トワ・エ・モア』 [邦楽ロック/60年代]

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ども。
お早うございます。

現在、ピョンチャンでオリンピックが開催されていますね。
熱戦を繰り広げる選手の方々のひたむきな姿には自然と涙が込み上げてきます。
本当にありがとう。

寸足らずな政治家たちの横やりに気にせずベストを尽くして欲しいと願わずにはいられません。

という訳で拙ブログもオリンピックの熱狂に便乗して本日もシングルをお届け。

ハイ、トワ・エ・モアのおふたりで『虹と雪のバラード』です。
1972年に札幌で開催された冬季オリンピックのテーマソング。
トワ・エ・モア以外にも様々な歌手が当時、競合でこの歌をシングルとして発表しましたが、トワ・エ・モアのバージョンが一番お馴染みです。


シングルは開催の前年の1971年に発売されました。
作詞は詩人で、整形外科医でもある河邨文一郎氏。
北海道小樽市出身の河邨氏による、ご当地をよく知る方ならではの、
その場所にいる様な臨場感あふれる歌詞が胸に迫ります。
赤き血潮を青空と白銀の世界に燃やす若者たちの情熱が行間に満ち満ちています。

そして、
作曲は村井邦彦氏。
村井さんの甘美で流麗なメロディが素晴らしい。
フランシス・レイの『白い恋人たち』もイイですが、
我が国屈指のメロディメイカーによる音楽も負けていません。
編曲を担当する小谷 充氏の華麗なるオーケストレーションもエレガーント。
芥川さんと白鳥さんのお二人の息の合ったハーモニーも聴きどころ。


それでは、トワ・エ・モアさんで『虹と雪のバラード』、
白鳥さん、芥川さん、はりきってどうぞ!!


イントロのゴージャズなメロディにもグッときます。
雲一つない澄んだ真冬の青空のように晴れがましい歌ですよね。
あんまり美しすぎてなんだか泣けてきます。

NHKの『みんなのうた』で唄われた『虹と雪のバラード』は、
レコードの音源とアレンジが異なります。


因みに僕が最初にこの曲を知ったのは布施 明さんが歌った『虹と雪のバラード』でした。
エネルギッシュな熱唱と躍動するビートが溜まりません。
昨年、クレイジーケンバンドがNHKの音楽番組『カバーズ』でこの曲を演奏していて、改めて素敵な曲だなぁと思いました。
剣さんと菅原愛子さんとのデュエットでイイネ!
CKBのカバーはハズレがありません。

B面は『トワ・エ・モアの子守歌』。
こちらは作詞が芥川澄夫さん、作曲が山室英美子さん、編曲は同じく小谷 充さん。
繊細なアコースティックの響きとメルヘンチックなサウンドが愛らしいカレッジフォーク。
優しい眠りに陥りそうです。

この後もオリンピックに参加されるすべての選手の皆さんが悔いのないベストなプレイを残せますように。

『虹と雪のバラード』《LTP-2501》〈作詞:河邨文一郎/作曲:村井邦彦/編曲:小谷 充(03’28’’)【1971】


トワ・エ・モワ ベストアルバム~デビュー45周年Single Collection&Covers~

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2013/10/16
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『踊り子/村下孝蔵』 [邦楽ロック/80年代]

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どうもどうも、
《21世紀の新加勢大周を探せ!》オーディションで“審査員特別賞”に輝いた都市色です。

さぁ、
大滝さんの次にはこのシングルを取り上げましょう。
村下孝蔵さん。
拙ブログには初登場。
前回のジャケットと似てませんか。
勿論盗作とかパクリといった野暮なコトではなく。

どちらも窓際に佇む少女の絵がなんとも素敵ですよね。
大滝さんには中山 泰さんのイラストが、
そして村下孝蔵さんには村上 保さんの切り絵が印象的。

今回ご紹介するシングルは1983年にリリースされた『踊り子』。

 ♪あっの娘の ふとももに~

それは同名異曲でした。
スミマセン。

同年ヒットした『初恋』の次のシングルが『踊り子』。
こちらも負けない位イイ曲。
もの悲しいマイナー調のメロディが切々と訴えるラブソング。
心を不意にかき乱すようなイントロのメロディから引き込まれます。
もどかしく儚い恋模様の迷宮を彷徨うような歌の世界へ。




ただ好きなだけでは生きていけない、
恋人同士の不安や遣る瀬無さを、狭い舞台で孤独に舞う踊り子になぞらえていますね。

伸びやかで清涼感のある歌声が響き渡ります。
メロディも魅力的ですが、村下さんの歌詞もとてもステキだと思います。
言葉使いのセンス、豊かな表現が随所に感じられます。

 表紙が取れてる愛だから

 つま先立ちの恋

 写真をばらまいたように 心が乱れる

などなど、心象風景を形容する言葉使いが実に非凡ですね。

B面は『冬物語』。
しっとりと切ない愛の挽歌。
ピアノの耽美的な演奏に乗って、ドラマティックな旋律が展開されます。
歌詞の世界の舞台は《時計台》が出てくるので北海道っぽいです。
凍えそうな程の北国の寒さと失恋の痛手が聴いている方にもじわじわと伝わって来ます。
間奏の女性コーラスのソプラノの響きも美しい。
B面にしておくのがもったいないくらい美しい曲です。
曲の終わりに鐘の音の残響の様なものが聴こえてくるのがなんとも趣きがありますね。
この季節に相応しい。

そして、演奏時間はなんと3分54秒
ぴったしカンカン。
やったぜ。
母ちゃん、赤飯だ!

A面B面とも編曲は水谷竜緒さん。水谷公生さんのことです。

村下孝蔵さんの音楽もなんというか唯一無二の存在感がありますね。
あの歌声、メロディ。
揺るぎない優しさ、強さ。
虚飾を廃して、歌の持つ力だけでまっすぐに。
1999年に残念ながらお亡くなりになってしまいました。
もう20年近くになるのですね・・・。
十代の頃はあんまり良さが判りませんでしたが、年を取るにつれ、噛みしめるように村下さんの音楽の良さが沁みてきました。
世の中の移ろいやすい音楽の流行にもビクともしない音楽性。

それは前々回の浜田省吾さんにも当てはまる事ですね。
お二人ともCBSソニーの所属でしたね。
ご出身も広島だし。
アレンジも水谷氏が関わっていたり共通点があります。
確固たるスタイルを持っている人は強いです。

そして、2月28日は村下さんの誕生日。山下達郎さんと同じ1953年の2月生まれなんですね。
機会があれば他のシングルもまた是非取り上げてみたいと思います。


『踊り子』《07SH 1379》〈作詞・作曲:村下孝蔵/編曲:水谷竜緒〉(04’08’’)【1983】


GOLDEN☆BEST 村下孝蔵ベスト・セレクト・ソングズ

GOLDEN☆BEST 村下孝蔵ベスト・セレクト・ソングズ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックダイレクト
  • 発売日: 2013/07/03
  • メディア: CD



夢の記録

夢の記録

  • アーティスト: 村下孝蔵,水谷公生,須藤晃,田代耕一郎
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
  • 発売日: 2000/11/01
  • メディア: CD



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『Blue Valentine's Day/大滝詠一』 [ナイアガラ]

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どうもどうも。
余りの寒さにブログの更新も滞りがちであります。
っ むさのせい!

早いモノでもう二月。
そして半ば。
気が付けば今日はヴァレンタイン。
まぁ、今年も平穏無事に通り過ぎて行くだけです。
“ヴァ”の字もありません。
仕事帰りにサンマルクへ寄っていつものようにコーヒーとチョコクロを食べただけ。
チョコクロ美味しいですね。

という訳でせっかくなのでこのシングルを取り上げましょう。

ハイ、大滝さんの『ブルー・ヴァレンタイン・デイ』です。
40年前、1978年の2月に出たシングルです。
前年の12月に出た『ナイアガラ・カレンダー '78』からの後発シングル。
一年、12か月を12曲のポップソングに仕立てた、大滝さん渾身のコンセプトアルバム。
縦横無尽のアイディアがサウンドに溢れた楽しいアルバムです。

今回ご紹介するシングル盤は勿論、昨年の3.21に出た、『NIAGARA 45RPM VOX』からの一枚です。
遅れてきたナイアガラーには70年代のコロムビア時代のシングル盤なんて手が届きませんでしたので、こうした復刻は実に有難いことです。感謝感謝。

そんな訳で、シングルA面の『ブルー・ヴァレンタイン・デイ』は《二月》の歌。
エルヴィスの『ブルー・クリスマス』からアイディアを着想して作られた曲だそうです。
70年代のナイアガラはドライでノヴェルティ色の強い楽曲が多いのですが、一転して断トツにメロディアスな作品。
スローバラード調で、大滝さんのメロディメイカーぶりが冴えわたります。
アコースティックギターとコンガの淋しげな演奏、そしてブルースハープの哀愁の調べ。
“ちぇるしい”こと大滝さんの歌唱も素朴で、フラれた気持ちがグッと沁みてきます。
達郎さんのストリングスのロマンティックな響きが切なく。
数年後に今度は達郎さんはクリスマスを題材に恋に破れた男の哀愁を歌います。
そういえば、『ブルー~』の歌詞にある ♪ ハートのチョコ とは、不二家ハートチョコレートのコトなのかしらん。



『NIAGARA 45RPM VOX』には一般に市販されていないプロモーション盤のアナログも収められていて、『ブルー~』のモノミックス(A面)とカラオケ(B面)を配してます。


B面は『お花見メレンゲ』。
二月の次は三月の歌です。
ダジャレやゴロ合わせの歌詞が愉しい大滝さんの朗らかな楽曲。
メレンゲとはリズムの種類のこと。
ユニークなビートにウキウキと高揚する気持ちが表れています。
エンディングでは歌詞の♪ トチッた に合わせて演奏が不意にミスしたように終わるのが面白いですね。大滝さんらしいヒネリの効かせ技。。
キングトーンズの陽気なコーラスもイイですね。
唄うのは“遠山桜吹雪”金五郎こと大滝さん。
モノミックスです。

70年代中期の大滝さんはコロムビアとの年間四枚という無茶ぶりな契約の履行の為にハードなスケジュールでレコーディングを強いられていました。
今から考えると短期間でよくぞこれほど濃厚なアルバムが出来たものだと感心してしまいます。
今聴いても面白いです。
70年代のナイアガラの持つ、のんびりとした、朗らかな、陽気なムードが今ではとても貴重で聴いていて心が安らぐのです。
この時代にはまだ大滝さんのコトは勿論知らないのですが、自分の幼少時代が70年代中期に該当するので何だか懐かしいのです。
大滝さんの唄声もとっても優しいですよね。

さて、2018年の来たるべき3月21日には勿論大滝さん関連の再発が予定されているのですが、これがまた凄い内容です。
ちょっと怖いくらい。
夢に出てきそうなくらい。
おとろしい・・・。


『ブルー・ヴァレンタイン・デイ』《LK-66-E》〈作詞・作曲:大瀧詠一/編曲:多羅尾伴内/ストリングス・アレンジ:山下達郎〉(03’20’’)【1978】



EIICHI OHTAKI Song Book III 大瀧詠一作品集Vol.3「夢で逢えたら」(1976~2018)

EIICHI OHTAKI Song Book III 大瀧詠一作品集Vol.3「夢で逢えたら」(1976~2018)

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  • 出版社/メーカー: SMR
  • 発売日: 2018/03/21
  • メディア: CD



EIICHI OHTAKI Song Book III 大瀧詠一作品集Vol.3「夢で逢えたら」(完全生産限定盤) [Analog]

EIICHI OHTAKI Song Book III 大瀧詠一作品集Vol.3「夢で逢えたら」(完全生産限定盤) [Analog]

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  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
  • 発売日: 2018/03/21
  • メディア: LP Record



Best Always

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  • 出版社/メーカー: SMR
  • 発売日: 2014/12/03
  • メディア: CD






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『悲しみは雪のように/浜田省吾』 [邦楽ロック/80年代]

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こんばんは。
猛吹雪ジュンです。

寒いですね。
関東地方は大雪で。
各地で被害が出ているようですね。
東京に妹が住んでいるのですが、無事に会社から帰宅したそうです。
僕はさっきまでCSで『パンツの穴』を観てました。
なんだかすみません。
大阪は冷たい雨が降っていました。

と言う訳で容赦ない雪模様の今夜はこのシングルを。
浜田省吾さんで『悲しみは雪のように』。
この曲は過去に二度シングル化されています。
最初は1981年のオリジナル版。
二回目は1992年で、リメイクバージョンでした。
個人的には後者の方で知りました。
耳に馴染んでいます。
フジテレビのドラマの主題歌でした。
ドラマは殆ど観ていませんでしたが、曲は聴いてました。
大ヒットしましたね。
当時兄がシングルCDをレンタルしてきたのでついでに聴かせてもらいました。
高校の部活の先輩がアルバム『WASTED TEARS』を持っていたり、周りでも浜田省吾さんの音楽を聴いている人はいました。

と言う訳で今回取り上げますのは1981年発表のアナログ・シングルでの『悲しみは雪のように』。
同年にリリースされたアルバム『愛の世代の前に』からのシングルカット。
シングル化に際し新たに手を加えられてます。

シンプルなバンド編成によるフォークロック調のサウンドからの、素朴で飾りのないメロディの温かさ。じわじわと心を揺さぶります。
無垢な音楽の響き。
しんしんと降り続く雪のように、止むことを知らない日々の悲しみを歌が温めてくれます。
孤独な心のあるがままに受け止めてくれる、音楽の灯(ともしび)。
楽曲の揺るぎないパワー。
愚直なまでにスタイルが変わりません。
無駄なモノを削ぎ落として残るメロディやメッセージの光。
後の1992年度のシングルCD版のリメイクされた方はもう少し現代的にエレクトリックなサウンドが施されていますが芯は変わっていません。

そして思い出すのはリメイク版の『悲しみは~』が流れていた頃、
1992年の2月頃。
大学受験で東京の大学を受験する為に上京しました。
兄が当時東京に仕事の関係で独り暮らしをしており、住まいの新大久保の安アパートに泊めてもらいました。
上京したその日も都内では大雪が降っていました。
アパートに泊めて貰った次の日の朝、外は銀世界だったことをよく憶えています。
故郷の静岡は殆ど雪の降らないところなので余計に雪に覆われた街の風景に驚いたものです。
寒かったけどすこしワクワクした気分でした。
新大久保界隈の雑然とした街並みの中でしたが逆に新鮮な感じでした。

まぁ、
そんなことをブログを書きながら、今夜の大雪のニュースを観ながら、思い出しました。
ちなみにその後大学受験は軒並み失敗しましたとさ。
どっとはらい。

さて、シングルのB面は『センチメンタルクリスマス』。
浜田省吾さんお得意のオールディーズ調のドゥーワップ・バラード。
寒い季節、恋人との慎ましくも暖かいクリスマスの夜。
もうワンパターンかもしれないけど、わかっちゃいるけどイイ曲です。
寒々とした心に沁みこんできます。
浜田さんの一人多重コーラスは達郎さんの多重コーラスとはまた違った趣がありますね。
どちらも良いです。

シングルの両面とも、アレンジは水谷公正氏、コーラスアレンジは町支寛二氏。

今年の冬はとにかく寒いですね。
どなたさまも温かくしてお過ごしください。
明日も冷え込みが厳しそうです。
足元もお気をつけて。

では、また。

『悲しみは雪のように』《07SH1099 》〈作詞作曲:浜田省吾/編曲:水谷公正/コーラスアレンジ:町支寛二〉(04’15’’)【1981】



Born in 1952 - 愛の世代の前に

Born in 1952 - 愛の世代の前に

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  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
  • 発売日: 1999/09/29
  • メディア: CD



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『SATURDAY LIGHT / MONDO GASCARO 』 [アジア]

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おい!
介護をする人の気持ちが判んない奴やつまんない醜聞で鬼の首でも獲ったように騒いでる奴は、
あたしゃ許さないよ!

という訳で、浅香光代さんばりにご意見したところで。
土曜日です。
週末に相応しいシングル盤を紹介する“土曜日のシングルたちへ”のコーナー!
復活。

久しぶりの今回は、東南アジアからのお客様。
モンド・ガスカロさん。
インドネシアを中心として、音楽活動をされている男性でミュージシャン/作曲家/プロデューサー。
近年、アジア~東南アジア諸国で生まれるインディ・ポップが素晴らしいことは評判になってますね。
このブログでも昨年に台湾のFour Pensのシングルを取り上げました。
なんでしょう、渋谷系~シティポップ~AORの流れに連なる様な、ハートを直撃地獄拳してくれるような胸騒ぎを海を越えて送り届けてくれるバンドが増えているような。
他にも台湾のFrecklesとか韓国の秋休みとかインドネシアのMoccaとかWhite Shoes & The Couples Companyとか、マレーシアのノ・サリとか、僕もそれほど詳しくは無いのですが良いです。

という訳で本題のモンド・ガスカロ氏。
1975年ジャカルタ生まれと言うので僕と同世代の方です。
インドネシア人と日本人を両親に持つ方です。
幼少より、欧米、ブラジルの大衆音楽、フランクシナトラ、ビートルズ、アントニオ・カルロス・ジョビン、スティ―リー・ダンなどを聴いて育ったそうです。
詳しいバイオグラフィについてはそれほど判らないのですが、インドネシアで“sore”という人気のあるバンドの初期メンバーだったとか。
そんな訳で彼のソロとしての最初のシングル。

A面は『Saturday Light』。
フルートの柔らかく優しい音色から心の緊張がほぐれてきます。
ゆったりとした魅惑のイントロから、16ビートのゆるやかなリズムに身を委ねてしまいます。
甘美なメロディと洗練されたコードの魔法に酔いしれます。
モンド氏ののどかで温かい歌声も自然。
土曜日の異次元に彷徨うような陶酔感に満ちたサウンド。
週末の黄昏どきの甘い誘惑へ。
恋に落ちたように切なくなってしまいます。
悶絶必至のアーバンメロウ地獄。
嗚呼・・・、ずるいよ。


B面は『KOMOREBI』。
“木漏れ日”っつーことで良いのでしょうか、モンド氏。
こちらもとにかく非の打ちどころのない、快適な極楽サウンド。
日曜日の穏やかで爽やかな朝の表情を歌と演奏で。
しなやかで軽やかなリズム。
ニック・デカロの『イタリアン・グラフティ』に比肩するピースフルなムードです。
2人でお茶を。



お時間に余裕のある方はこちらのライヴ映像をどうぞ。
『Saturday Light』の演奏の他に『Our Day Will Come』、『KOMOREBI』が聴けます。
う~ん、しあわせ。




僕の音楽の趣味はアジアの国の同世代の人々にも共有されているんだな、
人の好みってそんなに変わらないんだな、
なんだか当たり前の事なんですが、そんなことを音楽を通じて判るのが嬉しいです。
わざわざ日本に来てシティ・ポップスのレコードをハンティングする外国人がいるそうですね。
音楽に国境はありませんね。

だからアホな政治家が余計な事してアジアを引っ掻き回さないでほしいです。
あたしゃ許さないよ!


御託はともかく、
モンド氏の今回のシングルを収録した初のアルバムが昨年目出度くリリースされました。
『RAJAKELANA (旅する風)』。
production dessineeからのリリース。
内容は折り紙つき。
日本でもライヴをして欲しいですね!

では、

はばないすさたで~

『Saturday Light』《品番なし》〈Written and Arranged by Mondo Gascaro〉(04'24'')【2014】


旅する風

旅する風

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: プロダクション・デシネ
  • 発売日: 2017/02/22
  • メディア: CD



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『センチメンタル・カンガルー/渡辺美里』 [邦楽ロック/80年代]

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こんばんは。
シングル盤乱獲者ブログです。
今宵も佐橋さん関連のシングルをどうぞ。

ハイ、渡辺美里さんの『センチメンタル・カンガルー』です。
UGUISSがエピックソニーに在籍していたコトもあるのでしょう、バンド解散後は同レーベル内のアーティストの仕事を佐橋さんも多く手掛けることになります。
80年代後半は渡辺美里さんのプロジェクトに参加。
アレンジャーの清水信之さんの要請で。

美里さんは佐橋さんの高校の後輩に当たり、清水信之さん、エポさんは佐橋さんの先輩に当たります。
いやはや才能豊かな人材を世に送り出す高校ですこと!
1988年にリリースされた美里さんのアルバム『ribbon』は当時大ヒットしました。
当時中学生だった僕は友達からこのアルバムを借りたことがあります。
今回紹介するシングルはアルバムのオープニングナンバーでもあります。

佐橋さんは作曲と編曲、そしてギターも担当。
作詞は美里さん。

佐橋さんのエレキギターのシャキッとしたストロークからのイントロ。
軽快なホーンセクションも交えて(ホーンアレンジは清水信之さん)。
何やら楽しいことが起こりそうな予感いっぱいのポップなメロディ。
解放感溢れる演奏。
パンチの効いた美里さんの陽気で無邪気な熱唱。
歌いだしが ♪ リボンが風に揺れる~

という事でアルバムタイトルが一曲目の第一声。

伸びやかな歌声、吸い込まれそうなほどの彼女のパワーを感じます。
ここら辺のサウンドを聴くと否が応にも中学時代の頃が頭を過ります。
この曲は確かUCCの缶コーヒーのCМソングでしたね。

B面は『ぼくでなくっちゃ』。
こちらは美里さんの詞曲でアレンジは清水氏。
同じく『ribbon』収録曲。
シンセサイザーで構築された密室感と透明感に満ちた音の世界。
清水氏の緻密なアレンジ技の独壇場。
友達に語りかける様な美里さんの唄声。


2018年はアルバムのリリースから30年という事で、今年の五月に『ribbon』のアニヴァーサリーエディションが発売されるようですね。
30年かぁ・・・。速いな。
もうやんなっちゃいますねぇ、思えば遠くへ来たもんだ。

そういえば、前回はUGUISSのシングルを取り上げましたが。
あ、ウグイスだけに取り(鳥)あげましたが。
しつこいですね。
失礼。
デヴュー30周年を記念しての再結成ライブツアーが開催されたとき、惜しくも亡くなってしまった山根栄子さんに代わりまして美里さんがヴォーカリストとして参加したのでした。
残念ながらこの時のライヴは行けませんでしたが。
行きたかったなぁ。
さらに、近く開催される佐橋さん、清水さん、そしてエポさんの合同ライブも行けません。
ああ、無念。
チケットを以前から予約しようと思っていたらいつの間にか忘れていました。
あちゃあ。
年ですね。
もう~。

センチメンタル・やんなる~。


『センチメンタル・カンガルー』《07・5H‐3041》〈作詞:渡辺美里/作曲・編曲:佐橋佳幸/ホーンアレンジ:清水信之〉(04’19’’)【1988】



M・Renaissance~エム・ルネサンス~

M・Renaissance~エム・ルネサンス~

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: エピックレコードジャパン
  • 発売日: 2005/07/13
  • メディア: CD



ribbon

ribbon

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: エピックレコードジャパン
  • 発売日: 1991/07/01
  • メディア: CD



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『SWEET REVENGE / UGUISS 』 [邦楽ロック/80年代]

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押忍!
小柳トムです。
嘘です。

前回は松 たか子さんのシングルをご紹介しましたが、
お次は旦那さまの佐橋佳幸さん。
80年代に組んでいたバンド“UGUISS”のシングルです。
1983年の9月にエピックソニーからデヴューしました。
当時のエピックソニーは勢いがある新しいレコード会社した。

インターネット広しと言えど、UGUISSのシングルを記事にするのは拙ブログが最初ではないでしょうか。
多分。
バンド名《うぐいす》とは、メンバー全員がアメリカンロックの70年代を代表するバンド、イーグルスの大ファンということで、そこから肖ったそうです。
ユーモアがお好きな佐橋さんらしいバンド名。
メンバーは5人。
リードギターの佐橋さん。
キーボード奏者は柴田俊文さん、伊東 暁さん、
ドラムの松本 淳さん、
そして紅一点のヴォーカルの山根栄子さん。
十代の頃からバンド活動を始めていた佐橋さん。
この頃からすでにepoさんのレコーディングに参加している早熟なギターボーイでした。
楽曲のレパートリーのほとんどは勿論佐橋さんが書いています。

70年代のシンガーソングライター~ウェストコーストのロックをルーツとしたサウンドが身上のバンドです。
後に佐橋さんが90年代初頭に同じくアメリカンロックのルーツミュージックに根差したバンド、ロッテンハッツのメジャーでの二枚をプロデュースすることになるのは歴史の必然だったのでしょう。
ロッテンハッツもUGUISS同様に短命なバンドでした。
どちらも音楽志向が共通するものがありますね。コーラスも得意だし、演奏も達者だし。
それ以前にも佐橋さんは鈴木祥子さんの80年代のアルバムを手掛けたり、当時この手のサウンドを手掛けるのなら右に出る人はいない方です。ロッテンハッツはキューンソニー、祥子さんはエピックソニーでした。

という訳でデヴューシングルの『SWEET REVENGE』。
彼らの名刺代わりとなる一曲。
どっしりと重量感のあるミディアムテンポな8ビートに切り込んでくる佐橋さんのエレクトリックギターのフレーズ、フェンダーストラトキャスターでしょうか。
シャープな演奏にのってキレのあるしなやかな山根栄子さんのハイトーンなヴォーカルが刺さります。
サビの ♪ Can' t feel my heartache  のメロディが胸を心地よく抉ります。
荒ぶる情熱が込められた演奏と山根栄子さんの唄とバックのコーラスに勢いを感じます。

B面は『Burnin' City Light』。
休暇を過ごした海沿いの町から再び故郷の街へ帰って来たときの夕闇の光景と心情を歌にしています。爽やかでハートウォーミングなメロディ。キャロル・キングやジャクソン・ブラウンあたりの70年代のSSWものを思い出します。佐橋さんのギターソロもあの時代のサウンドを髣髴させます。

UGUISSは83年にメジャーからファーストアルバムをリリースして、翌年続くセカンドアルバムをレコーディングを完了したのですが、音楽の方向性の違いで残念ながら解散。
録音されたセカンドアルバムはお蔵入りになってしまいましたが、90年代に入って二枚のアルバムはめでたくCD化されました。
そして結成30年となる2013年に二枚のアルバムに加えて未発表音源を追加したCD二枚組として彼らのアンソロジーが発売されました。ソニーのサイトからインターネットの通販のみで入手できます。
どの位の方がこのバンドのことをご存じか判りませんが、もっと音楽好きの方に知ってもらいたいなと思います。

彼らが活動して83~84年は音楽シーンの流れの転換期だったと思います。
アナログレコーディングからデジタルレコーディングへ、音楽メディアもレコードからCDへ(まだまだ市場へは広まっていませんでしたが)、テクノやヒップホップ、MTVの台頭など、70年代の流行や文化がだんだん色褪せてきて、明るく派手なヴィジュアルで訴えかける作品やメディアが増えてきました。
肩まで髪を伸ばしたり、ベルボトムのジーンズを履いている男性はいなくなりました。
ロンドンブーツ(お笑いコンビに非ず)が笑いの対象になったり。
UGUISSのセカンドアルバムのレコーディングの時も当時の流行のサウンドを取り入れて欲しいというレコード会社側の要求もあったそうです。
アーティスト側の理想とレコード会社側の希望との軋轢や、メンバー間の確執などが解散の原因だったそうです。
UGUISSの音楽は決して派手さは無いですが、豊かなロックンロールのハーヴェストです。
ヴォーカリストの紅一点、山根栄子さんは残念ながら数年前に御病気でお亡くなりになってしまいました。お姉さんである山根麻衣さんと共に様々なミュージシャンのレコーディングやライヴで活躍されていました。
残された音源は色褪せることはありません。
UGUISSにも、シュガーベイブの音楽の様な青春の輝きが感じられます。
流行に関係なく好きな音楽へ打ち込むコトの美しさが音像に見事に昇華されています。
都会の擦れっ枯らし達の作る音楽は良いモノです。

最後に、
改めて思うのは佐橋さんの音楽センスの一貫性。
70年代のアメリカンロックにルーツに根差しながらも、長年日本のロックシーンに於いて、数えきれないくらい様々なアーティストのサウンド作りに柔軟に貢献し続けています。
特に僕が好きなミュージシャンの筆頭に挙げる、桑田佳祐、佐野元春、そして山下達郎諸氏へのサポートは計り知れないでしょう。
桑田さんのレコーディングへの参加はそれほど多い訳ではないですが、桑田さんのソロ活動の転機となるスーパーチンパンジーやアコースティックレヴォリューションライブなど節目節目にイイ仕事を残されてます。
元春にはホーボーキングバンドのギタリストとして90年代後半からゼロ年代中盤まで活躍してました。佐橋さんが十代の頃からの知り合いです。元春とのライヴ活動は減ってしまいましたが、今でも毎年ホーボーキングのメンバーが集まってセッションライヴをするときは佐橋さんも参加しています。バンドの絆を大切にする佐橋さん。
そして90年代中期から達郎さんのライヴツアーでのバンドの常連メンバーとして現在も大活躍。
日本のロックシーンのアーティストに頼られて、可愛がられる佐橋さんが見せる笑顔もイイですね。
彼らのライヴを観に行くとМCをする彼らのバックでにこやかに微笑んでいる佐橋さんがいます。
達郎さんのライヴでもところどころで茶目っ気たっぷりな動きをしたり。
その小柄な体格からは想像つかないほど、多彩で的確で瑞々しいギター演奏を繰り広げてくれます。
シンガーの歌心に呼応するプレイ。
UGUISSで活動を共にしていた柴田さんも達郎さんのツアーに十年前からずっと参加しています。
佐橋さんのプロデュースワークにも長年サポートをされています。

今回のシングルのジャケットを見返すと、
佐橋さんの少年の様な風貌は今と全然変わってないですよね。
人懐っこい無邪気な笑顔。
そして変わらない音楽への深い情熱。
松 たか子さんはそんなところにコロっと行っちゃったんでしょうねぇ。
元春は佐橋さんを“コロちゃん“と呼んでましたっけ。
関係ないか。


個人的には佐橋さんにまたいつかソロアルバムを出して欲しいなぁ、と願っています。
『Trust me』は名盤ですね。
優しい歌も聴かせて欲しいですし。
どうぞこれからもお元気で。

『SWEET REVENGE』《07・5H-175》〈作詞:山根栄子/作曲:佐橋佳幸/編曲:UGUISS〉(05’01’’)【1983】
佐橋佳幸の仕事(1983-2015) Time Passes On

佐橋佳幸の仕事(1983-2015) Time Passes On

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Gt Music
  • メディア: CD



TRUST ME - Deluxe Edition

TRUST ME - Deluxe Edition

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Warner Music Japan =music=
  • 発売日: 2008/08/06
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